
先日、Torque ProのDPF ACCの値が 3.60g/L位からいきなり1.43g/Lまで一気に2.0g/Lも減る という珍しい現象が起こりました。
それまでも 走行中にDPF ACCの値が0.5g/L程度減る ということは経験していたものの、これを大きく上回る 2.0g/Lもの現象は初めての経験です。
一体何が起きたのか? 今回の走行が従来の走り方とどこが違ったのか?を記憶を辿って述べてみたいと思います。
■DPF ACCが2.0g/Lも減少を発見した経緯
11/28の夜 いつものように仕事を終え、いつものように約5分の暖気(水温が36度になるまで暖気)してから帰路につきました。
片道5km程走って買い物の為にスーパーに行く途中、それまで3.60g/L辺りを示していたDPF ACCの値が画像の通り1.43g/Lまで一気に2.0g/L以上も減ったのです。
※思わず画像撮影したのが↑の画像です
この時のDPF GENの値は5.60g/Lであり、DPF ACCのそれまでの値である4.60g/Lという値も普段と変わらない数値でした(DPF ACCはDPF GENよりも2.0g/L程度低い値になっているのがデフォルト)
それが、DPF GENの数値は5.60g/Lで変化がないまま(DPF GENはDPF再生が開始するまで減ることはない)DPF ACCが1.43g/Lということは DPF GENよりも4.17g/Lも低い数値となっており、こんなに(低い)差があることは僕の記憶では新車時も含めてたぶん初めてだと思います(っていうか記憶にない)
■直近のDPF再生開始時からの経緯
前回のDPF再生(184回目)は11/26(土)の昼頃、新潟県津南町の津南駅付近の山間部を走行している際に再生間隔418kmで開始され、約5km、5分程度走行した後に再生が終了しました。
この再生終了後のDPF GENは1.60g/L DPF ACCは0.8g/L程度で再生が終了しその後5分程度でDPF ACCは0.10g/Lまで下がりました
(いつもの同じシーケンスでした)
ここから山間部を通って上越市近辺でR8に出て、柏﨑市まで行き、柏﨑市内のENEOSで満タン給油
十日町市を抜け、当間スキー場近辺の山を越えて塩沢でR17へ
R17を南下して湯沢、みつまた、苗場と徐々に標高を上げて新三国トンネルを抜けて月夜野、沼田と走り、渋川市辺りで上武バイパスに入り、伊勢崎市内へと戻りました。
この間、Torque Proの数値を見ていましたが、DPF GENが1.0g/L増加で70km走行(再生間隔420kmペース)、2.0g/L増加で140km程度(再生間隔420kmペース変わらず)であり、同時にDPF ACCの値も見ていましたが、DPF GENに対してマイナス2.0g/L前後で推移しており、これまた通常通りの増え方でした。
翌11/27(日)は1日中クルマに乗ることはなく、11/28(月)いつもどおり暖気運転で水温36℃になったのを確認して片道2kmの会社まで通勤。
以上ここまでのDPF GEN及びDPF ACCの数値の変化は通常と変わりませんでした。
尚、11/26~11/29までの3日間の天気は群馬、新潟共に晴れで気温もこの時期にしては高かったです(11/26夕方の柏﨑市の気温は17℃でした)
ということで、外気温及び吸気温度が低かった ということがありません
■従来と違うことを何かしたか?
①入れた燃料の種類(冬季用)が異なる?
今回、新潟県柏崎市で給油していますが、その前は埼玉県川越市での給油でした。
埼玉県平野部と新潟県平野部での冬季用軽油(3号軽油)が異なる? 可能性もありますが(随分前に、埼玉県もこの時期は3号軽油と聞いた記憶がありますが定かではない)
この軽油の違いによるDPFというか煤の生成の仕方が異なる可能性はもちろんあると思いますが、冬季用軽油はセタン値が低く、この為トルクが減少傾向にあり、つまり煤の発生はむしろ多いのでは? とも思うのですが・・・
前回給油時も、今回給油時も共にディーゼルウェポンを規定量(10Lに対し6ccの比率)注入しており、これによりセタン値も3程度上がっていることも追記しておきます
②山間部での走り方を変えた(←これの影響はかなりあると思う)
実は少し前に マツダ技法
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/innovation/technology/gihou/2017/files/2017_no024.pdf
を見ていて、煤の発生が少ない美味しい領域があること そこはエンジン回転数とエンジンLOADが相関関係にあることを知識として知っていました。
また、
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=0yL8-Y9M47o
を見て やっぱりそうか! と確信したこともあり、今回の山超えの際に それまでのアクセル開度(お山を攻めるとき以外はアクセル開度30%未満を目指して開ける)よりも エンジンLOAD(負荷)を見て走るように変えてみました。
具体的には
・従来であれば5速2,000回転で登るような苗場から新三国トンネルまでのダラダラなそれでいて意外と勾配の強い上り坂を 4速2,700回転にして上る
→これにより5速 LOAD60% が 4速 LOAD 35%程度 といった感じでエンジンLOAD(負荷)が減りました。
・同様に、これまで4速や3速で登っていたところを(2.2Dは強大なトルクがあるので1,800回転位回っているとそこそこ登れてしまうw) 敢えて1速落として、エンジン回転数は上がる(アクセル開度は多く開く)がエンジンLOAD(負荷)は減る という走り方に変えてみました
■結果はどうなったか?
山越え、勾配の急な上り坂をエンジンは回すがLOAD(負荷)は減らす という走り方に変えましたが、この時のDPF GEN及びDPF ACCの値(増え方)はいつもと変わりませんでした^^;
ここで DPF ACCの数値の上がり方が緩やか(DPF GENの上がり方に対して少なければ)であれば、このLOAD(負荷)を減らす走り方が効果抜群だとわかるのでしょうが、この時の各数値の変化のしかたは従来と変わらなかったことからも
この時は、その後に訪れる 【DPF ACCのある日突然の減少】という現象が出るとは思いもしませんでした
■まとめ
ということで結論を書くと
・エンジンLOAD(負荷)を減らすという走り方をしたことが、ある日突然のDPF ACCの爆下がり(いきなり2.13g/Lも減ったという事実)に起因していた という可能性はある
・しかしながら、現時点ではこれが要因だった と断定することは出来ない
です^^;
■その他(妄想)
その1
DPF ACC(煤の堆積量)の数値って、DPFの差圧センサーを元にしている と思っていましたが、もしかして単純に差圧の数値だけでなくて、その他の何か(例えばDPF GEN(ECUが計算した生成量)や DPF ACC DSD(※1)の値も見ていて、それらをあるタイミング(常時でなはくて任意の間隔で)表示させている
ってことはないでしょうか?
※DPF ACC DSD・・・これが何か? 正確には知りませんが、僕が思うに
DSD=desired・・・望まれた 欲したという意味らしい
→ECUがDPF GENの値や差圧、更にエンジンLOAD、その他各センサを元に
計算したDPFの堆積量DPF ACCの数値はこのDPF ACC DSDを追っているように見える(個人の感想です)
その2
上記「その1」の仮説が正しいとしたら、
①湯沢から新三国トンネルまでの急こう配を一気に駆け上った際のDPF ACC DSDの数値は従来通り5速2,000回転でエンジンLOAD(負荷)の高い状態で走ったDPF ACC DSDを目指していた
②しかし、実際には①で計算したほどの煤の堆積(差圧を元にした数値)はなかった
③任意のタイミングでECUが再計算した結果 DPF ACC DSDの値を書き換え
④実際の堆積量(差圧を元にした数値)を踏まえてDPF ACCの数値を書き換えた(爆下がりした)
なんてことが起こりえるのかも・・・(仮説です)
その3(突拍子もない妄想)
ECUってもしかして普段走るドライバーの走り方を学習して先読みしている?
①今の電子スロットル(アクセルの開け方とエンジンLOAD、勾配等含むセンサ類からドライバーが欲しがるエンジントルクを予測して燃料を噴射する)って、ドライバーのクセ(アクセルの開け方やギアの選択)も学習しているってことはないかなぁ?汗
②上記①の根拠 AT学習リセットや燃料噴射学習リセット があるってことはこれはドライバーの走り方のクセをECUが学習している ってことではないでしょうか?
④上記①②③が合っている としたら、普段っていうか従来と走り方を変えた今回の場合、後になってDPF ACC DSDやDPF ACCの数値を補正した =爆下がりになった
というのもあり得るかも・・・
なぁ~んて、信じるも疑うも あなた次第・・・www