2024年06月23日
水難訓練
「写真撮影禁止」なので画像はありません(でも事務局は広報用に撮影するから肖像権は放棄されされてる)
河川敷地について管理事務所や出張所と話し合いする為に少しでも「やってます感」を出す為に河川レンジャーの講習を受けてきましたin桂川(水中)
前回の淀川発見講座は大阪の梅田のビルの一室で約8時間みっちりお勉強したわけです。
琵琶湖が昔は三重県の伊賀市にあったんですよとか、大阪平野は水打(海)でしたよとか。
で、今回は朝もはよから「時間厳守」で京都市内の駅前に。私は乗り換えが不便なので自腹でコインパーキング(そもそも交通費が出ない)
「ボランティア養成講座」として交通費や昼食が自己負担なのはどうかと思う反面、自分の身になる講座が無料で受講できるという考え方も出来る為気の持ちようが大事です。
パンとコーヒーで朝食を取りながら待っていると「JAXA」のポロシャツ着た怪しげなオッサンとか居ますね。たぶん参加者。
かく言う私も上がラッシュガードに薄手のパーカーとHSGIのブーニーハット、下はタイツと短パンでまるで潮干狩りで十分に怪しい。
時間厳守で集まってるのにマイクロバスが遅刻するというハプニングがあり駅前で潮干狩りの服装で待機するという恥ずかしい時間を過ごします。
梅雨時なのにお弁当も出ません。食中毒こわいのに。携行食のみにしておきましたが朝言われたのは「お弁当は傷むといけないしマイクロバスは救護所としてエアコン掛けながら待機します」だそうな。
ただまぁその後講習の時間がズレ込んで、昼休みは40分で弁当食ってトイレ行ってウエットスーツに着替えてバスに乗れってことになったのでコンビニおにぎり1個だけで正解でした。あとは講義中にスニッカーズとカロリーメイトと缶コーヒー。
川では「指標生物」を探してみたりウエットスーツ着て流されてみたりしました。
そう言えば川で泳ぐのはかなり久しぶりです。
レスキューロープを投げる訓練もありましたが、川の流れがあるので助ける側がロープを引っ張ると要救助者がルアーのペンシルベイトのダイビングの様に沈んでしまうということを身をもって経験できました(笑)
救助訓練で本当に溺れかけましたね〜。ロープを投げる側は右肩が治ってないからダメダメでした。ギリギリで成功。
あとは水中歩行訓練。これはまぁ釣りでそれなりにやっております。
会場の川は中流域で流れがそこまで速くないので「行けるとこまで行ってやろうぜ!」って皆でトライしましたが、ウエットスーツの浮力もあるし体が浮いちゃってトラクション掛からないからダメでしたね。
ちなみに渓流とかだとヒザ下くらいで流れに耐えられる限界。琵琶湖だと脇の下のギリギリまで入って釣りしたりします(あまり有効ではないが気分的に)
別のグループはガチでチームワークを考えて水中歩行に挑んでましたが、私は「おっちょこちょいな若者」をあえてリーダーに指名したりして「色んなことを経験しましょう」ってやったりしました。
狙い通り大変だし楽しかったです(笑)
水中で歩けない要救助者を運ぶ訓練も行いましたが、私は「一番重い人が乗ってください!」って(笑)
別チームは超小柄な女性インストラクターが乗ってましたが「実際にその女性より軽い要救助者なんかおらん」と思うんです。やはり50〜80キロくらいの人で「こういう感じか」って経験しておきたかった。
有名なDQNの川流れ事件も講習では引用されてました。「こういう被害者を出さない為に」とおっしゃられていましたが、さんざん川から上がれと呼び掛けて無視して溺れるアホ集団は誰にも助けられないと思うんだよなぁ…
それこそ「河川法違反」ってことで警察が任意同行求めて暴れて公務執行妨害で逮捕とかしないとあれは助からないと思います。
レスキューロープは良い道具だなと思いましたが、水辺に行く時に全員が装備するわけにもいかないですし「子供たちを安全に川遊びさせるグループ」向けの装備だなと。そういう「安全な自然体験」をやる為の講習を受けて、もしガチな水難事故が起きたらどうやって助けたら良いのかを考えると「ほぼ打つ手が無い」と思い知らされました。
あと、溺れる側の遊泳技術とメンタル大事です。小中学校での水泳の授業はありがたいものです。
あとまぁ私の場合は個人的に何度か溺れかけた経験もありますしね(笑)
一瞬で水飲んで呼吸出来ない状態の数秒で慌てるか慌てないかは大きいと思います。慌てなければ水面に顔出せてワンチャン回ってくるはずですので。パニックになるとどっちが上だかわからないまま暴れて酸素消費してしまいます。
陸上でじっとしていれば私みたいなド素人でも2分呼吸しなくても耐えられます。
「ガチで溺れてる要救助者」「どんどん流れていく川」だと運良く届くくらいの棒が落ちてたりしないと「もう詰んでる」んですよね💧
流される人を走って追いかけるのも二次災害の原因になるのでNGです。飛び込むのももってのほか(ただし救助成功することもあるのでケースバイケース)
とりあえず要救助者にある程度の技術と心得があれば岸から「こっちだ!頑張れ!」という声掛けは大変有効です。
もし居合わせる事があれば全力で安全な方向を教えて励ましてあげてください。あと消防に連絡すること。素人に出来ることはその2点くらいです💧※海や湖だとまた別。浮きそうな物を沢山投げてあげてください。連絡するのも海保や水上警察。
ボランティア活動を志さなくても大変良い講座です。が、年に1度しかチャンスがありません。
全部の講座の受講が必要で補講は無いので時間作れて体調管理できないとムリ。
一応欠席したらビデオ受講出来る科目もありますが、その1日のうちの数コマだけです。途中だけ体調不良になってまた復帰して受講するなんていう器用な人しか使えません。実に無駄。
その制度を作るなら全ての講義を動画受講できるようにして、2/3以上の出席が必要とかにしとかないと使いようがありません。
まぁ一般社団法人とかが認定する資格も兼ねてたりするので色々あるのでしょう。
あと、土曜日開催で平日の四日前とかに「ラッシュガード」「水中歩行用の靴」とか準備品として通知してきます💧
幸い私はその手のグッズは持っていたので、ボロボロになってきたメレル2を「よし、お前はウォーターシューズだ」と持っていきましたが。
ビーチやカヤックなんかで使用するペラペラのウォーターシューズより川で歩くのに適していて講師には褒められました。
単にペラペラのフェルト底のウォーターシューズがどこ行ったかわからなかっただけなんですが。あとフェルト底はしばらく使ってないやつ引っ張り出すと剥がれるのも怖いですしね。
今回の講義も「色んな人」が参加していましたが、インストラクターや元自とか私とかと「その他の普通の人」ではちょっと雰囲気が違うんですよね。
死ぬまでに「本番」は無いかも知れませんが、ジムニーでのオフロード走行や父の脱輪や水難救助訓練なんかは私の血となり肉となり、いつか自分や周りの人を助ける事が出来るかも知れないなと再認識しました。
私には子供はおりませんが、お子さんやお孫さんには是非色んな体験をさせてあげて、大人のサポートの範囲内で「ちょっと溺れかけてみる」とかさせてあげて欲しいなと思います。
「未経験でいきなり本番」は何事も非常に危険です。
あと、保津川下り再開で神主呼んでお祈りしてましたが、前回助けてくれなかった神に祈るとかアホでしょ。そんな金があるんなら船頭のライフジャケットを手動膨張式から自動膨張式に交換してヘルメットを支給してやれよ。
自動膨張式は湿気や雨で勝手に暴発してその度に起爆装置(?)やガスボンベの交換が必要になるので、船頭は(たぶん)手動膨張式を使用していて亡くなりました。
便利なので私も所有はしていますが、そもそも溺れながら紐を引けとか難易度高すぎます。確か乗客も手動膨張式だったのでは?
自動膨張式は雨の日に使うと保管中に暴発。その度に数千円というのはビジネスでは致命的なのはわかりますが、だったらカヤック用などのちゃんとした製品を長く使うべきです。
ヘルメットやフットウェアなども重要です。彼らはいわばラフティングのインストラクターと同じ立場なのですから、ウエットスーツも着ても良いくらいです。体温もキープ出来るし岩などの打撲からもある程度守ってくれます。
「プロ」として意識が低いなと思っています。これが「プロの漁師」とかになると、賭けるのは己の命となり「死体が誰かわかるように刺青を入れる」とかになってくるので話は違ってきますけど、保津川下りはレジャー産業ですからね。ゲストを無事に帰らせる責任があるわけですから。
いやぁ、私もジムニーのイベントとかやってますが、考えれば考えるほど責任重大ですねェ…JA11以外だとオフロードで壊れられても現地修理する部品も持ってないし…
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日記
Posted at
2024/06/23 18:58:51
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