
前回の準備編に引き続き、昨年夏の自作PC制作の続編です。
2021/8/15 記
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Macintosh ⅡCX 改 - 準備編
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前回、ⅡCX筐体の中身を抜いて、キレイに洗い、バックパネルを切り外したところまでできたので、次は、取り付け可能なパーツサイズとレイアウトをいろいろ計画しながらパーツを選定します。
10年も自作PCから遠ざかっていると、随分いろいろな規格が出ているもので、かなり勉強が必要でした(^_^;)
そして厳選したのがこの内容。
■CPU:Intel Core i9-10900
■マザーボード:MSI MEG Z490I UNIFY
■ビデオボード:NVIDIA Quadro P2200
■メモリ:CORSAIR VENGEANCE LPX 16GB×2
■ストレージ:SanDisk Extreme Pro M.2 NVMe 3D SSD 500GB
■電源:Corsair SF750
■CPUファン:Scythe 大手裏剣参(BIG SHURIKEN3)
■ケースファン:Scythe 92mmファン
CPUは10900Kと迷ったが、オーバークロックするような趣味はないので安定の無印。
クロック周波数だけ見ればⅡCXに載っていたMC68030は16Mhz。今回のが5.2GHzなので325倍。
速さの基準がよく分かりませんが、
ムーアの法則によると約100万倍ほどになっているそうです((((;゚Д゚))))
そして、このCPUはintel Coreシリーズの10世代ですが、これを書いている2021年はもう11世代なんですね。
マザーボードは、サイズからするとMiniITXフォームファクタしかなかったのですが、各社ゲームユーザー向けなので派手なデザインばかり。
中でも一番おとなしそうだったMSI製です。
ビデオボードは、3D CADも使いたいと思っているので、GeforceでなくOpenGL対応のQuadroです。
エントリーモデルですが約60,000円もする高価なパーツ。
CPUより高くつきました。
ⅡCXの頃は256色表示でしたが、今はフルカラーなので65,536倍 (((;゚Д゚)))
メモリはヒートシンク付きで探して、一番となしそうなCORSAIR。
ⅡCXの最大搭載メモリは128MBなので、今回32GBで250倍 (;゚Д゚)
ストレージは、知らないうちにM.2 NVMeという規格が主流になってたんですね。
安心のSanDiskです。
ⅡCXの標準HDDは80MBなので、今回500GBで6,250倍 ((;゚Д゚))
電源は、サイズからするとSFXフォームファクタで、かつCore i9動かすなら大容量が必要なので、評判のいいCorsairの750W。
80PLUS PLATINUM認定なので安心です。
CPUファンは、空気の取入れ方向とか、空冷か水冷かとか、いろいろ迷ったあげく、メンテナンス性考えトップフローの空冷120mmファン。
ネーミングもイカしてます…手裏剣(^^♪
ケースファンは、組み込めるギリギリのサイズで決めました。
パーツが揃ったところで、現物合わせしながら、最終的なレイアウトを決め、まずはバックパネルを制作します。
1.5mmのアルミ板を使い、マザーボード、ビデオボード、ケースファンの取付穴を開けていきます。
穴開けのために今回導入したのが「ニブリングツール」という道具。
アルミやステンレス板を小さい四角い穴を開けながら裁断するように使います。
仕組みは簡単で、手道具といては優れていますが、板厚が厚すぎたのか非常に硬く、拷問のよう作業でした(≧◇≦)
次に、ルーターを使い、余分な突起を切り取ります。
同じように、CPUファンの空気取り入れ口を筐体のスリットに沿って開けていくのですが、これも拷問のような作業(≧◇≦)
各パーツの取付用のスペーサーのようなモノは、バックパネルの残骸を切り刻んで作ります。
一通りの、切断、穴あけ、スペーサーの接着が終わったところで、亜鉛が配合されている塗料を塗布します。
ⅡCXの筐体内側は元々メッキ加工がしてあったのですが、OXYで剥がれてしまってました。
気休めですが、これでいくらかは電磁波が防げるのではないでしょうか(^_^;)
ほぼ、ケースの完成ですです。
裏から見ると少し雑ですが、CPUファンの空気取り入れ口も開けました。
電源やフロントファンなど諸々のパーツをタッピングネジで取り付けるため、貫通しないようにスペーサーを接着しています。
内側とはいえ、こんな雑な仕事をエスリンガーさん(フロッグ・デザインの創始者)に見られたら怒られそうです(^_^;)
最初に切り取ってしまった型番が刻印している部分も修正しました。
電源プラグはⅡCXのモノを半田付けし直して流用します。
フロッピーディスクを挿入する穴には、今更DVD-ROMでもないので、SDカードリーダー/USBハブを装着しようと思い、amazonでサイズがよさそうなものを購入。
透明ケースの端の部分だけ切り取ったら、これがシンデレラフィット。
Jobsもビックリです(*^^*)
パーツ取付用のステーなどはアルミ板で制作し、とりあえず工作部分は出来上がりました。
次は、いよいよパーツを組み込んでいきます。
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次回は、組込み編と続く予定。
今回も、マニアックな内容が多くて読みづらかったと思いますが、お付き合いくださり、ありがとうございました。
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[1]
Macintosh ⅡCX 改 - 準備編
[2]Macintosh ⅡCX 改 - 工作編
[3]
Macintosh ⅡCX 改 - 組込編(完結)