
お久しぶりの投稿です。
ラジコンの趣味に夢中になっていたため、実車の整備をすっかり怠ってしまいました。今年の初夏には車検が控えているので、整備ついでにモディファイも行いました。
今回は2度目となるサスアームブッシュの交換です。現在使用しているのはエリパ製の樹脂製ブッシュですが、使用を続けるうちにブッシュがずれてしまったのか、ミミが割れてグリスが漏れてくる状態でした。
そこで今回はピロボール化を実施しました。実は半年前に購入して放置していたものです…。
**必要な工具**
- エリパ製のブッシュ外し&挿入用工具
- ハイパワーなインパクトレンチ、もしくは油圧プレス
- 一般的なレンチなどの工具
**作業① アームの取り外し**
フロントの場合、ナックル部分との切り離しは、うまく作業すれば必ずしも必要ではないかもしれません。
**作業② ブッシュの取り外し**
エリパ製のブッシュ外し工具とインパクトレンチを使用してブッシュを取り外します。エリパのPOM製ブッシュは構造上壊して外すため、再利用はできません。インパクトレンチが必須ですが、エリパの工具がない場合は油圧プレスでも対応可能です。
**作業③ 新しいブッシュの挿入**
エリパ製のピロブッシュ挿入用工具を使用してピロボールベアリングを圧入します。この作業でもインパクトレンチを使用しないと非常に手間がかかります。締め込むことで適切な位置に収まります。
**作業④ アームの取り付け**
最も面倒なのはフロントのロアアームの取り付け作業かもしれません。フロントアッパーの場合、元々使用しているシムの厚さを変更する必要がある場合もあります。これはキャスター角が微妙に変わる可能性があるためです。
**試走の感想**
プラシーボ効果かもしれませんが、以下のような違いを感じました:
- POM製ブッシュよりも段差を超えた際の振動収束が早くなった気がします。乗り心地が硬くなったというより、スムーズに進む感覚です。音で表現するなら「ダーンダーン」ではなく「ダンダン」といった感じです。
- ステアリングの応答性が向上し、グニョリ感が減少したように感じます。
ノーマルブッシュからピロボールへの変更は、かなりの違いを感じられると思います。ただし、定期的なガタ確認が今まで以上に重要になります。アーム軸部のスラスト方向への力はピロベアリングの圧入で支えられているため、これも定期的に確認する必要があります。ズレが生じるとカラーが削れる可能性があります。
1/8GPラジコンをしていた際、サスアームのガタがなくスムーズに動くことを意識していましたが、実車でも同じことが当てはまると思います。ピロボールベアリングは圧入すると動きが少し渋くなり、持ち上げたサスアームがゆっくり降りてくる程度です。ノーマルブッシュでは固定される(ゴム弾力でアームが可動する)はずなので、それよりは良いかもしれません。一方で、ノーマルブッシュは締め方次第で走行感覚が変わる可能性もあります。
すっかり遠ざかっていたサーキット走行への意欲が再燃しました!






Posted at 2025/05/05 11:25:17 | |
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