20年程住んだ地域に私庭のローズガーデンを公開していると第三者発信のSNSで知った。この界隈には「南京亭」という馴染みの中華店があるので、懐かしい味を楽しみに久々にジム兄ちゃんを繰り出して行ってみた。
カーナビの目的地の「狭山市下広瀬763-2」は、畑と倉庫が点在する平地で、農家らしい佇まいに「P」のマークがある。
一般的に花は夜に濃厚な香りを蓄え、日の出とともに放出、気温が高くなると香を出さなくなるのだそうだ。だから朝の開園と同時に訪れるのがお勧めである。
午前9時、車を停めて私邸に向かうと、笑顔の奥様が気持ちよく迎えてくれた。シフォンケーキと珈琲の代金1,000円をお支払いしてお庭の木戸を潜ると、木立の先に狭い通路の両側にこれでもかと言う程の種類の薔薇と季節の花が咲き乱れるナチュラルガーデンが広がる。
これまで観光庭園や薔薇園にも随分足を運んできたが、造られた花壇を見せられるそれらとは異なり、極限の花の園に迷い込んだような自然のオアシスは唯一無比である。
ひとしきりあらゆる草花を楽しみ、遠くに里芋畑が望める木陰の椅子に腰を下ろすと茶菓を運んで来て下さり、初夏の陽射しを遮る木陰で薔薇の香りを楽しむことができる。
オーナーの話では庭作りを始めて8年、人伝えで見学希望が増え、見頃時季だけは茶菓代を頂くようにしたのだそうだが、どうしてフワフワしっとり大振りの手作りシフォンケーキの美味しいこと。
薔薇やハーブばかりではなく園内至る所に相当数のクリスマスローズが自生しており、真冬の花を見に来る方はなく、無料開園しているから見に来てとお誘いを受けた。
農家であるから朝採れ野菜も分けて貰え、瑞々しいキャベツ200円を購入した。
この近所には夏にはクワガタやカブトムシが捕れる智光山公園があり、その一番奥には見事に手入れされた薔薇園もあるのだが、私庭の赴きを満喫することができた。
10時のおやつ後のお昼、埼玉南西部と都下に展開する「南京亭」の日高店に向かうと、相変わらず大繁盛の様子である。
元々はR16瑞穂町の大型ドライバーが集まる評判店が、ファミレス的に支店が増えた中華屋で鉄鍋を振る威勢のよい音が響く活気のある全品店内手作りの店、私のお気に入りは「豚肉とキャベツの味噌炒め」、一番人気の4個の「ジャンボ餃子」を頂き、裏切らない再来確実の味に舌鼓を打つ。
お腹が膨れたら、昼下がりのFMから流れる山下達郎の声を聴きながら帰路につくのが私の日曜日である。
Posted at 2024/05/27 11:18:22 | |
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