
自身の備忘録、そして少しでも同じ事をしようとしている人の参考になれば。
ウインカーをLEDにする際、向き合う必要のある抵抗について。
必要な抵抗値は中学生で習う以下の公式で求めることが出来る。(②は俗に言うオームの法則)
①電圧(W)=電流(A)×電圧(V)
②抵抗(R)=電圧(V)÷電流(I)
乗用車は12Vのバッテリーであるから12Vを公式に入れる。が、オルタネーターによる発電により乗用車は最大で14V程度の電圧が掛かる。よって、抵抗を考える際はこの2パターンで計算をすると良い。
(12V計算での抵抗<導入抵抗<14V計算での抵抗 に収まる範囲が好ましいらしい。)
ウインカーをLEDにする際(ウインカー左右それぞれ)抵抗を1つとするか2つとするかで必要な抵抗値は異なる。つまり『合成抵抗値』を考える必要がある。(抵抗は配線に対して並列で配置する事は大前提とする)
合成抵抗値は繋いだ複数の抵抗を1つとして考えた際の抵抗値の事を指す。
A.直列の場合
合成抵抗(R0)=R1+R2…+Rn
要は抵抗の値を全て足した数値となる
③B.並列の場合
合成抵抗(R0)=(R1R2…Rn)÷(R1+R2…+Rn)
要は抵抗の値を全て掛けた値を、抵抗の値を全て足した値で割った数値となる
IPFのLEDウインカーバルブを公式に当てはめて計算してみる。
T20タイプのバルブは21W。
IPFのLEDウインカーバルブは6.5W。
21W - 6.5W=14.5W
バルブ1つあたり14.5W分の電力を抵抗が消費する必要があり、2つで29Wを消費する必要がある。
車の電圧は12V。これを①の公式に当てはめると、以下の公式で2.41Aとなる。
29W=電流×12V
電流=2.41A
次に②のオームの法則を当てはめて、抵抗を計算する。
抵抗=12V÷2.41A
抵抗=4.97≒5オーム
片側前後のバルブをIPFのLEDバルブにする場合、5オームの抵抗を取り付ければ良い計算となる。
ここで気になるのがIPFから販売しているメタルクラッド抵抗は10オームである事。その説明書には『前後をLEDとする場合、抵抗を2つ取り付ける事。』と記載されている。計算上は5オームの抵抗を1つ取り付ければ良いはずの為、計算が合わない。
ここでようやく③の合成抵抗(並列)の出番となる。合成抵抗は複数の抵抗を一つの抵抗として見た時の抵抗値である。公式に当てはめると
抵抗=(10×10)÷(10+10)
抵抗=100÷20
抵抗=5オーム
となる。すると
抵抗1つの場合、5オーム
抵抗2つの場合、10オームの抵抗を2つ(合成抵抗値は5オーム)
となる。よってIPFの説明書の通りとなる。
つまり、IPFのウインカーバルブを片側前後に取り付ける場合、5オームの抵抗1つもしくは、10オームの抵抗2つを取り付ける必要がある。と言うことになる。
ここで気になるのは熱の問題。抵抗1つで29ワットを消費するのと、2つで29ワットを消費するのでは、どちらが熱を持つかは想像しやすいと思う。しかし、熱を持つ性質上抵抗を取り付ける場所は限られスペースの問題が出てくる。それらをトータルで考えて取り付ける必要がありそうだ。(だったらリレーにしろ。と言う声が聞こえそうだが)
良くネットショッピングのレビューで
取り付けましたがハイフラのままです。
などのコメントを見かける。、抵抗を取り付ければハイフラが解消される。と言う意識に向き、バルブ側の電力にあった計算がされていない事に起因する事が多い。
みんからは、素人のおうさむが色々調べる上で非常に参考になる情報が数多くあった。そんな素人の琴線に少しでも触れる情報となれば幸いだ。
(本記載は自身の備忘録であるため、参考にして不具合等あっても責任は負いかねる。ご自分で良く調べた上で対応していただきたい)
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ウインカーLED化 | 日記
Posted at
2020/11/21 21:21:37