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2022年12月29日 イイね!

個性豊かなオーナーさんに会いにいこう! ~みん友さんじゃない人ともコラボ~

個性豊かなオーナーさんに会いにいこう! ~みん友さんじゃない人ともコラボ~時をさかのぼること、今年の8月。



夜中に新着ブログをスクロールしていたら、あるブログが目に入ってきた。

神奈川県の西部から、わが県まで遠路はるばる足を運んで水出しコーヒーを楽しんだという。




しかもそのカフェのある場所は、私が20代の頃に何度か通った場所。


なつかしいなぁ。
私もコーヒーを飲みに行ってみようかな。



ついでに、近隣のランチも紹介すればブログとしての体裁も整うじゃない!

だって、北部には個性豊かなカフェが点在する小川町が控えているもの。





なんて考えていたのだけど、訪問する機会に恵まれなくて、とうとう冬になってしまった。




ハハハ…




あ、そうだ。
免許証更新の時にくっつけて、出かければいいや。


ということで、めでたく出かけてきたので、ここに報告しようと思う。



コロナ対策のせいで、すべての窓を少し開けてある。


とっても晴れて気持ちのいい日だったけど、誘導されたのが窓際の席。

外の冷たい空気が遠慮なく入ってきて、ひたすら寒かった。








めでたく新しい免許証をもらえたので、そそくさとランチをしに小川町へ



小川町はもともとオーガニック野菜の栽培で有名な町。

町内には地元のおいしい野菜を使ったカフェが点在する。
しかも、近頃はカレーのお店があらたに加わってきているらしい。



ここのHPで紹介されている4軒のうち、2軒は実食すみ。



今回はまだ行ったことのないお店「curry&noble 強い女」へ行ってみようと思う。


2種カレー&スパイス出汁を選ぶ。



右は無水チキンカレー
ここの名物カレーで、トマトと玉ねぎの水分だけでチキンをじっくり煮込んでいる。
鶏肉のホロホロとほぐれる感覚がいい。クセになりそう。


左は濃厚豚骨のダルキーマカレー
一般のキーマカレーとは違った味わいで、ご飯も進む。


途中でスパイス出汁(左上)をかけて味変を楽しむ。
和風テイストになっていて、かけると汁っけも出てまろやかな味わいになった。






「美味しかったです。両方ともあんまりカレーっぽくないけど、でもスパイシーだから、やっぱりカレーなんですね」と、会計の時に感想を伝える。


オーナー兼コックの若い女性は笑っていた。

そう、30代くらいの女性が一人で切り盛りしているお店なのだ。
(お父さんが57歳とのことなので、彼女の大体の年齢は推測できるはず)



「(あなたが)『強い女』さんなんですね?」と聞くと、

「そうでありたいと思っています」と返ってきた。



よい意味で、若い人特有の粗削りでとんがった感覚を持つオーナーさんだ。
「まだまだこのままじゃ終わらせない!」といったパワーのようなものを感じさせる。


お店も丁寧に作り込んでいるというよりは、そのまんまといった感じ。
(ただ奥の部屋だけは重厚感のあるしつらえとなっていた)

それはそれで悪くないかもしれない。




「若いっていいね~」と、すっかり丸くなってしまった(たぶんね)私は心の中でつぶやいた。







季節が変わって暖かくなったら、また来るからね。

とっても個性的なカレーなので、他のカレーも試してみたくなった。












いよいよ今回のブログの目的地「Kuma’s cafe(クマズ カフェ)」へ向かう。


いつもどおり峠越えをして、ときがわ町へ到着。
峠好きなのではなくて、あくまで単なるショートカット。


今年、唯一の紅葉の写真


カフェの駐車場は通り沿いにあり、そこにchérieちゃんを置いて坂を上る。



古い民家を改装したカフェ

altalt alt

山と川を眺められるテラス席だけど、今の時期は寒いので速やかに店内に入る。

alt


大きな灯油ストーブが部屋を十分に暖めてくれていた。

やっぱり冬はそうでなくちゃと嬉しくなった。



ステレオから流れる音楽も、奥行があってとっても気持ちがいい。



迷うことなくお店イチ押しの「ダッチ・オン・ザ・ロック」を注文する。

8時間かけて抽出したコーヒーは、アイスのほうがいいらしい。
そして特製のシロップをあらかじめ入れてもいいかと訊かれる。


もちろん、それでお願いします。



水出しコーヒーを抽出する器具


しばらくするとコーヒーがやってきた。

まろやかな味わいのコーヒーだ。
シロップの甘さもくどくなくて、ちょうどいいあんばい。



ストーブのおかげで、アイスであっても寒くない!



コーヒーのお供に頼んだアメリカン・ワッフルもやってきた。


「熱々のうちにバターをたっぶり溶かして、黒蜜をかけて食べてください」と言われる。


食事用にも使っているワッフルなので、甘くない。
アイスや生クリームもそれほど甘くない。



右はバター、真ん中は生クリーム、左はアイスクリーム


コーヒーのすっきりとした味わいを楽しむために、別々に食べることにした。




持ってきた本を読み進めようとするものの、ストーブの暖かさと音楽の心地よさにうとうとしてきた。


文字を追ってはうとうと、目が覚めて本に目をやってはうとうと…


昨日の茨城への遠出の疲れがでたのかもしれない。







ところで縁側に当る場所で、さきほどからダーツに興じる若い女性がいる。

男性のオーナーさんと他のお客さんとの話を聞いていると、ここにはダーツをしにやってくる人たちもいるという。
山間部なのに平日でも営業時間が19時までなのは、仕事終わりにダーツを打ちにやってくる地元の人たちがいるから。

その女性もダーツを初めてまだ数か月だと話していた。




オーナーさんは会話の引き出しをたくさん持っている人のようだ。
一つの話題をふくらませて会話を続けていける人。

次回来た時は、オーナーさんともいろいろお話してみよう。



本も一区切りついたので、帰ることにした。



外はもう暗くなりかけている。








驚くべきことに、ほぼ一本道で帰れた!
今度、ここへ来るときはこのルートで行けばいいや。
しかも渋滞知らずの裏道だ。




出発点は在住する区役所にしておいた笑












せっかくなので、その前日に訪れた茨城・笠間のカフェも紹介しておこう。



大洗でアンコウ鍋を食べた帰りに寄った。






カフェの名前は「海のふた」(写真はHPより拝借)

よしもとばななの同名の小説から名前を取られたそうだ。


女性オーナーさんはとっても魅力的。

包み込むような温かさが、オーナーさんの人柄からもお店全体からも感じられる。



地元の女性たちが楽しそうに集っている。

彼女たちのおしゃべりは何だか柔らかくて心地よい。
かわいらしい話し方をしている。


また、一人で来てのんびりと何かをしているお客さんもいる。


オーナーさんを慕って、みんな集まってきている感じがした。


閉店時間が18時なのは、地域柄、かなりめずらしいと思う。
地元密着型のカフェだからこそなのか。


外もすっかり暗くなっているのに、常連らしいお客さんもやってくる。



ミニマロンパフェ
甘いのは渋皮煮だけで、あとはあっさりとした味わい





オーナーさんとの話をきっかけに、あるプロジェクトに参加することにした。

願いごとをハガキに書くと、画家さんがイメージをふくらませてイラストにしてくれるそうだ。


オーナーさんのお願いごと

絵が想像するイメージとはかけ離れた感じが、おもしろそうだ。


私のお願いごとの一つは「いろんなところへドライブしている」。



忘れたころにハガキが届くというのがいいね。













Special Thanks: Abyssal Blackさん
大変お待たせしました!
おかげさまで何とかブログを仕上げることができたので、ホッとしています。
次回、Kuma’s caféへ行かれるときは、ぜひ小川町の魅力的なカレーも楽しんでみてくださいネ
Posted at 2022/12/29 13:26:12 | コメント(7) | トラックバック(0) | 埼玉 | グルメ/料理
2022年04月03日 イイね!

急に日本画にハマる

急に日本画にハマるこの絵、好きかも…



数か月前、ある日本画に一目ぼれした。

私にはこのようにして、新たな趣味がいきなり開始されることがままある。
そうそう、クルマもそうやって始まった。


  ー閑話休題ー


その絵は奈良県の美術館で展示されているという。


見に行きたい!
だけどさすがに奈良は遠い…


だって、シルクロードの終着点ですもの。



遠い将来いつかの日か、となかば諦めていたら、その画家の展覧会が都内で開催されるというではないか。

しかも二か所同時開催。

これはまたとないチャンス、さっそく出かけてみることにした。



*今回、むっちゃ長いんで、流し読み/斜め読みでOKです!
 趣味の世界に入っちゃってるんで、興味がなければそのまま閉じてくださ~い。



【山種美術館】渋谷区広尾
上村松園・松篁 ―美人画と花鳥画の世界―

美術館めぐりの好きなRちゃんと出かけた。
お互いそこそこ近くに住んでいるのに、電車の路線が違うのでほぼ現地集合。


HPより拝借

モダンな建物。
地下1階のみが展示会場というこじんまりとした美術館だった。


奥村土牛≪醍醐≫の桜

豊臣秀吉が花見をしたという京都・総本山醍醐寺の「太閤しだれ桜」を増殖した桜。
植わってから半年もたってないのに、花を咲かせるのはすごい生命力だと思う。



上村松園の作品は18点。ご子息の松篁の作品は9点。お孫さんの淳之の作品も1点。
いずれも美術館所蔵の作品が公開されていた。



〔上村松園〕
明治8(1875)年~昭和24(1949)年
京都の葉茶屋の次女として生まれる。
1948年、女性として初めての文化勲章を受章。
京都の風俗、歴史、謡曲の物語等に取材した気品ある格調高い女性像を描く。



「娘」昭和17(1942)年 絹本・彩色 山種美術館蔵

1枚だけ写真撮影OKの作品があったので、すかさずパチリ。
絵のまわりの表装もオシャレでいいね。


Rちゃんも私もしっかり文章を読んで鑑賞する。

「気品があって、お顔もやさしくてキレイだね」

「着物も色のセンスとか、組み合わせがとてもステキ」

と二人で小声で感想を言いあいながらまわった。



〔上村松篁〕
明治35(1902)年~平成13(2001)年
京都に生まれる。母は上村松園。
1984年、文化勲章受章。
近代的造形、色彩感覚を取り入れた花鳥画で知られる。


息子の松篁の作品はひたすら鳥・鳥・鳥!
私もインコを3匹飼っているので、鳥に対しては親しみはある。
けれど松篁の場合、自宅で鳥を大量飼い(その数1,000羽以上!)していたので、さらに鳥に対する造詣が深かったという。

表情があっていいね~



それ以外にも、鏑木清方など同時代に活躍した画家の絵も展示されていた。



2時間ほど鑑賞して、美術館のカフェでお茶をした。
二人ともカフェが気になっていたので、お昼前でも気にしない!



誰が袖 

松園の美人画「春芳」をモチーフにした練り菓子。
打ち掛けを練り切りで、白梅を淡雪羹で表現したとのこと。
あんは胡麻入りのこしあんで、モダンな味わいで美味しかった。


「春芳」 HPより拝借



ランチはRちゃんチョイスの恵比寿駅近く路地裏のお店へ行くことにした。
ご飯を食べる時は、どのお友達とでかけても私が探すことが多いのだけど、
もう今回はRちゃんまかせ。
たまには他人チョイスのお店で食べてみるのも新鮮でいい!


前菜 写真はこれのみ

一方Rちゃんは、
「松園は好みじゃなかったけど、実物を見てみるとすごくよかった。
自分じゃ行かなかっただろうから、Aちゃん(私の本名ね)に誘わってもらってよかった」
と喜んでくれた。



ランチ後、健脚なRちゃんと街歩きをしながらひたすらおしゃべりに励む。


大橋まで歩いて、イタリア菓子専門店「ラトリエモトゾー」に寄る。



イタリア菓子専門というのがそもそもめずらしいのか、午後の早い段階でほとんどの商品が売れきれ!
タルトをお目当てにしていたのに、今回もフラれた涙



左:マルモロ。アーモンドとビターチョコレートのマーブルケーキ。
  見た目とはちょっと違うやさしい味わい。
右:アメデオ。新商品なので買ってみた。
  
コーヒーは奄美大島で民宿を営む、年の離れたお友達から送られたもの。



「マカロンの原点といわれるイタリアのアマレッティに、シシリー産のアーモンドとカカオニブで香ばしく仕上げました」と書かれている




まだまだつぼみ段階の目黒川沿いの桜(3月17日なので…)


それでもところどころ花を開かせていた

数日前まで暖かったのに、急に肌寒い曇り空に戻ったこの日。
二人とも何となく薄着で、寒さをしのぐためにひたすら歩いた。

帰りは中目黒から電車に乗って帰宅。

なんとこの日は1万2千歩も歩いていた!



【東京富士美術館】八王子市
上村松園・松篁・淳之 三代展

別の日にchérieちゃんと出かけた。



松柏美術館をはじめとするさまざまなところから貸し出された絵画が展示されていた。
とてもじゃないけど、数時間で見るにはもったいないほどのボリュームである。


こっちにこそ、お目当ての絵画が展示されていた。



HPより拝借 花がたみ
大正4(1915)年 絹本着色・額装 208×127㎝ 松柏美術館蔵

能の「花筐(はながたみ)」を題材にしている。

あらすじは、継体天皇の皇子時代に寵を受けた照日の前(てるひのまえ)が、形見の花筐を手に都に上り、紅葉狩りに行き逢った帝の前で舞うという内容。


袴の赤と同色の太い枠が絵のまわりを飾っていた。

それがまたセンスいい~!

撮影不可だったので、そのよさを紹介できないのがとっても心残り…

あまりにステキだったので、3回も行きつ戻りつして眺めた。




HPより拝借 万葉の春

息子・松篁の代表作。

これもなかなかイイねぇ。

で、どこかで見たことあると思ったら、井上靖著「額田女王」ゆかりの絵だった!
大阪で中学3年生をしていた時に友達から借りて読んだ本だ。



最後の展示には孫・淳之の作品も並ぶ。
ここまで来ると、集中力はとぎれ気味だけど、最後の気力をふりしぼって眺める!

〔上村淳之〕
昭和8(1933)年~
京都に生まれる。
1994年 松柏美術館を開館。
2013年、文化功労者となる
花鳥画を通して人間の内面を描き出す。

のちのち調べてみると、どうやら鶴の作品が人気らしい。


HPより拝借 月汀

たまたま絵葉書で買っていた。
心が優しくなるような絵だと思う。


HPより拝借 兎Ⅰ 上村松篁作

同じく購入した絵葉書。
このうさぎ達もかわいい!



3時を過ぎた段階で、能楽師のワークショップが始まるという。

なぜ能なのかというと、それは松園自身が能を趣味としていたこともある。
描いた絵画にも能にゆかりの深いものが多数ある。
私がドンピシャで一目ぼれした、「花がたみ」もそう!

レイヤー陽子さんという能楽師さんが、軽快なトークで聴衆をぐいぐいと引き込んでいく。まったくの初心者向けに「能とは何ぞや」を話してくれるので、何となくわかったような気になった。
能の所作の解説の後、実際の舞も披露してくれた。その中に「花がたみ」も含まれていたので、さらに嬉しくなった!

能はいいね。
女性であってもおじいちゃんの役をやったり、しかも声色を変えずに舞うそうだ。
YouTube辺りで能についてちょっと学んでみようかなという気にもなった。





でもね、せっかく多摩地方まで出かけるのだから、そして美人画の上村松園を見に行くんだからと思って、同じ日にもう一つ博物館を訪問してみた。

【青梅きもの博物館】青梅市


160年以上前に建てられた蔵を改造している。

ここもずっとずっと前から訪れてみたいと思っていた博物館。
源氏物語の熱狂的なファンを自任する私としては、五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも:十二単の正式名称)をまじかで見たいもの。

でも関東に住んでいると、そういった機会は非常に限られてしまう。
大阪で高校生をしていた時に、学校を休んで京都の葵祭とか時代祭を見に行きたいと思ったものだったが、そのハードルは高すぎた…。
地元の中之島図書館で、写真集を借りて眺めるのが精いっぱいだったなぁ。

そういった月日を経て、初めて十二単を見たのは明治神宮ミュージアムでのこと。
たしか孝明天皇の内親王着用の単衣(ひとえ)を見た覚えがある。
でも十二単の一部分のみだったような。
十二単そのものを見てみたい!とずっと思っていたのが、今回やっと機会を得ることができた。


たまたま皇室衣裳展が開催されている。
入館して初めて知ったのだが、季節ごとに大幅に展示の入れ替えをしているらしい。
まったく違った内容の展示になるとのことなので、この機会に訪れることができてよかった!


HPより拝借 雅子皇后ご成婚時の十二単(複製)

ガラスで仕切られることもなく、ナマでおめもじすることができた。

おお、これこそまさに!

あ、袴(はかま)が渋い赤なのは、未婚扱いだからなのねと一人納得。
既婚者だと明るい赤になる。



館長さん自ら説明をしてくれるので、いろいろ勉強になった。
もっといろんな展示もあったけど、ここでは割愛。





ここまで生暖かい目で、流し読み/斜め読みしてくださり、ありがとうございます。

最後に上村松園のことばを紹介して終わろうと思います。

「よい芸術を生んでいる芸術家に、悪い人は古来一人もいない。みなそれぞれ人格の高い人ばかりである」




いつかの日か奈良の松柏美術館へも行かなくてはね。
Posted at 2022/04/03 20:25:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | 埼玉 | 趣味

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「名古屋と三重へ旅に出た話 その② ~続・紫のゆかりを訪ねて~ http://cvw.jp/b/3236741/48813318/
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クルマにまつわる話を思いつくままに書き綴っていきます。日常生活でクルマの話を聞いてくれる友達はなかなかいないので、ここでお話します。 生まれは東京(たった...
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