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もしかして、もしかすると、今年は終わっちゃったの？と私の表情がとたんに曇る。

「コロナにかかっちゃって、栗が収穫できてないんです。
なので、売ってないんです。
でも、どうしてもというなら、栗林まで行って栗を拾ってきて、重さを測って、代金を払うこともできますけど」



なあんだ！　
それならお安い御用。
栗拾いのほうがそのまま買うより楽しいもの！




翌朝、意気揚々として栗拾いに出かける。
と言っても、10時すぎ頃の出発

だってChérieちゃんで15分ほどで栗林に着いちゃうから、そんなにがんばらなくてもいい。

まだまだ成長途上の栗たち

こんな近くで栗拾いができるのは、これこそカントリーライフの醍醐味だなぁと嬉しくなる。



ずっと晴天続きだったから、栗もずいぶんと甘くなっているはず。
栗拾いのキャリアは10年以上。

自分で言うのもナンだけど、プロ級の腕前なんじゃないかと笑

およそ30分、栗林を徘徊して1.7㎏の栗を拾う。

農家のご自宅へ持っていくと、作業小屋のなかでオジちゃんが脱穀機を回していた。
ブンブンとにぎやかだ。


栗を入れたスーパーの袋を渡すと、大きなはかりに乗せてくれた。
1,100円だけど1,000円でいいと言う。

これこそ生産者価格というものなんだろうね。



人の好さそうなオジちゃんだったので、おしゃべりを少しする。

コロナにかかったのはオジちゃんで、後期高齢者だったため、保健所から特別な薬がもらえたそうだ。
「それはよかったですね。去年はそんな薬はなかったですものね」と返してみた。




さっきからちょこまかと、小屋のなかを走り回っている元気なワンコがいる。

トイプードルみたいな小さなワンコなんだけど、こういう小型犬って、普通はお家のなかにいるもんじゃないのかしら？
しかも脱穀したもみ殻を身体じゅうにつけていて、さらにワイルド感満載。


「ワンちゃんのお名前は？」と聞くと
「小麦って言うんだ。子供がつけたの」




軽～く違和感を感じる。
なんで小麦ちゃん？
ここのお家ではお米を作っているのにね笑






栗を持ち帰り、例年どおり母と二人で栗ご飯作りに邁進する。
ここ何年もやってきているので、作業も手慣れたもの。
熱湯に栗を入れてふやかした後、私が専用の皮むき器で鬼皮をむき、母が包丁で渋皮をむく。



光沢のある立派な栗


黙々と作業


はい、オシマイ



出来上がった栗ご飯


ホントそんな感じ





だけど、今年はもう一つ新しいことに挑戦することにした。


小布施に行くには遠すぎる。
デパ地下で高級栗菓子を買うには財力に乏しい私



残された道はただ一つ。



自作するしかない！


何を？



モンブラン！




かなり無謀な挑戦だったと手をつけだしてすぐに後悔した…



栗をこすのに一苦労。

裏ごしの器具が馬毛の濃し器。
年末にはこれでサツマイモを濃して栗きんとんを作るのだけど、サツマイモと栗じゃあ、硬さが全然違う。
30分ゴシゴシやってもサッパリ…涙
400gもあるのに、どうしようと不安になってきたころ、目の前においてあった四角形をしたスプーンに目がいった。


木製しゃもじ（濃し器の上に写っている）からステンレスのスプーンに切り替える。

試しにそのスプーンでゴシゴシやったら、どんどん網の彼方へと栗が吸い込まれていく。
木のおしゃもじじゃあ、ダメなんだね。
ここからは水を得た魚のように、ステンレスのスプーンでガンガン漉していく。



それでも400gの蒸し栗を漉すのに3時間くらいはかかった。
バターと粉砂糖、牛乳を混ぜて、マロンペーストの出来上がり。



ここまでくるのに悪戦苦闘した



そして私はバタンキュー
ここからモンブランなんて、やる体力も気力もない。
平たくうすべったい形に整えて、そのまま冷凍してしまった。




洋風の栗の茶巾しぼり。これは母が形を整えた。



今となってはモンブランの台座を作ったり、生クリームを作るのも、どうもめんどくさい。

どうやって食べたらいいのだろう…


いまだに考えをめぐらせ中。





その翌日、手はむくみ、うっすら赤黒い色に変化していた…
昨日、濃すのにがんばりすぎたせいだ。
手をつかわず安静にしておこう。

しかし、水曜日に恐れていたことがとうとう起こる。
夕方4時半ごろに、右の親指の付け根に鈍い痛みを感じるようになった。


このままいくと、けんしょう炎だ！

仕事中だったので、パソコンを打つ右手をかばうように、ゆっくりと打つようにした。




けんしょう炎はヤバい…



過去の悪夢がまざまざと思い出される。





別の日に作った黒米入りの栗ご飯。



その2へ続く

（コメント）は料理教室でのメモ
（コメント）は私が自分流にアレンジしたもの



■材　料（4人分）
豚ひき肉 250ｇ
かに（缶詰） 1/2缶（約70ｇ）
（ホタテ（缶詰）40ｇを使用＊）
塩 小さじ1/4
こしょう 少々

干ししいたけ 3個（約10ｇ）
（切り干し大根10ｇでも代用可＊＊）

たまねぎ 1/4個（50ｇ）
長ねぎ 30ｇ
かたくり粉 大さじ2

しょうが 15ｇ（親指くらい）

Ⓐ砂糖 大さじ1/2
　しょうゆ 大さじ1/2
　酒 大さじ1
　干ししいたけの戻し汁 大さじ1
　（＊＊切り干し大根の戻し汁　大さじ１）
　ごま油 大さじ1

しゅうまいの皮 1袋（24枚）
（30枚入りのを使用）

油（中敷き用） 適量
（クッキングペーパーを敷いているため省略）

練りがらし 小さじ1
しょうゆ 適量


＊カニ缶は高いので、ホタテで代用。
　首都圏で有名な崎陽軒のシウマイだって、ホタテなんだからいいじゃないと開きなおる。
　財力の余裕がある方は、ぜひカニ缶で！

＊＊干ししいたけは国産のものを使っているが、少々お高い。
　　今回初の試みで切り干し大根を使ってみた。
　　ハンバーグに切り干し大根を入れるレシピもあるくらいなので、問題はないでしょう。



■作り方
①かには軟骨があれば取り除く。軽くほぐす。飾り用に約1/4量を取り分ける。
　（＊ホタテの場合、この作業はなし）

②干ししいたけは水につけてもどす。水気をしぼる。軸を取り、みじん切りにする。
　（軸のついている中央のカサの部分が柔らかくなっていたらOK）
　（半日以上水に浸けます。軸の硬い部分だけ切り捨て、残りは使う）

　（＊＊切り干し大根の場合 … 20～30分程度、水につけてもどす。水気をしぼる。みじん切りにする）

③たまねぎ、長ねぎはみじん切りにし、かたくり粉をまぶす。
　（ふっくらジューシーなしゅうまいができる）

④しょうがの皮はよく洗い、皮ごとすりおろす。汁をしぼる。
　（すりおろしたのをそのまま入れる）

⑤ボールにひき肉、ほぐしたかに（水気を切ったホタテ）、塩、こしょうを入れ、よく混ぜる。
　Ⓐ、②、③、④を加え、粘りがでるまでよく混ぜ、具を作る。
　（しかし、かき混ぜすぎると固いしゅうまいになってしまうので要注意）

24等分（30等分）する。

　手を軽くにぎる。親指と人差し指で円を作り、皮をのせる。

　中央に1個分の具をのせる。ゴムベラなどで上から押すようにして包む。

⑦皮は具につけるようにして、筒形に形をととのえる。

　飾り用のかにを上にのせる。

（⑥、⑦は皿の上で両手を使って円柱状に皮を立たせるように成形している。

　上2枚の写真は撮影用のフェイクで、実際はそういう風には作っていない）

⑧蒸し器に水を入れて火にかける。

中敷きに油をぬり、しゅうまいを並べる。

（カレー用鍋に、蒸し用のステンレストレイを置いて代用。

トレイの上にクッキングシートを敷き、しゅうまいを並べる。

鍋のサイズの都合上、15個ずつ蒸す）

⑨蒸し器の蒸気が充分にたったら、⑧の中敷き（トレイ）をのせる。

　ふたをして、強火で約12分蒸す。

⑩皿に盛りつける。

　からしじょうゆを添える。

 

これは撮影用に少しだけお皿に載せただけ。いつも10個近くはお腹に入る。

冷凍保存のしかた

蒸してから、さませて保存袋や密閉容器に入れて冷凍します。

食べるときは、凍ったまま5分ほど蒸しなおすか、電子レンジで加熱しましょう。

蒸し器の使い方

・蒸気が充分にたってから蒸すと、水っぽくなりません。

　肉や魚は強火で蒸すとうまみが保たれ、香りもよくなります。

・蒸す時の水の量は蒸す時間によって加減します。

　水が多すぎて中敷きの上にあふれないようにします。

　蒸し時間が10分くらいならば、蒸し器の半分くらいの湯があればよいでしょう。

　湯が足りなくなった時は温度が下がらないように、熱湯をたします。

§中敷き：中敷きは蒸すものをのせるところで、蒸気の出る穴が空いています。

　　　　板状のものや、取っ手がついて段になっているものもあります。　

 

 

日曜日のブランチにとせっせと手作りし、家族とともに食した。

 

 

【干ししいたけ入りと切り干し大根入りのそれぞれの感想】

干ししいたけ…干ししいたけの香りに食欲が大いにそそられる。

切り干し大根…あっさりとした味わい。しいたけのニガテな子供にも食べやすい。

悪く言えば、味に物足りないところがあるので、みじん切りにしたしょうがを混ぜると味がしまるかもしれない。この点はさらなる研究の余地があるように感じた。

 

彩りをよくする遊び心から、にんじんのさいの目切り（サイコロ状に切ったもの）と小松菜を小さく切ったものを混ぜている

 

【このレシピの思い出】

結婚当時、自己流料理のゲキ不味さに悩んでいたところ、ベターホームの料理教室へ通っている友達の友達から紹介してもらった。

「そっか、習っちゃえばいいんだ！」

月1回のコースを2年間通い、和洋中の料理がひととおりできるようになる。

ベターホームの先生方の教えはただ一つ。

「レシピ通りに分量をはかって作れば必ずおいしいものができます！」

分量は研究されつくされた結果の量だからだそうだ。

それ以来、計量カップとスプーンは料理の必需品となった。

 

このブログは先週末、不本意ながらみんカラを退会したみん友さんへ捧げるために急きょ書き上げました。（でも本当は、お気に入りのしゅうまいの皮を手に入れるのに、少々時間がかかったのもある）

何シテル？で「今度、投稿するからね」と約束したので、約束だけは果たそうと思いました。

どこかで見ていてくれるといいんですけど…

 

このしゅうまいレシピは料理初心者向けなので、それほど難しくはありません。材料も簡単に集められますし、餃子のように野菜を切る必要もないので楽です。

そして、ベターホームでも指折りの人気レシピ。

ぜひ皆さんも作ってみてください。

料理に自信のない方は、ご家族か近しい方に作ってもらうといいですね。