
3月1日
【英才教育を受けていた友達】
「10時間くらいかな」
「それって速いの?」
「それなりの速度で走って、トイレ休憩はほぼなしで走るの」
のんびり過ごしていた休日の昼下がり。
学生時代の友人NからのLINEがきっかけで、夕方、立川(東京西部、多摩地方の中心地)で会うことになった。
居酒屋のカウンターでご飯を食べながら、去夏、横浜から広島まで帰省するのに失敗した話を聞いていた時の一幕だ。

カシスオレンジを頼んでかんぱ~い!
「それってさ、子供の乗っている車じゃないよね…」
小学生の子供が乗っている車でそんなこと(トイレ休憩ほぼなし)がはたして可能なのか?
でもでも、よく考えれば、Nの実家は自動車整備工場を営んでいる。
子供の頃から、油のにおいのただよう、作業の音が鳴り響く工場が遊び場所。
学生時代に帰省したときは、お母さんがお客さんの車の運転、その後ろをNが帰るための車を運転していたくらいだ。
つまりNには生まれながらにして車への英才教育が施されていると言えまいか。
そしてNの子供達にもDNAレベルで、車への耐性みたいなものが伝わっているのかもしれない、だからトイレ休憩も少なくて済むのだろう。

HPより拝借。ここでテンポの速い会話を延々していた。
Nのクルマそのものに対する興味は皆無。
破損個所をガムテープで留めたフィットを「おばあちゃん」と呼んで20年以上、乗り回していた。
今はフリードに乗っていて、子供達2人を乗せて横浜⇔広島をちょくちょく往復しているらしい(夫君はお留守番がベター。ちなみに同級生夫婦なので私も知っている)
その平均移動時間が10時間。
「第二東名は走り飽きたから、気分転換に中央自動車道で帰ることにしたら散々だったよ」
失敗した理由は、子供が車内に残っていた古いペットボトルの水を飲んだせいで、すべてのPAに止まらざると得なかったからだという。
「滋賀で急きょ宿をとってさ、その後は宇治や和歌山をドライブして帰ったよ。珍道中で楽しかった」
こともなげに言う。
私なんかとは比べ物にならない高みにいる人なのだ。

HPより拝借。近江八幡に3泊したそうだ。
だって、学生時代、
「ねえねえ、○○ちゃん、板金って儲かるんだよね」
突然、しみじみと語りだすNに私は「?」。
ただ「儲かる」の言葉だけには反応し、興味津々に
「へえ、そうなの。ところで、バンキンってなあに?」
3月6日
【Def Tech】
コンサートなんてホントに久しぶり。
Def Techは昔よく聴いていて、CDも何枚か持っている。
開演ベルが鳴り、ドキドキわくわくしているとどうやら様子が違う!
しょっぱなからメローなバラード。
そういった曲がいくつも続いている。
あげくに
「ゆっくりしていってくださいね」
「寝ちゃってもいいですから」
なんて声がかかる始末。
あれれ…
パワーとかリズムを感じるというより、リラックスムードが会場全体を包んでいた。
2000年代の冬、恵比寿のリキッドルームでのライブへ行った時はそんなんじゃなかったなぁ。
あれは複数のアーティストが入れ替わりで出演するライブだった。
リキッドルーム自体が初めてで、私は緊張していた。
観客がコートやダウンをロッカーに預けるまでは普通に見えた。
その後、なぜか半袖シャツと短パンに着替え、首にタオルを巻きだす人達がいて、違和感を感じた。
まるで夏の格好。
どうしてなんだろう?
私のほうがおかしいのかな。
その理由はすぐにわかった。
会場の熱気はすさまじいものがあった。
セーターなんか着ていられない。

HPより拝借。ロビーのソファとか壁は何となく薄汚れていた。
あるアーティストの時には、コアなファンが団結して大波みたいなものを起こして、「大漁旗」を振りかざし、さらにはその「波」の上に飛び乗る人達「魚」が出てきた。
皆でその「魚」をあちらこちらへゴロゴロと移動させている光景を見た時に、「なにこれ!?」と叫ばずにはいられなかった。
ちょっとライブが見たかっただけなのに、場違いなところへ来てしまった…
皆さん、汗だくでファン活動に邁進していた!
その後、Def Techが登場し、「大漁」の世界は雲散霧消となったが、今度は私の調子が悪い。
まわりの観客と一緒になって叫んで飛び跳ねていたら、酸欠状態に陥ってクラクラしてきた。
立っていられなくなり、ライブ会場の端でしゃがみこんでしまった。
その数日後には、左脇に痛みが生じた。
原因は、腕の上げ下ろしのやりすぎによる筋肉痛なのだが、それに気づくまでは「もしかしたら私、ガン?」とかなり憔悴した日々を過ごしたものだった。
そんなことを思い起こしながら、のんびりと時を過ごしていると、懐かしい曲が始まった。
この曲を聴きながら北海道を半周したのも懐かしい
最後はDef Techらしい、リズミカルでパワフルな曲だった。
3月23日
【悲運なクルマの話】
去年の秋にちょっとだけお茶して以来のUさんと。
所沢駅から歩いて県境を越えて、東京のカフェへ行くことにした。

埼玉県を歩いている時に庭先に咲いていた
ランチメニューは豊富で一瞬迷ったけれど、ハンバーガー好きなのでやっぱりこれにする。

この写真を見た友達から続出した質問がこれ!
先回りして答えると、
まん中の四角い茶色の物体は、ヤギのホエイから作ったチーズ。
ねっとりとして甘みのあるチーズだった。
ハンバーガーとの相性もバツグン!
二人でいろんな話を浅く深くしまくっていたんだけど、ここでもびっくりする話をサラッと聞かされる。
職場近くの会社の駐車場で、車が燃えているのを見たという。
自分の会社の人達が慌てて車を移動していたり、
燃えている車の会社の人達が、果敢にも消火器を持って火を消しとめようと近寄ったりしていたそうだ。
だけどあまりに激しく燃えているガソリン相手の火事。
危ないから消火器は諦めようとしたところに、救急車がやってきた。
一瞬にして火は収まったそうだ。
なんで火事になっちゃったの?と私が訊くと、車の整備不良らしいと返答が返ってきた。
「それも大変な話だね。どんな種類の車だったの?」とさらに訊いてみる。
「セリカだって、会社の人が言ってた」
「それは古い車らしいよ。オーナーさん、泣いているね、きっと」

デザートは二人ともキャロットケーキ!
ここのはちょっぴりスパイシーな味わい。
3月29日
【N-WGNの車検】
実家のN-WGNの車検が終わり、ディーラーへ取りに行くと言うのでついていくことにした。
その前に代車のN-WGNカスタムを少しだけ借りて走ってみた。
ターボが着いているだけあって、キビキビと走って運転しやすい!
そのまま私の運転でディーラーへと向かう。
お店は混んでいた。
あまりにお客さんが多くて、私たちの座る席がないんじゃないのかと思ったら、一番奥の一角に案内された。
母が言うには、リコールの影響で人が多いのではと言うものの、母のN-WGNについては部品が間に合わないため、後日になるとのこと。
あまりに忙しいのか、お茶とお菓子も年配の男性スタッフが慣れない手つきで運んでくれた。

ドリンクもレベルアップして美味しくなっていた!
ここのお菓子はこだわりがあって、とてもよい。
前に話を聞くと、女性スタッフで相談して美味しそうなものをお取り寄せしているそうだ。
そう、ここの女性スタッフは皆いきいきと働いているのが好印象。
接客にも主体性が感じられる。
お菓子を食べた頃を見計らって、メカニックの人がやってきた。
整備の内訳の書類を見せながら説明してくれるんだけど、私の車じゃないからふんふん聞いているだけ。
だけど、発煙筒に1,600円越えとは高くないかい。
私は近くのホームセンターで400円くらいのを買ったよ。
なんてことは、ひと言も言わない。

N家族や、我が弟家族の乗っているフリード