
はじめに、円周運動する物体の投擲と放物運動だけで計算しています。
机上の計算ベースですが諸々条件次第ですけど、高さ1m、1秒くらいは余裕で滞空しているようです。
1秒かよ?って思いますよね。
でも1秒あれば車は時速60km/hで17mは進みます。
イメージとしては、石が飛んでくるわけではなく空中に浮いている石もしくはゆっくり逃げている石に自分の車で速度を落とさずにそのまま突っ込んでいく感じです。
上がイメージしやすい飛び石
下が実際の飛び石
飛び石には前走車の速度ベクトルも加わるので、それを差し引きすると 飛び石も前進している場合が多いですが、車間距離が狭いと放出された飛び石に直接ヒットします。

このベクトルの合成が実際の石の飛んでいく方向
では、車間距離を稼げば避けられるのか?
残念ながら完全には避けられません。
車間距離があれば飛び石は一旦地面位落下する確率が上がりますが、ここからリバウンドします。車間距離があってもリバウンドした石に後続車両がヒットする事になります。
また、放出角度が地面に対して直角に近くなるほど滞空時間と高さも大きくなります。なので、少々車間距離を確保したところで避け切れるものでもありません。
つまり、ある程度高く上がった飛び石を避ける手段は無いって事です。
車間距離で変わるのはフロントガラスで受けるか、バンパーで受けるかくらいの差ですね。
あとはリバウンドすると方向が変わる事が期待できるので、ヒットする確率も落ちるでしょう。
予防策としてできるのは
1.なるべく車間は広くとる。
2.リアオーバハングの短い車の後ろは避ける。
3.トラックの後ろは避ける。
4.A/Tタイヤ履いてそうな車の後ろは避ける。
事くらいでしょうか。
もちろんノーマルタイヤに挟まる石くらいなら、被害に気が付かないレベルかもしれません。
広い車間
毎回高く飛んでくるとも限らないですが、車間が狭いと被弾率も上がる事になります。
言い方はアレですが、狭いよりはマシって感じです。
リアオーバーハング
射出角度が垂直に近いほど滞空時間が長く位置エネルギーが大きいので、リバウンドのリスクも大きくなり後続車両にヒットしやすくなります。
言い換えるとリアオーバハングが短い車の後ろはヤバいって事です。
主に軽自動車、小型車、街乗りSUVですかね。
さらにタイヤが小さいほど角速度が速くなるので飛び石の持つエネルギーが増します。
トラックとA/Tタイヤ
タイヤの溝が大きいと噛み込む石も大きくなるので、食らった時の被害も大きくなります。
アウトバックで試算
時速100km/h
放出角度30度の場合
滞空時間1.4秒、最高到達点2.5m
車間距離20mだと1秒かからずに直接ヒットします。
時速60km/h でも最高到達点は1m程度あります。

この30度は真横から見た時にタイヤ設地面からバンパーまで引いた線のおおよその角度です。
では30度以上はバンパーが受けるから安心でしょうか?
残念ながら違います。
車は移動しているので、もっと大きな角度で放出された飛び石もバンパーの高さに至る頃には車が進んでいるためバンパーに遮られずに空高く飛んでしまいます。
ここにマッドフラップがあると、ある程度の石は防いでくれるようになります。
Posted at 2024/10/17 10:29:42 | |
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