バブルに生まれた「千葉の廃墟モール」失敗の要因
2/1(5:00)
道路が広く、街路樹が整然と植えられ、公園など緑も多い。街並みが評価され、1992(平成4)年に「都市景観100選」、1994(平成6)年に「新・日本街路樹100景」を受賞している。

あすみが丘の主要道路。街路樹の景観が美しい(筆者撮影)
バブル期には「チバリーヒルズ」ともてはやされるも…
「ワンハンドレッドヒルズ」と名付けられた高級住宅街もつくられ、アメリカ・ロサンゼルスのビバリーヒルズをもじって「チバリーヒルズ」ともてはやされた。
チバリーヒルズと呼ばれ話題になった「ワンハンドレッドヒルズ」の入り口。アメリカの住宅街のよう
「ワンハンドレッドヒルズ」には高級戸建が並ぶ
ところが1991(平成3)年にバブルが崩壊すると、あすみが丘の高級住宅が売れなくなっていく。「ワンハンドレッドヒルズ」の入居率も5割程度であった。さらに1990年代半ば以降、都心に住む傾向が強まり、あすみが丘の人気は下落していく。
あすみが丘がある土気駅から東京駅まではJR外房線快速で約1時間と都内への通勤圏内ではあるものの、千葉県の中央あたりに位置している。バブル期と比べて職住近接の傾向が強い今、「遠い」と感じる人も多いだろう。
あすみが丘の活性化を目指した東急不動産は、2000(平成12)年に「あすみが丘ブランニューモール」をオープンした。
しかし、東急不動産が開発した街にもかかわらず、2011(平成23)年には「あすみが丘バーズモール」と「あすみが丘ブランニューモール」からスーパーの東急ストアが撤退した。モールの売上の大部分を占めていたであろう東急ストアの撤退が、他のテナントに大打撃を与えたことは想像に難くない。
その後、「あすみが丘ブランニューモール」には後継としてスーパーのカスミが出店した。「あすみが丘バーズモール」ではドラッグストアのドラッグセイムスが営業しているが、スーパーは出店していない。
廃墟化が進んでいる4つの要因
冒頭にて、廃墟モールの誕生には7つの要因があると書いた。具体的には以下の7つだ。
①競合施設の存在、②モータリゼーションの進展、③アクセスの悪さ、④動線の設計ミス、⑤施設規模の不適合、⑥運営会社の破綻、⑦核テナントの撤退
「あすみが丘バーズモール」が当てはまるのは、①競合施設の存在、②モータリゼーションの進展、④動線の設計ミス、⑦核テナントの撤退である。なかでも、核テナントの撤退が引き金となった。
「あすみが丘バーズモール」以外にも同様の事例が存在する。続く後編では、他の事例を取り上げつつ、さらに詳しく分析する。
↓この記事は↓
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/toyokeizai/life/toyokeizai-932580?page=4
Posted at 2026/02/03 07:03:50 | |
トラックバック(0)