STPWGN ブレーキパッドの謎の片減りを解決 34,384km
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
パッドの片減りについてネットで検索してみるとたいていピストンかスライドピンが滑らかに動かないことが原因として挙げられています。
しかし今回の原因はウェアインジケーターでした。
バイクでも車でもパッドの片減りを私は経験したことがなかったんですが、考えてみれば、2枚一組のパッドの減る速さに差があるということは、必ず何かしら問題があるということですな。
2
HONDAのディーラーから距離約2万キロの中古車を購入しました。
購入時パッド残量は、前約8mm、後約7mmで片減りはなし。ただしの数字はキャリパーを外さず窮屈に覗き込んだ目測。まさかこの後こんなことになるとは思っていなかったので。
そこから約6500kmで右後パッドのウェアインジケーターが鳴いて、外側残量約5mmなのに内側1mm以下。
クレームでディーラーでパッドを交換。
作業を見ていたが、今思い出してみるとほんとにただパッドを交換しただけだった。スライドピンやピストンの具合を確かめるようなことは一切なかった。
スライドピンのボルトの締付トルクを訊いたら「ギュッと締めるくらいです」って! 嘘でもいいからそれっぽい数字言っとく気すらないのかよ。
3
その後も折々に自分で経過を観察していたが、順調に右の内側ばっかり減っている。左は均等。
ローターの磨け具合を見ると、そもそも後輪はたいして制動していないっぽい。でも右内側だけはよく磨けている。
巷で言われているピストンとスライドピンを確認したが問題なし。念のため清掃&再潤滑。
でもやっぱりその後も右内側ばっかり減っていく。
4
よーく観察してみると、内側のパッドにのみ付いているウエアインジケーターがパッドリテーナー(パッドスプリングと同じ?部材でできていてパッドの両端でパッドとキャリパーに挟まっている部品)と擦れてる! た~くさん売れている車の純正部品なのにこんなことあるの!? 左側では(まぐれで)擦れていないけど、けっこうギリギリ。
5
右後のウエアインジケーターを少しずらしてパッドリテーナーと干渉しないように組み付けたら、その後片減りは進行せず。
6
もうこれでよかろうと思っていたが、さらに約6500km(購入から約13000km)でまたウェアインジケーターが鳴いて、今度は前左右ともに内側が1mm以下で外側は約5mm。
今度はまっさきにウエアインジケーター(前も内側パッドにのみ付いている)を見てみると左右ともに見事に擦れまくっていた。
7
パッドは社外互換品なら3000円くらいで買えるし中古車保証期間は過ぎたので簡単にはクレーム交換に応じないかもしれないしあのディーラーはろくな整備をしないことが分かったので、自分で新品パッドを手配して、ウエアインジケーターが擦れないように気をつけて組み付けた。
さらに念のため、パッドのディスク離れがよくなるように、パッドの背板がパッドリテーナーやパッドスプリングとスライドする面にもスレコンを塗った。
8
7の後3000kmほどで見てみると、前は内外均等だし、右後の片減りは進行していない。 全体的な摩耗の進行も若干遅くなったっぽい。これは背板に塗ったのスレコンの効果かな。
ディーラーの整備も当てにならないし、やる気のない整備士が作業したら干渉するような設計の純正部品があるということですな。
ステップワゴンなんて自分で整備しない人がほとんどだろうし、たくさんの内側パッドがムダにダストになって、まだ残っている外側パッドがムダに廃棄されているのでないでしょうか。
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