ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「太陽の蓋(再編集版)」と言うノンフィクション映画。
2011年3月11日に発生した東日本大震災時の福島第一原発事故にスポットを当てた邦画。
「太陽の蓋(再編集版)」(90分版)は2021年に公開、因みに「太陽の蓋」(130分版)は2016年に公開されています。
イントロダクション:公式サイトより
「史上最悪の危機」を迎えたあの日、官邸内で何が起きていたのか。当時の官僚たちが実名で登場する究極のジャーナリスティック・エンターテイメント
東日本大震災~福島原発事故が起きた3月11日からの5日間。原発事故の真相を追う新聞記者をキーパーソンとし、そして当時菅直人政権であった官邸内、さらに東京や福島で暮らす市井の人の姿を対比させて描く本作。
菅内閣の政治家は全て実名で登場させ、原発事故の経過や対応を事実に沿って丹念に追う。情報が錯そうする中、極度の緊張感にあった人間ドラマを描き、官邸内部のリアルな様子を浮かび上がらせる。原発と共に生きて来た福島の人々の葛藤、事故発生によって翻弄されるマスコミや東京に暮らす人々を切り取ることで原発と日本人の姿を俯瞰的に捉えている。
個性あふれるキャスト陣には、情報収集に奔走する記者・鍋島役に数々の映画・ドラマ・舞台で活躍し日本映画界では欠かせない存在の北村有起哉。菅直人役にはベテラン俳優三田村邦彦が務め作品に重厚感をもたらせている。
東京に暮らす鍋島の妻・麻奈美役を中村ゆりが演じ、使命感から福島第一原発内で作業をする地元の青年を郭智博。さらに官僚たちには内閣官房長官・枝野幸男役に菅原大吉、内閣副官房長官・福山哲郎役に神尾佑、首相補佐官・寺田学役に青山草太がそれぞれ扮しているのも見どころとなっている。
ストーリー:公式サイトより
あの日、私たち日本人が、メディアを通して目撃したことは真実だったのか?なぜ日本人は、原発に対して、あれほど無力だったのか?
閉ざされていた全てが、いま明らかになる――。
あの日、日本は消滅の危機に瀕していた。2011年3月11日午後2時46分。東日本大震災発生、福島第一原発では、全電源喪失の事態に陥った。冷却装置を失った原子炉は、温度が上がり続ける。チェルノブイリに匹敵する、最悪の事態が迫っていたのであった。
巨大な怪物へと変貌を遂げる原発に対して、想定外の状況を前に、判断を誤る科学者たち。情報不足のまま、混乱を極める官邸、そして故郷に別れを告げ避難を急ぐ市民たち。
打つ手のないまま、時は刻々と過ぎ、やがて無情にも地震発生から翌日の3月12日午後3時36分、1号機の原子炉建屋が水素爆発したのであった。続けて3号機で、2号機で、連鎖するように起こる異変。破滅に向けてのカウントダウンは、止まることを知らなかった・・・・・・。
私見:
2022/9/21に紹介した映画「Fukushima50 フクシマフィフティ」は福島第一原発で事故処理に当たっていた現場が主の物語でしたが、この映画「太陽の蓋(再編集版)」は緊急災害対策本部で右往左往する当時の内閣やそれを取材する官邸記者クラブのジャーナリストの視点での再現ドラマ。
本編では名称が“東日電力”に変更されていた民間企業の電力会社の本店が、災害当時の菅直人内閣に対して、無為無策とも取れる無能ぶりの対応。
福島第一原発で事故処理を実施していた現場の働きがなかったら、あの時に日本は壊滅する事は必至だった様です。
この映画の主人公である官邸記者クラブ新聞記者の鍋島亮(北村有起哉)が福島第一原発の最悪の事態になるかも知れないと知った時に、東京に住む妻の麻奈美(中山ゆり)へ「避難する様に…」と架電しますが、麻奈美は「どこに逃げれば良いの?日本中が(地震で)揺れている。日本中に原発はある。どこに行けば普通に暮らせるの?」と問うています。
福島第一原発の事故を教訓にして、それ以外の原発も災害時の対処、対応出来る様に万全の備えを施していれば良いですが…。
立ち入り禁止区域となった福島県双葉町商店街入り口には「原子力明るい未来のエネルギー」と言う原子力広報標語の看板が掲げられていました。
皮肉にも、その映像がクライマックスで映し出されていました。
現在、実証実験が行われている軽水素とホウ素を反応させた核融合は、中性子を生成しないので安全な核融合炉に成り得るそうです。
早くに、放射線の心配のある現在の原発と置き換わると良いですが…。
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Posted at
2023/05/27 09:58:45