
先日、ポン・ジュノ監督作品の映画「パラサイト 半地下の家族」を観ましたが、その公式サイトのイントロダクションには、世界が絶賛する彼のメガホンを取った作品に「殺人の追憶」「グエムル-漢江の怪物-」等があると紹介されていました。
「グエムル-漢江の怪物-」は既に観ていましたが、「殺人の追憶」は未だ観ていなかったので、今回はネット配信動画で観る事にしました。
映画「殺人の追憶」は日本で2004年に公開された韓国のサスペンス映画で、実話の華城連続殺人事件を基にした物語です。
ストーリー:
1986年、田舎町の田圃の用水路で女性の遺体が発見されます。
所轄警察のパク・トゥマン(ソン・ガンホ)刑事らが捜査に当たりますが、疑わしい犯人を特定する事が出来ずにいました。
それで、ソウル市警からソ・テユン(キム・サンギョン)刑事が派遣されて来ました。
パク刑事は被害者ビョンスンに思いを寄せていたグァンホ(パク・ノシク)を疑い、犯人に仕立て上げる為に証拠を捏造し、暴力で自供をする様に迫ります。
しかし、ソ刑事はグァンホの火傷の後遺症で麻痺している手では犯行に及ぶ事は不可能であると断定します。
ソ刑事は一連の連続女性強姦殺人事件が雨の日に発生している事を指摘します。
また、女性警官ギオクは事件が発生している日には、FMラジオ番組で必ず「憂鬱な手紙」と言うリクエスト曲が掛けられていると情報をもたらします。
ソ刑事は指紋や筆跡鑑定をする為、ラジオ局にリクエスト葉書の提供を依頼しますが葉書は廃棄されていました。
その後も警察を嘲笑うかの様に、第4、第5の女性強姦殺人事件が発生します。
やはり、ラジオ番組で「憂鬱な手紙」曲がリクエストされており、手紙の差出人がパク・ヒョンギュ(パク・ヘイル)である事を突き止めます。
しかし、パク刑事とソ刑事がヒョンギュを取り調べますが、自供を促す事も証拠を挙げる事も出来ずに釈放します。
その後、パク刑事らに鑑識係から被害者女性遺体の衣服から精液が発見され、米国にDNA鑑定依頼をしたと連絡がありました。
ソ刑事は、その後も被疑者ヒョンギュを見張り続けますが、ソ刑事の隙を突いてヒョンギュは逃亡します。
その後も、女性強姦殺人事件は起きました。
ソ刑事はヒョンギュを見付け、拳銃を突き付けて自供を迫ります。
そこへ米国から届いたDNA鑑定結果を持ってパク刑事が駆け付けます。
その鑑定書には、被害者衣服に付着していた精液のDNAと被疑者ヒョンギュのDNAは一致しないと表記されていました。
パク刑事らは何をする事も出来ずに、逃げ行くヒョンギュを見送る事しか出来ませんでした。
時は過ぎて2003年、セールスマンに転職したパクは仕事で近くに来た序で最初に起きた女性強姦殺人事件の現場を訪れてみました。
そして、用水路の被害者の遺体が遺棄されていた場所あたりを覗いていると、通り掛かりの少女から声を掛けられました。
先日もパクと同じ様に用水路を覗き込んでいた男性がいたと言う事でした。
その男性は「昔、ここで自分がやった事を思い出し、来てみた」と話したそうです。
パクはその男が真犯人であるに違いないと確信します。
私見:
この映画「殺人の追憶」のモチーフになっている「華城連続殺人事件」は10名の女性が強姦殺害された未解決事件でしたが、事件訴訟時効が成立後の2019年に別の事件で無期懲役の受刑者が真犯人だと明らかになったそうです。
この映画は韓国で制作されたのが2003年ですから、真犯人が判らなくて未解決なのは致し方ないのですが、それ故に映画を観終わった時に消化不良な感じを抱いてしまいました。
真犯人が判った後の映画化なら、また違った作品になったのかも知れませんね!?
不要不急の外出を控えたお家時間にDVD、ネット配信動画の映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。
Posted at 2021/08/14 09:06:14 | |
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