
(2017年10月8日の試乗記なのでアーカイブとしました)
下記は当時の日記をコピペし、一部修正しています。
『それでは、今日の試乗記は新型ホンダN-BOXについて書きます。
ホンダN-BOXは先月(9/1)にフルモデルチェンジをしました。
先代の人気は衰えを知らず、フルモデルチェンジ前の2017年上半期でも軽自動車の販売数№1でした。
フルモデルチェンジしたN-BOXは発売1ヶ月で5万2千台超えの受注を獲得したそうですから、その人気は勢い知らず。
普通、自動車会社は販売が堅調であれば、リスクを避けフルモデルチェンジを先延ばしにする傾向ですが、ホンダは更なる勝負に出た様です。
N-BOXは意匠が異なる2タイプが用意され、普及版のベーシックタイプと豪華版のカスタムタイプ(写真添付)があります。
今度のカスタムタイプは先代の面影は少ないのですが、ベーシックタイプは先代によく似ており、パッと見には代わり映えしない様に見えます。
ところが全体の90%を新設計していて、新設計しなかった10%の殆どがネジやボルトだそうで、どれだけ気合を入れて開発したか知れようものです。
始めは興味がなかったのですが、自動車ジャーナリストの評判が余りにも良いものですから、その真偽を確かめに試乗に行きました。
お邪魔したデイーラーはホンダカーズ宇都宮北ゆいの杜店で、事前に10/8AM10:00からの試乗をネット予約していました。
返信メールには、営業マンの■谷さんから自分宛てに来店して欲しい旨の連絡がありました。
当日、ゆいの杜店へ赴き、AM10:05に■谷さん宛で往訪しました。
店内に通されて珈琲を勧められましたが、お腹の調子がイマイチだったのでお断りし、早速、試乗へ。
先に乗ったのは、N-BOXカスタムのターボ仕様です。
エクステリアは上位クラスのステップワゴンのグリルデザインに似た、チョイ悪もしくはマイルドヤンキー顔です。
室内に乗り込むと流石ハイトワゴン系ジャンルですから、ルーフ迄のスペースがあります。
着座位置も高め(と言っても、同業他社に較べれば低め)で、ガラスエリア迄の距離も充分に確保され、室内長もこのクラスでは1番では?
前列、後列の着座スペースは十二分に広く、1300~1500ccクラスのコンパクトカーを凌駕しているのではないでしょうか?
しかも、助手席スーパースライドシートを活用すれば、軽自動車初の室内ウォークスルーが可能な事は雨天、降雪時には大変便利な筈です。
インテリアの作りも秀逸で、コストを上手に使っている様子で、フェイクレザーやプラスチックのシボ加工を用いて、貧乏臭くない仕上がり。
それで肝心の走りはと言うと、これまた素晴らしく良い。
軽自動車なので最大出力は64馬力しかないのですが、ターボが低回転から効果を発揮している為に、低速域からトルクが利いていて普通車に負けていない。
法定速度で走っていても、トルクがあるお蔭で回転数を上げなくても充分に交通の流れに載って行ける。
しかも、ダッシュボード内に取り付けされているだろうメールシートの所為か?遮音効果があり、エンジンノイズ、タイヤの走行ノイズが最小限に抑えられている様です。
ハンドリングもしっかり腰のある走りで、堅くもなく軟らかくもないサスペンションの味付けは万人向けではないでしょうか?
その後、N-BOXベーシックタイプのNA仕様に乗り換えました。
N-BOXカスタムの車両価格が約170万円~であるのに較べてベーシックタイプは約139万円~とある様に、その価格差は約30万円。
その価格差が示す通りベーシックタイプは廉価版であり、インテリアもエクステリアも若干チープです。
しかし、ターボは付きませんが、この車種の為に軽自動車初のVTECエンジンを開発し搭載しています。
そのエンジンの出力58馬力は必要充分で、燃費もダイハツタントに迫るJC08モード27.0㎞/Lです。
遮音効果もN-BOXカスタム程ではありませんが、このクラスとしては及第点を挙げられると思います。
しかも、先進安全支援装置ホンダセンシングが全車標準装備とあっては、売れない筈はないでしょう。
因みにホンダセンシングとは、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、追従式オートクルーズ機能、後方誤発進抑制機能等です。
軽自動車と言うと庶民の足だと思っていたのですが、現在の軽自動車は随分贅沢な乗り物になった様です。
内装や装備が充実していて、下手気な普通車に負けていません。
当然の様に車両価格も下手気な普通車に負けていませんけど!
良い車は売れるし、購入する方が正しい評価をしているからN-BOXは軽自動車№1になったのだと思いました。
「暫くの間は、N-BOXの軽自動車№1の座は揺るぎそうにありませんね!!」と■谷さんに話して、AM11:00過ぎにホンダカーズ宇都宮北ゆいの杜店を後にしました。』