
BMW F36 440iGC フロント大破からの復活 第3回はパーツ探し編です。
ついに修理が始まり,外鈑部品の仮組が行われておりますが,ここまでのひと月以上,並行輸入業者さんや Yahoo! オークション,eBay などで部品の物色を進めました。クオリティは落とさず少しでも安く上げられれば嬉しいですからね。
まず思い付くのは中古部品なのですが,これがなかなか思ったような部品は出てこないものです。外鈑やバンパー,ヘッドライトなどについては当然,使用に伴う傷やクスミがあります。機能部品については状態も正確には判らず保証もありません。
中古部品代にこれらを補修する労力を加味し,さらに中古のリスクを取り,コストも新品部品よりも抑える,というのはなかなかに難しいもので,結果として機能部品については2種類(3箇所),外装についてはバンパーのみ,という例外を除いて全て新品の手配をお願いしました。
タイトル写真をご覧になってお気付きの方も多いかと思いますが,バンパーは ALPINA B4 の中古をオークションで落としました。440iGC luxury の顔つきについては大変好みなのですが,顎のあたりがちょっとだけしゅっとしすぎているかなー,という印象を持っていましたので,いずれは上品な雰囲気を壊さない範囲でスポイラーなどの装着を考えていました。イメージはファーストカーにコンプリートで付けていて思い入れのある AC Schnitzer とか,です。ただ残念なことに,非Mスポ F36用の空力パーツってのがほとんど出ていない。まーそういうのが欲しい人は Mモデル(またはMスポ)買うでしょ?ってことなんだと思いますけども。
そんなこんなでこのバンパーを見つけた時はかなり心魅かれました。とはいうものの中古部品,それも(いちおう)異なる完成車メーカーである ALPINA の部品がフィットする保証はありません。純正部品ですら各種オプションやセンサーの有無,LCI 前後で部品番号が違う上に,そもそも B4 には F36 ベースの設定がありませんから。
というわけで 4er と B4 の写真やパーツリストを何度もひっくり返し,バンパーの取付け部分は各車種共通で,LCI前後での変更もなさそうなこと,このバンパーが運良く自車のオプションに合致しそうだという結論に達して落札したのですが,まあ工場で確認してもらうまではギャンブルでしたね。修理費全体に比べれば少額ですが,数万円がゴミになるかもしれないわけですから。
工場に届いた現物を確認したところ,面白いことがわかりました。このバンパー,2ピースなんですね(BMW純正は1ピース)。バンパーを顔に見立てて口角のあたりを水平にカットして,その下に ALPINA のスカートを接着してあります。樹脂部品とはいえこれだけの大物の金型を起こすのは大変だし,接合部は ベース車に合わせなきゃならんし,ここも BMW に委託して作ってもらうんだろうか?などと想像していたのですが,この方法ならシビアな接合に苦労する必要もないわけです。まーカスタムカーなんかならあったり前の技法だとは思いますが,メーカーがこれをやるのか!というのは驚きでした。(コストを考えたら当然の結論だとは思いますが,ワタシには思い付かなかった)
結果としてフィットしそう,ということでしたので,ちょっとだけ遊びを入れてもらうことにしました。ALPINA車を騙りたいわけではないけれどリスペクトしています,という気持ちを表すような塗装です。結果は完成編でお披露目したいと思います。(そもそもまだ塗装前ですし)。
ちょっと長くなりそうなので,機能部品,2種類3つについては次回に致します。
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大破からの復活 | クルマ
Posted at
2020/09/23 17:23:19