DAVANTI PROTOURA SPORT  

【再レビュー】(2024/03/13)
コレはなかなかの代物。
まず、履き替え直後、5秒で感じたのが転がり抵抗の少なさと低速域での静かさ。高い金出してセカンドカーで履いてるPS5より良いとは言いたくないが、全体的な静粛性ならPS5より良いかも。ホントに。ちなみにPS5ってセカンドカーの足回りとの相性もあって、意外とゴツゴツするんだよね～。
このProtoura Sport、一番驚いたのは路面の小さなギャップや継ぎ目の”いなし”方の自然な事と言ったら素晴らしい。路面状態悪くボコボコしてるような一般の田舎道であっても快適快適。これまで履いてたのが3歳以上のRS4であったり、サーキット行くついでに履いてるRE71RSであったり、CR-Sであったりするので、全く比較にならんし、プレミアム・スポーツというタイヤ自体、この車で履いてないのでエラそうなこと言えないが、遠い昔の記憶の純正S001と同等以上の好印象。
高速道路のワインディング区間も、走りのバランスが素晴らしい。強烈なグリップ感は無いものの大変素直かつマイルドなグリップ特性で、ショルダーがヘタに張っていない形状が逆にバランス良い所に落ち着いているという感じ。まさに街乗り一般道＆高速道路のプレミアム・スポーツタイヤとして、どの車にも上質感与えるんじゃないかなぁと。高速道路の速度域のクネクネ区間もニュートラルにこなしてくれる。ギャップ吸収の上手さもあって、自然にペースが上がってしまう感じかなぁ。轍に対する”いなし”も素晴らしく直進性も良く、逆にこれと言った悪い部分が見当たらないんだよね～。
SNSやAutowayのサイトの他の人のレビューでは、ハンドル切り込みに対してスーッとノーズが入っていく感覚　という文言が良く見られるけど、その文言だけなら、サーキット用タイヤの方が格段に上だし、何ならこれまで成り行きで履いていたRS4の方が上。RS4もサーキット用なんだから当たり前だけど、このDavantiもプレミアム・スポーツタイヤとして街乗り中心に乗る分には、そのまま純正タイヤで採用できるレベルだと思うんだなぁ。
一点だけ気になった所を挙げると、大型トラックなどの重量車がバンバン走って削れて荒れたような粒感の大きなアスファルトになってしまっているような一般道の舗装路面だと、共鳴しやすい周波数があるみたいで、音量は控えめながら響くような感じ。コレばっかりは、車の遮音性能との兼ね合いもあるので、他の車で同じような状況になるかというとそうでもなく、固有振動数的なモノが偶々一致するとこういった事ってある　って程度。同じ所をPS5とか他の3万円クラスのタイヤで走っても似たような音はするけど、同じ車に履いたら同じ様に共鳴するかもしれないので、特に気にすることは無いかなぁと。
雨天時の排水性もかなり良い。個人的には純正装着タイヤのS001の方が1枚上手だとは思うが、最初からこのDavantiを履いてたら何も文句ないレベルでしょう。ただし、まだこのDavantiが皮むき終わってないことも理由かと思うけど、雨天時の縦のグリップ感はS001の方が一枚上手かなぁ。でもこれも履き比べないと甲乙付け難いレベルの話でしょう。雨天時の横のグリップ感はS001やその他欧州系プレミアムと良い勝負だと思う。
ということで、これで有名所のプレミアムタイヤの1/3の値段。街乗り＆高速道路7割、峠3割程度なら買いでしょうね。サーキットの夏場の練習用としても、そこそこ使えるんじゃないのかなぁと。