シルクから木綿へ

デザインしたエリック・ゴプレンさんは「今見るとある意味、恥ずかしいもの」と語ったらしいですが、歴史的に見てもコンサバなBMW3シリーズらしいコンパクトさ、スポーティさと纏まり感があります。
先代E36より曲線が多くエッジが弱めな、やや膨らみを感じさせるまろやかフォルムです。
突出したところがない分、よく考えられたフォルム・線で構成されていると思っています。

古臭いエンジン、出足が遅く、やや硬めの足回り。
昔ながらの6気筒で時代を感じますが、エンジンの吹け上がり音はまあまあ良い部類です。ちょっとだけスポーティな感じがE46の性格に合っています。

古臭い足回りで、多少ドタバタします。
フロントがマルチリンクやブッシュ多めの今時サスと違い、シンプルなストラット。これが良くも悪くもハンドリングを決定づけていると思います。
また歴代静粛性が高めな3シリーズにあって、E46は先代36よりフロアからの音が大きいです。鉄板厚の差なのかドアロックや構造的な違いなのか判りませんが、やや弱い感じを受けます。

案外積み込めます。
さすがにゴルフバッグ横置きは出来ないものの、セダンとしては充分なレベルです。長物のスキーポケットもあり、4：6分割のリアシートを倒せば不便を感じません。ちなみにロードバイクも前後輪を外せば収まります。

古臭い6気筒+5ATなので燃費は期待できません。
街中ばかりだと6～8km/L、郊外や高速でも10～12km/Lくらいで、今時のクルマには全く敵いませんが仕方ない部分です。

新車・オプション価格、納期に至るまでプレミアム。
しかしながら3年で価値が半分になるのが外国車ですし、そんな部分も許容しないと付き合っていられません（笑
ヤナセベンツ以外の外国車はおしなべて下取りは雀の涙で、期待もしていません。