スノータイヤ履き替えまでやることがないので、
調子に乗って第2弾です(笑
今回は現行軽自動車メーカーの傾向と対策(何の⁉)を
勝手に分析してみたいと思います。
が、最初に断っておきますが前回もそうでしたが
ここで取り上げているクルマが嫌いなのか?という事ではなく
むしろ逆で、頑張っているなぁという慈しみの対象で
軽~く尊敬の念さえ抱いている事をお伝えしておきます。
ではまず、先日新型アルトが発表されたばかりのスズキです。
https://www.suzuki.co.jp/car/alto/special/
いいですね、キープコンセプトで泰然自若としたカタチ。
キッチリと売れてるスイフトやハスラーの要素が入っています。
でもココで取り上げるのは「ワゴンR」です。
前回もお伝えしたとおり
スズキは雰囲気づくりが抜群です。
ちょっとワンポイント、ココにこんな遊び心デザイン、といった器用なデザインで長年の軽自動車戦争を生き抜いてます。
見事にシボレー・タホとキャデラック・エスカレードの雰囲気(顔)をオマージュしていますね。
アメリカンRVのテイストを取り入れて、広大な大陸横断のイメージまで見えてきそうな男ゴコロをくすぐるデザインです。磨き上げたカタチというよりは、売れなくなってきたから遊んでやろう的な、余裕の発想だと思います。
サイズ感がまるで違うので、部分的な雰囲気だけ真似ても実車が全然違うところもポイントです(笑
続いてダイハツコペン。
初代はタイトルの写真、バブルの頃に作り評判の高かったコンセプトカーX-021をどーしても作りたかった開発陣が、無理やり軽規格に落とし込んでまとめたらしいです。
その傑作を引き継いだ、2代目コペンは果たしてどうでしょう。
いろんな人に受けるようにと、ボディが4種類もあったとは今更ながら驚きです。
それぞれにスポーツカーの源流のカタチを追った感じですが
やはり意識してるのかしてないのか、何となくオマージュが垣間見えます。
セロは初代買い替え需要からか、丸目を強く意識して構成された正常進化版でしょう、おそらく。
イギリス風MGFやボクスターを意識した顔立ちですね。
ローブは走りのイメージをアピールするようにGTR顔。
GRスポーツはワルテル・デ・シウバが手掛けていた頃のVW顔ですね。
クリーンでシャープなシロッコにとてもよく似ています。
エクスプレイはロータス7のような古のフォーミュライメージを取り入れた感じで、昔の日産ザウルスもこんなイメージでした。
これは、まんまD-X(クロス)というコペンのコンセプトカーそのものです。
実はD-X、この記事書くのに調べて初めて存在を知りました(笑
できれば、コンセプトカーOCF-1のまま出して欲しかった。。。
ダイハツの上手さはこういうイメージを演出する爆発力。
例えばムーブ・キャンバス。
クルマ好きの誰もがVWのタイプ2じゃないか⁉と発売当初は思った事と思いますが、実はカラーリングのイメージだけ真似てるだけで、実際比べてみると全然似ていません。
この辺りを勘案すると、方向は微妙に違えどスズキもダイハツも相当にスキルが高いデザイナーが多く在籍し、そのアイデアを手練れのディレクターが束ねている事を伺わせます。流石ですねぇ~♪
最後はホンダです。(スバルが無いのが残念)
現行軽自動車を作っているメーカーの中でも、スズキ・ダイハツとは立ち位置に違いがあるマルチなエンジン屋さんです。
昔からオリジナル志向が強く、それが特有の孤立無援(排他的?)な感じやバタ臭さを生み出しているメーカーです。
例えばN360はプロポーション的にも明らかにオースチンミニっぽい。
けれども「H]マークなど細部にこだわったり、余計な加飾をすることで他との差別化を図ってきたメーカーです。
良い悪いは別にして、そのせいか自社製品のブラッシュアップ(磨き込み)がほとんどで、他車へのオマージュが少ないように思います。
さらにかつては、トゥデイのようにルノートゥインゴに真似されて「おぃおぃ、大丈夫か?」といったものが存在するほどの個性派が多いです。
あれは果たしてルノー側のオマージュだったのか、パク・・・やめときます(笑
やっぱり似てますね、つーかクリソツ(笑
偶然どちらも運転した事があるのですが、まるで別物。
トゥデイは内装が簡素で、エンジンも操作感も軽く街角サンダル感覚。対してトゥインゴは内装まで可愛く、案外シッカリした足回りで重厚感のあるエンジン。
値段も倍近く違っていたような気がしますので、日本でのターゲットは全然違っていたのかも知れませんね。
そもそもルノーは日本で売る気は無かったと思いますが、当時は国営からのジリ貧状態。売れる可能性があれば何でもヤル状態だったのでしょう。
振り返って見ると、現行メーカーの創意工夫はやっぱり凄い!
特にスズキとダイハツのバチバチ感は、時に見る者を刺激し続けます(←いや、私だけ:笑)
まさにライバル同士の仁義なき戦い!
他の分野で言うと花王とライオンにP&G、J&Jがバトルを繰り広げる、家庭用品戦争。明治とロッテのチョコ戦争、ヤマザキパンとナビスコのリッツ・オレオ戦争なんかがあります(笑
お互いが切磋琢磨して、我々ユーザーにメリットが生まれ、それぞれに愛着が深まっていくと少しだけ良い世の中になるのかも。と想像していますが皆さんはいかがでしょうか。
※画像は適当にWEB上で拾ったものです。
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