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2020年05月31日

BMW Mシリーズのここがスゴイ!! ボディ剛性編(前編)

BMW M4に乗り始めてから何年か経ちますので慣れてきている部分があるものの運転する度に素晴らしい車だと思うところがあり、その素晴らしさをこれからMシリーズに乗ってみたいと考えておられる方にも是非理解してもらいたいと思いそのスゴさを書いていきたいと思います。

まず通常グレードとMシリーズとの違いとして主にその走りに関わるポイントとしては
1, エンジン
2, ボディ剛性
3, 軽量化
この三つのポイントの通常モデルとの違いを説明していくのが判りやすいと思います。

私が乗っているのはM4なので同じボディをベースにしている4シリーズと比較するのですが車種展開は420iクーペ(価格:587万)から440iクーペ(897万)の幅があり通常シリーズ内でも1.5倍の差となっているので比較対象としては排気量が同じ440iとの比較が最も適切だろうと思います。
因みにM4の価格は1,265万なので440iとの価格比でも1.41倍(420iでは何と2.15倍!!)
でそれだけの価格差はどこにあるか、その価値があるのかという観点も含めて検証していければと思います。

本来、番号順に説明をするならエンジンになるのですがこれは中身について語らないといけないためまずは見た目から違いが判るボディ剛性からです。

M4を運転していて感じるのはやはりボディの剛性が高く外部から応力が加わったとき、ハンドルの切り始めとかにはボディの堅牢さが感じられボディに応力がかかった際に歪まない(動かない)ことがドライブしていて非常に気持ちが良いことが実感できます。
ボディの剛性をどのように上げているかですが、手法としてはいろいろなところにボディの補強部品を入れることによって通常の4シリーズから剛性を上げています。


まずはフロント側からですが、M4はボンネットを開けるとエンジンルーム内でMシリーズのアイコンとして最も判りやすい部品であるストラットCFKFエンド(部品番号1) という部品が目に入ります。

これはU字型楕円筒状のカーボンファイバーの両端にアルミブラケットが取り付けられた構造になっていて曲げに対しての抵抗力を持つ部品となりますが取付は前2点、後ろ2点となっているので当然、左右方向の応力にも有効性はあると思いますが主目的としてはエンジンルームの前後方向に対しての補強が目的だと考えられます。

次に目に付くのはストラットタワーバー(部品番号2)となりますがこれはバーというよりはプレートと言った方がよい部品だと思います。

この部品の驚くところはブレス部品とかではなく厚さ9.5mm!!の無垢のアルミプレートから削り出し加工で作っていて非常にコストがかかっていているところです。
剛性アップの効果としては通常よくあるストラットタワーバーと同様にストラット取付部分の補強で左右方向の剛性アップに効果がありますが、奥行き方向にも幅が結構ありますので前後方向の剛性アップにもなっているでしょう。

これらの大きな部品以外にもエクステンションストラットタワーバー(部品番号3)、ストラットRH(部品番号4)、パーテーション補強部品(部品番号16)とう小さめの部品も補強部品として取り付けられておりこれらは全てM4専用の部品となっています。


やはりと思って感心してしまうのは通常シリーズの車種でもボディ補強材は沢山使用されており(下図参照)これらの補強部品がM4、通常シリーズ共通の部品として使用されており日本車とかではあまりこのような多数の補強部品を目にした経験がないことからこのような部品があってドイツ車の剛性が高いと言われる所以ではないかと考えています。

こちらはラジエター周辺の補強部品でM4、通常シリーズの共通部品です。

部品番号16はフロントグリルから見える補強材です。

フロント側としては足回りに使用されているフロントホイールキャリア(部品番号1)というサスペンション周りの部品が取りつけられているサブフレームがあります。
アンダーカバー類に覆われているため日頃は目にすることはないのですがM4用はアルミ素材(角断面パイプ+ダイキャスト?の溶接)で作られているのに対して通常モデルでは鋼管パイプ+プレス部品溶接の鉄製となり通常モデルと比べて剛性アップされているはずで
またサポート部(部品番号6)という大きなカバーもアルミ製となっています。
軽量化の可能性に関しても考えてみましたがフロントホイールキャリア同士の重量比較では1.5Kgほどしかアルミの方が軽いだけでサポート部を加えると逆に3Kgほど重くなることから軽量化もあるのかもしれませんが角断面パイプとか複雑な構造体にすることによる剛性アップを図っていると推測しています。


440iフロントアクスルキャリア


フロント側ではサスペンションのストラットコイルを受けるサポートベアリングに違いがみられます。
M4のサポートベアリング(M4部品番号6)では厚く複雑な形状になっているのと補強部(M4部品番号5)というリングが追加されておりより強固な補強がされています。

M4サポートベアリング部品図


440i サポートベアリング部品図


実際のM4のストラット受け周辺の画像がこちらです。


いろいろと見ていく上でフロント周りの剛性補強はかなりの部分に手が入れられておりそこからも剛性アップによるステアリング感覚に対する改善が大きいと思われます。






ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2020/05/31 10:46:59

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