昨日のブログではCSのDSC、EPS、GHAS、VDC(EDC)モジュールのフラッシュ及びコーディングについて書きましたが同時に行ったEGS(Electric Transmission Control Unit→DCT:ダブルクラッチトランスミッション)のGTS仕様セッティングへの変更です。
CSセッティングと作業を分けたのは使用するベースのFAが異なってくるためフラッシュも分けて行う必要があるためです。
(CSのFAでTAL-CalculateしてもEGSはノーマル、コンペと同じなので変更対象として出てきません)
またEGSモジュールはCAFDを持っていないのでVOコーディングではなくCSセッティングのように車両のI-STEPが新しくてもモジュールへのGTS専用ソフトウェアのフラッシュ(書き込み)のみが必要となります。
フラッシュ自体の作業手順はCSセッティング時と同様の作業となりますが違いを含めて作業の要約をしておきますと
1, TAL-Calculating用にFAをType Code:4S91(91はEU仕様、4S93はUS仕様)に変更して保存。
2, 確認のためTAL-Calculatingを行うとソフトウェアのSWFL_00001F6E_000_046_000は056_000へのバージョンアップですがSWFL_00001F70_046_000はGTS仕様の000038C1_000_056_000への置き換えであることが判ります。(BTLD:ブートローダーも書き換えが必要になっています)
3, SVTターゲットとTALターゲットを作成してTAL-Processingでフラッシュ
4, ISTAでデフェクトエラー消去しますが今回もエラーは90項目ほど出ていました。
注意すべきポイントはEGSのフラッシュではトランスポートモード(納車前の輸送時に設定するモードで一部電装品の使用が制限されるらしい)になってしまいましたのでISTAのABLからでトランスポートモード解除の操作をしておく必要があります。

画像は借り物です。
参考にした海外フォーラムのサイトはこちらです。
https://f80.bimmerpost.com/forums/showthread.php?t=1326049
CSセッティングと同日に行ってまだ殆ど走行していませんので効果をコメントできませんが、海外のサイトではノーマルより制御動作がスムーズになっていて確実に良くなっているとの表記がいくつかありましたのできっと間違いないのでしょう!
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2020/10/20 19:03:17