
ウーファー用で使用しているのはPAシステムの業務用パワーアンプとして一世を風靡したPC2002Mです。
このアンプは1982年発売で1979年発売のB-5をベースに業務用アンプとして開発されているので基本構成、トロイダルトランス、電源用ブロック電解コンデンサ等共通部分が多いアンプです。
マルチアンプ使いでB-5を3台並べてもよかったのですがPC2002Mは“高音域は少し苦手だか低音域は良い”という評価があったりしたので1000Mの動かないウーファーを動かすにはもってこいかと考えました。
スペック的には出力はB-5と同じ240W×240W(8Ω時)なのですがB-5のところで書いていたダンピングファクターという数値がB-5は200に対して2002Mは350以上という表記になっており駆動力はB-5以上となっています。
(パワートランジスタはB-5の3個×L,Rに対して2002Mは4個×L,Rになっています)

※パワートランジスタは初期には東芝製もありましたが後期はモトローラ製になっているようです。
オーバーホールと改造の内容は基本的にB-5とほぼ同様ですが2002Mは年代が新しいだけあってプリアンプの部分でオペアンプを使用した回路になっているのでオペアンプの最高峰と言われているOPA627BPに変更してあります。

2002Mに於いては販売台数が非常に多かったので現在でもオークションでは安価でよく見かけますが業務用でガシガシ使われていた個体が殆どなのでキズ、凹み、塗装剥がれ、ハンドルが曲がっている等コンディションの悪さは家庭用で使われていたものとは比ではありません。これまでオーバーホールしながらコンディションの良いものに買い替えてきていますので現在使用しているのは3台目になりますが、この個体はどこかの公民館が備品として使用していたものらしく盆踊り大会とかの行事で年に数回使用していた程度のものだったので非常にコンディションは良く、年数は経っていても新品同様でした。
このアンプはレベルメーターが装備されておりメーター照明の豆球もよく切れるのですがノスタルジックな雰囲気をそのままにしたかったので敢えてLEDに変えることはせずに使用しています。
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Posted at
2021/03/02 21:39:17