
CDプレーヤーはYAMAHA歴代CDプレーヤーの中でもGT-CD1と双璧をなすヤマハ創業100周年記念で発売されたCDX-10000です。
オーディオブームが終焉に向かっているなかバブル時期の始まりと共にヤマハ創業100周年というイベントに乗って登場した怒涛の物量投入をされた高級機です。
コストのかけ方は半端なく当時の最新技術を導入したD/A処理もさることながら、CDのローディング機構の構造・材質やデジタル信号部とアナログ信号部を分けた筐体構造及び防振目的での材料仕様でその重量はCDプレーヤーでありながら何と25kg超えとなっています。本体の剛性感、重量感は比類なきものでちょっとやそっとの振動で音飛びするようなことは無いように思います。(これが音質的にどこまで作用しているかの判断は難しいのですが…)
私を含めて現在でも愛用者は多く歴代の日本製CDプレーヤーの中でもトップクラスの名機であると思います。
オーバーホール&音質改善の内容としては全ての電解コンデンサ交換をベースにローノイズレギュレター・高精度TCXOクロックへの変更、アナログ部ではオペアンプをOPA627BPへ変更しています。

オペアンプの変更に関しては音質改善のテストベッド的な役割もあったのでD/Aコンバータ以降2段階(ローパスフィルター前後)のオペアンプとノーマルではD/AコンバータのPCM56P-K内部で行っているI/V変換を外に出しOPA627BPで行うように変更しました(計3段階)。更にはヘッドホン用のオペアンプも同様にOPA627BPへ変更しています。

コストをかけて3段階で全てオペアンプを交換すれば3倍音質が良くなる訳ではないですが徹底的にやったときにどうなるのか?を試したかったのがこうなった理由です。
この改造により音の分解能、音場の奥行、臨場感等々全面的に音質が改善されていてこの改造の効果は絶大です!!!
往年の名機もクロック、オペアンプに手を加えることでまだまだ現役で十分に使用できると思います。
ブログ一覧 |
オーディオ | 趣味
Posted at
2021/03/03 21:01:27