
現在、車載用にDSP PRO、ホームオーディオ用にDSP PRO MkⅡを使用しているがこれまでRTA測定からのイコライザーセッティングはHELIX DSP導入前の時に購入したRTA(PHONIC PAA3)を持っていたのでそれを使用してピンクノイズを数回測定してデータを平均化し(PAA3内部で平均処理までは可能)、それをExcelにデータを入力してグラフを書きメーカー推奨の音圧状態と比較して差があるところを30バンドのイコライザーをバンド毎に上げ下げしての操作を数回繰り返して調整を行っていた。
これは非常に面倒で時間がかかる作業であったのですが、既に測定機を持っていたこととMTK-1自体がマイクだけなのに結構高価(日本の販売価格で約5万)であったことからそう度々イコライザーセッティングをやるわけでもないので仕方ないと思ってこれまで地味な作業を行ってきた。
最近、ホームオーディオの方でデジタル音源(ハイレゾ&CD)とアナログ音源(レコード)での音のバランスの違いに違和感があったのでもう一度イコライザーセットをやり直そうかと思いHELIX DSPに関連したサイトをいろいろと見ていたらセッティングに使用する“ATF DSP PC-Tool”というアプリが4.73bにアップデートされていたのでインストールして内容を確認したところ以前よりRTAでのMTK-1を使用してオートモードでイコライザーを調整してくれることは知っていたが新たにタイムアライメントもオートで処理してくれる機能が追加されたことが判った。

従来、タイムアライメントは素人でも判りやすいようにスピーカーからの距離で設定をしているが私の車はウーファーがシート下にあることからスピーカーの距離は“シートを無視してストレートでいいのか?”というのが常に疑問であったのでこれを機にと考え、日本で購入すると高いのでebayで探したところオーストリアからの発送になるが送料込み\38,000で購入できるからまあいいかっ!ってことでMKT-1を買ってみた。
RTA測定からのイコライザーセッティングは至って簡単でマニュアルでRTA測定を行ってPCからイコライザーの補正をかけてという操作を繰り返して行うこともできるが、“Auto set”のボタンをクリックしてしまえばセッティングが完了するまで何回もこの動作を自動で繰り返してくれるので30バンド分の周波数を一気に調整してくれてとっても楽チン!!

この楽チンさを味わってしまうと今までの手間は何だったのかー???と叫びたくなるくらいでした。
・メーカー推奨のイコライザー基本セッティング

※実際にノーマルのオーディオでRTA測定を行った際の状態はこのようなカーブになり車載ではエンジン音、ロードノイズとかの外部音がいろいろあるので低音域はブーストする必要があると思われる。
・クロスオーバーデフォルト
・補正後のイコライザーの状態はこのような状態
・Autoでのイコライザー自動補正後のRTA状態

※50Hzのところにディップがあるがこれはスピーカーの位相エラーによるものでどうしようもないもの
同様にATM(オートマティック・タイム・メジャーメント)モードでは手動もスピーカーから耳の辺りの位置までを一度測定してセットすればその距離が変わることはないのでやり直す必要はないがマイクで音を拾って自動的にベストな状態にしてくれるという安心感はとっても嬉しいです!
本体以外にコストは少しかかってしまいますがHELIX DSPシリーズをお使いの方は完璧なイコライザーセッティングを瞬時に自動で行ってくれるという機能が使えるだけでも十分に価値がありこれは買うべし!!
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2021/03/18 12:04:36