
先日のところでLEDヘッドライトをPre-LCIからLCIへ交換したことで10万円超えのお金を使ってしまったので小遣い制の身としては当面お金をかけた改造ができないということで何かお金をかけずにできることは?で海外サイトをいろいろと探して見つかったのが今回のM4 CSセッティングのコーディングです。
このコーディングはM3,M4のみが対象となってしまいますが国内では余り話が出てこないのでそれほどやっている人は多くはないのでしょうか?
コーディングの内容としてはステアリング、足回り、駆動系のセッティングでM DriveでM1、M2ボタンに各種の設定をメモリーする事のできるところの機能をCS(クラブスポーツ)セッティングにしてしまおうというもので設定を変更する項目はDSC(Dynamic Stability Control)、EPS(Electric power steering)、GHAS(Diffrential)、VDC(EDC: Adaputive M Suspension)モジュールのセッティングをCSと同じセッティングにしてしまいます。(EGS[Electric Transmission Control Unit:DCTの制御]のセッティングはGTSの仕様にするので後日にて)
それにしてもコーディング関係は略語が多くて一覧表でも持っていないと何の機能なのかが年寄りには覚えられません…
まず初めにいろいろと調べて判ったことを。
CSのセッティングですが厳密にいえば全く同じセッティングにできるのはコンペティション(パッケージ含む)となりノーマル仕様ではショックアブソーバー、コイルスプリングがコンペ/CSとは部品が違う(コンペ/CSは共通)ためノーマルの場合は完全なCSセッティングとはなりません。
なので私の場合はノーマルですからCSセッティングがベストのセッティングになるかは微妙なところです。
VDC(EDC)に関わるところの使用している可変ダンパーはコンペ/CSとノーマルでは当然パーツ番号が違っており 海外のサイトではダンバーに使用しているバルブが違うとの表記も見られまたので基本は違うようです。(パーツサイトのRealoem.comでは互換部品としてノーマル、CS、コンペの区別なく表示されますが...)
因みに可変ダンパーを制御するVDCコントロールユニットは全車共通部品となっていますので制御コントロールは同じということになります。
コイルスプリングに関してはノーマルとは確実にバネレートは違っていて仕様は異なります。
また、コーディングの内容で興味深いのはGTSの生産開始が2016年、CSの生産開始が2017年とGTSの方が少し早いのでCSのセッティングは基本GTSと共通になっているということです。したがってコーディングの際のパラメータ選択はVDC以外全てGTSで指定することになっています。VDCがGTSと同じではない理由はGTSがEDCを使用していない(KW製車高調)ためです。
能書きはこのくらいにして実際に行う作業ですが生産時期により作業内容が変わります。
基準としては車両のI-Stepが“17-03-502”(2017年3月製造)より古い場合は各モジュールのフラッシュが必要となりそれ以降であれば既にモジュール側はCSセッティングができるソフトウェア内容になっているのでVOコーディングのみで対応可能となります。
私の場合はI-Stepが16-11-502(2016年11月製造)ですのでモジュールのフラッシュから作業をする必要がありました。
実際にTAL-Calcutatingで内容を確認したところ全てのモジュールでソフトウェアのフラッシュが必要であることが確認できました。
実際の作業については海外サイトのこちら:
https://mega.nz/file/STYARayR#VH95vpCXoov3-dIb8Qc9vnbsp1KxtK_-30C2jri2-64
に判りやすいマニュアルがありましたのでこちらを参考にして作業を行いました。
基になるフォーラムのページはこちら:
https://f80.bimmerpost.com/forums/showthread.php?t=1649232
詳細はマニュアルを読んでもらうとして作業の概要は
1, 車両のI-Stepが“17-03-502”以前であれば、DSC、EPS、GHAS、VDCのモジュールをフラッシュする。17-03-502以降の方は2から
2, FAをType Code:3S72(72は英国仕様、EU仕様の3S71でも問題ないと思います)に変更してSALAPAに7ME(M Drive Package)を追加して保存。コンペの車両は7MAと7MNの削除が必要です。(FAは書き込まずにVOコードの際にはLoadでこのFAを読み込み)
3, VOコーディングでDSC、EPS、GHAS、VDCのモジュールをコード
4, FDLコードで必要項目がコーディングされているか確認、必要があれば変更する。
いう流れになります。
コーディング後はいろいろとエラー(90項目近く)が発生しているのでISTAでデフェクトエラーを消去しておくのをお忘れなく。
また、フラッシュの作業はマニュアルにも書かれていますが通常のFDLコーディングよりも消費電力が高いのは間違いなく今回、フラッシュ時には外部電源(30A~70A供給可能なもので普通のバッテリー充電器では供給アンペアが低いため十分ではありません)がないため他車両からブースターケーブルで接続して電源供給を行って作業を行いましたがフラッシュ完了後にブースターケーブルを外してFDLコーディングやらISTAでエラー消しを行っていたところ最近は走行距離も少なかったこともあると思いますがメーターパネルにバッテリー容量低下充電要の警告が出てしまいましたので外部電源供給は必須と考えてください。(フラッシュ中は大きなうなり音も出たりしてちょっとビビります)
私は英文だけでは心配で詳細確認のために英文対訳のWordファイルを作成しましたのでマニュアルが英文のみでは心配な方でご希望があればDMいただければ対訳ファイルを送付いたします。(実際に作業を行ってみての補足も多少入れております。)
これらの作業もあくまでも自己責任においてということでの理解をお願いします。
効果の程ですが、まだコーディング後に殆ど走行していませんので(違いがはっきり判れば?)後日報告ということで。
Posted at 2020/10/19 19:02:24 | |
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