• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Shige F-TYPEのブログ一覧

2020年10月20日 イイね!

M4 GTS仕様 EGS(DCT)セッティングのフラッシュ!

昨日のブログではCSのDSC、EPS、GHAS、VDC(EDC)モジュールのフラッシュ及びコーディングについて書きましたが同時に行ったEGS(Electric Transmission Control Unit→DCT:ダブルクラッチトランスミッション)のGTS仕様セッティングへの変更です。
CSセッティングと作業を分けたのは使用するベースのFAが異なってくるためフラッシュも分けて行う必要があるためです。
(CSのFAでTAL-CalculateしてもEGSはノーマル、コンペと同じなので変更対象として出てきません)
またEGSモジュールはCAFDを持っていないのでVOコーディングではなくCSセッティングのように車両のI-STEPが新しくてもモジュールへのGTS専用ソフトウェアのフラッシュ(書き込み)のみが必要となります。

フラッシュ自体の作業手順はCSセッティング時と同様の作業となりますが違いを含めて作業の要約をしておきますと

1, TAL-Calculating用にFAをType Code:4S91(91はEU仕様、4S93はUS仕様)に変更して保存。


2, 確認のためTAL-Calculatingを行うとソフトウェアのSWFL_00001F6E_000_046_000は056_000へのバージョンアップですがSWFL_00001F70_046_000はGTS仕様の000038C1_000_056_000への置き換えであることが判ります。(BTLD:ブートローダーも書き換えが必要になっています)


3, SVTターゲットとTALターゲットを作成してTAL-Processingでフラッシュ


4, ISTAでデフェクトエラー消去しますが今回もエラーは90項目ほど出ていました。
注意すべきポイントはEGSのフラッシュではトランスポートモード(納車前の輸送時に設定するモードで一部電装品の使用が制限されるらしい)になってしまいましたのでISTAのABLからでトランスポートモード解除の操作をしておく必要があります。

画像は借り物です。

参考にした海外フォーラムのサイトはこちらです。
https://f80.bimmerpost.com/forums/showthread.php?t=1326049

CSセッティングと同日に行ってまだ殆ど走行していませんので効果をコメントできませんが、海外のサイトではノーマルより制御動作がスムーズになっていて確実に良くなっているとの表記がいくつかありましたのできっと間違いないのでしょう!
Posted at 2020/10/20 19:03:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2020年10月19日 イイね!

■ M4 CS(クラブスポーツ)セッティング コーディング!

■	M4 CS(クラブスポーツ)セッティング コーディング!先日のところでLEDヘッドライトをPre-LCIからLCIへ交換したことで10万円超えのお金を使ってしまったので小遣い制の身としては当面お金をかけた改造ができないということで何かお金をかけずにできることは?で海外サイトをいろいろと探して見つかったのが今回のM4 CSセッティングのコーディングです。

このコーディングはM3,M4のみが対象となってしまいますが国内では余り話が出てこないのでそれほどやっている人は多くはないのでしょうか?
 コーディングの内容としてはステアリング、足回り、駆動系のセッティングでM DriveでM1、M2ボタンに各種の設定をメモリーする事のできるところの機能をCS(クラブスポーツ)セッティングにしてしまおうというもので設定を変更する項目はDSC(Dynamic Stability Control)、EPS(Electric power steering)、GHAS(Diffrential)、VDC(EDC: Adaputive M Suspension)モジュールのセッティングをCSと同じセッティングにしてしまいます。(EGS[Electric Transmission Control Unit:DCTの制御]のセッティングはGTSの仕様にするので後日にて)
 それにしてもコーディング関係は略語が多くて一覧表でも持っていないと何の機能なのかが年寄りには覚えられません…

まず初めにいろいろと調べて判ったことを。
CSのセッティングですが厳密にいえば全く同じセッティングにできるのはコンペティション(パッケージ含む)となりノーマル仕様ではショックアブソーバー、コイルスプリングがコンペ/CSとは部品が違う(コンペ/CSは共通)ためノーマルの場合は完全なCSセッティングとはなりません。
なので私の場合はノーマルですからCSセッティングがベストのセッティングになるかは微妙なところです。
VDC(EDC)に関わるところの使用している可変ダンパーはコンペ/CSとノーマルでは当然パーツ番号が違っており 海外のサイトではダンバーに使用しているバルブが違うとの表記も見られまたので基本は違うようです。(パーツサイトのRealoem.comでは互換部品としてノーマル、CS、コンペの区別なく表示されますが...)
因みに可変ダンパーを制御するVDCコントロールユニットは全車共通部品となっていますので制御コントロールは同じということになります。
コイルスプリングに関してはノーマルとは確実にバネレートは違っていて仕様は異なります。
また、コーディングの内容で興味深いのはGTSの生産開始が2016年、CSの生産開始が2017年とGTSの方が少し早いのでCSのセッティングは基本GTSと共通になっているということです。したがってコーディングの際のパラメータ選択はVDC以外全てGTSで指定することになっています。VDCがGTSと同じではない理由はGTSがEDCを使用していない(KW製車高調)ためです。

能書きはこのくらいにして実際に行う作業ですが生産時期により作業内容が変わります。
基準としては車両のI-Stepが“17-03-502”(2017年3月製造)より古い場合は各モジュールのフラッシュが必要となりそれ以降であれば既にモジュール側はCSセッティングができるソフトウェア内容になっているのでVOコーディングのみで対応可能となります。
私の場合はI-Stepが16-11-502(2016年11月製造)ですのでモジュールのフラッシュから作業をする必要がありました。
実際にTAL-Calcutatingで内容を確認したところ全てのモジュールでソフトウェアのフラッシュが必要であることが確認できました。


実際の作業については海外サイトのこちら:
https://mega.nz/file/STYARayR#VH95vpCXoov3-dIb8Qc9vnbsp1KxtK_-30C2jri2-64
に判りやすいマニュアルがありましたのでこちらを参考にして作業を行いました。
基になるフォーラムのページはこちら:
https://f80.bimmerpost.com/forums/showthread.php?t=1649232 

詳細はマニュアルを読んでもらうとして作業の概要は
1, 車両のI-Stepが“17-03-502”以前であれば、DSC、EPS、GHAS、VDCのモジュールをフラッシュする。17-03-502以降の方は2から
2, FAをType Code:3S72(72は英国仕様、EU仕様の3S71でも問題ないと思います)に変更してSALAPAに7ME(M Drive Package)を追加して保存。コンペの車両は7MAと7MNの削除が必要です。(FAは書き込まずにVOコードの際にはLoadでこのFAを読み込み)


3, VOコーディングでDSC、EPS、GHAS、VDCのモジュールをコード


4, FDLコードで必要項目がコーディングされているか確認、必要があれば変更する。


いう流れになります。

コーディング後はいろいろとエラー(90項目近く)が発生しているのでISTAでデフェクトエラーを消去しておくのをお忘れなく。
また、フラッシュの作業はマニュアルにも書かれていますが通常のFDLコーディングよりも消費電力が高いのは間違いなく今回、フラッシュ時には外部電源(30A~70A供給可能なもので普通のバッテリー充電器では供給アンペアが低いため十分ではありません)がないため他車両からブースターケーブルで接続して電源供給を行って作業を行いましたがフラッシュ完了後にブースターケーブルを外してFDLコーディングやらISTAでエラー消しを行っていたところ最近は走行距離も少なかったこともあると思いますがメーターパネルにバッテリー容量低下充電要の警告が出てしまいましたので外部電源供給は必須と考えてください。(フラッシュ中は大きなうなり音も出たりしてちょっとビビります)

私は英文だけでは心配で詳細確認のために英文対訳のWordファイルを作成しましたのでマニュアルが英文のみでは心配な方でご希望があればDMいただければ対訳ファイルを送付いたします。(実際に作業を行ってみての補足も多少入れております。)
これらの作業もあくまでも自己責任においてということでの理解をお願いします。
効果の程ですが、まだコーディング後に殆ど走行していませんので(違いがはっきり判れば?)後日報告ということで。
Posted at 2020/10/19 19:02:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2020年10月08日 イイね!

ISTA-D 日本語バージョンのSQLiteDBs を入手してみた!

ISTA-D 日本語バージョンのSQLiteDBs を入手してみた!ISTA-Dに関して以前のブログ
https://minkara.carview.co.jp/userid/3254510/blog/44369223/ で英語バージョンSQLiteDBをDB Browserを使用して日本語バージョンに書き換える方法ではメニュー画面辺りは問題ないのだが操作を進めていくと先の画面では日本語での表示がきちんとできないことをお伝えしていたが、今回日本語バージョンのSQLiteDBsを入手してみたのでそのご報告を。

日本語バージョンのSQLiteDBsデータ・ファイルについていろいろとWebを調べてみたもののやはり日本語バージョンが必要なのは基本的に日本人限定となるので海外も含めその辺に無償で転がっているなんてことはなかった。
海外のBMW関連のフォーラムなどで“Multi-language pack”をメンバー間で融通しているのは見つかるのだがフォーラムメンバーのレジストリーが有償だったりと確実に使用できるかどうかが判らない状態で投資する(高くはないのですが)のもちょっと気が進まずということで結局見つけられるのはebayかAliexpressのどちらかで有償で入手するしかなさそう。(無償でシェアしてくれる人脈もなく…泣)

ebayでも英語、ロシア語バージョンのSQLiteDBsまでが基本になっていて日本語バージョンがありますというのは殆どありません。一方、Aliexpress(販売者はほぼ中国からの出品者)の方はソフト・データダウンロードのみの販売は見つからずWindows 7起動のHDD若しくはSDDにインストールしたものの販売となりコスト(8千円~1万円ほど)、輸送期間を考えるとこちらもちょっとということで何とかebayで見つけたロシア人から購入することにした。

購入は至って簡単でポチっと購入すればすぐにメールでMEGAとかGoogleのオンラインストレージのアクセスリンクが送ってくるのでそこにアクセスしてダウンロードするだけです。
厄介だったのは日本語バージョンのSQLiteDBsはオプションの別料金となっていて尚且つそのままデータをもらうことができずTeam Viewerを介してのリモートインストールが条件と言ってくる。交渉してみたものの相手はそのままデータを渡して無償で拡散されたら商売にならないのでYesとは言わず(根本的には正規品ではないのでそれで商売すること自体がどうかというところではあるが)やむを得ずリモートインストールを受け入れた。

今回インストールしたISTA-Dは現時点では最新バージョンと思われるリリースデイト2020/7月の4.24.13でした。
これまで使用していたISTAとの違いがあり通常は画面左端の表示は”ISTA+”になっているのが”RHEINGOLD free from Spider80”となっていました。


このSpider80について少し調べたとろBMW関連のフォーラムに登場しており少し手を加えた(内容は後述します)ISTAをメンバーに配布している人物のようでおそらくebayでの販売者=Spider80氏ではないと思われ販売者はどこかのルートで入手してきたものを販売しているのだと推測しております。

リモートインストールされた日本語バージョンのSQLiteDBsは何とバージョンが4.12.12となっており本来、ISTAでは語源ファイルのバージョンが違うと受け付けてくれないのですが問題なく動作していることから”RHEINGOLD free from Spider80”のISTAはバージョン違いの語源ファイルでも受け付けるように手を加ええてあるのだと思います。


ISTA-D 4.24.13 ”RHEINGOLD free from Spider80”バージョン+日本語バージョンSQLiteDBs 4.12.12の日本語での動作についてですがDB Browserを使用して日本語バージョンに書き換える方法に比べるとメニューを進めても日本語表示できる階層は少し増えていましたが結局、全て英語版と同様にまでは日本語変換してくれませんでした。(-_-;)

原因がSQLiteDBsのバージョンが違うためなのか入手したSQLiteDBsの問題なのかははっきり判りません…(販売者によっては日本語バージョンでは完全に動作しませんという表記もあったりするのでそんなものなのか??)

今回、いろいろと日本語バージョン入手に苦労し、有償(大した金額ではありませんが)で入手したものの完全な成果は得られず何だかちょっとバカらしくなってきたので続編はないと思います…
Posted at 2020/10/08 20:50:23 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ
2020年10月07日 イイね!

ヘッドライト交換時には十分ご注意を!!

ヘッドライト交換時には十分ご注意を!!今回、ヘッドライトをLCIタイプに交換作業を行ったがその際に非常に困った状態に陥ったのでこれからヘッドライトの交換作業をお考えの方(それほどいないと思いますが)に注意喚起ということで…
(これは車種を問わず現行BMWではどの車種でも対象になると思います)

ヘッドライト本体はいくつかのボルトで固定されているのですがその中でも下側2か所で使用されている“ヘッドライト・アジャストメント・エレメント”という特殊なナット部を持った部品(目的は円形部分を回転させるとその部分が出入りしてヘッドライトをチルトさせて固定することができる調整用の機構)があるのですがこれが曲者でして
ナット使用部分(下側から見た画像)


ヘッドライトを取り外す際に最近購入した電動インパクトドライバーを使うのが嬉しくてここのボルトも使用したところボルトにネジロックが塗布されていたこともあり“ゴリゴリッ”という音とともにコの字型のプレス部品の中で四角ナットが空回りをしてしまう状態に陥ってしまいました。(要はインパクトドライバーのトルクにプレス部品の強度が負けてしまったということですね)
こうなってしまうといろいろと試してみましたがヘッドライトが取り付けられた状態ではナット側に工具が入るスペースは殆どなく空回りをするナットを押さえることができず暫く途方に暮れてしまいました…

どうするか暫く考えた末、このままではヘッドライトが永遠に取り外せないので強行手段としてヘッドライトが取り付けられている車体側ステーの部分が比較的柔らかいプレス部品でしたのでネジ穴部分をカットしてステーを曲げてボルトを抜くという荒業を使ってしまいました…


まぁ、これ以外にも取付ボルトもあるしステーは戻してしまえば固定の強度自体も変わらないしということでポジティブに考えるしかありません。

エレメントの正常なやつ(上)とプレス部が壊れたやつ(下)の画像


因みに下のプレスのナットホールド部が壊れたものは今回私が壊したものではなくユーズドのLCI LEDヘッドライトについてきたエレメントです。
実はこれ私が紹介したバンパー、ヘッドライト取り外しについて紹介した海外のWebページにも紹介されていた内容だった(いろんな人がハマっているのでしょう)のですが、まさか自分もやってしまうとは思ってもいませんでした。

ここのボルトを外す際は
”電動インパクトドライバーを使わずに人力でトルクスレンチをじわっと回す”
という教訓でした。

Posted at 2020/10/07 20:55:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2020年10月06日 イイね!

LCI LEDヘッドライトへのレトロフィット コーディング編

LCI LEDヘッドライトへのレトロフィット コーディング編コーディング作業に関してはいろいろとLCI前→LCIへのレトロフィットの情報を探しても具体的な一連のコーディング内容を探すことはできていなかったのですがちょうど良いタイミングでマーロンさんの整備手帳でご自身が行ったレトロフィットの内容がアップされたのでマーロンさんにいろいろとご教授いただき何とかすることができました。
参考:マーロンさんの整備手帳
https://minkara.carview.co.jp/userid/406478/car/2525456/5929095/note.aspx

行った作業は以下の内容となります。

1,下準備1:まずLCIのFAを作成しておく。
CodingモードでFA >Read>FAクリック>Activate FA> Edit でFA エディターに移動 →フォルダFA>FZAuffrag>Type まで展開してTypschlussel(タイプキー:モデルコード)を”3R92“からLCIの”4Y92“へ書き換える。(F82の場合です)
“Zeitkriterium(製造時期)= 1116 クリック>右クリックでEditしてLCI後の時期である”0318“に書き換える。>FAクリック>右クリックで”calculate FP”>上書き>矢印で戻る。>Saveで名前を付けて保存する。



2, 下準備2: TAL-Calculatingで変更前と変更後の内容を確認しておく。(車両に接続状態で行う)
Confort Modeの TAL-CalculatingをクリックしてLoad>先ほど作成したLCIのFAを読み込みFAフォルダ右クリックでActivate FAをクリック。
SVT Actual>Loadクリックして最終のバックアップSVTファイルを読み込む。
(Read(VCM)でも構いません)
SVT TargetのKIS枠のComplete Flashをクリック>I-Step(shipm)で出荷時のI-Stepを指定>I-Step(target)は最新のI-Stepを指定してCalculateをクリック。
(必要であればファイル名を付けて保存する:実際の作業ではこのファイルは使用しません)


すると各モジュールに対して黒文字、青文字、赤文字が表示される。これらの意味は
黒文字:変更しなくてもよい項目
青文字;変更されるべき項目
赤文字:青文字に対して更新すべき項目
ということになる。
今回の目的はヘッドライトをLCI後にレトロフィットさせるのでそれに関わる部分として

LHM[43]とLHM[44]モジュールは不要で

またTSM[41]、TSM[42]モジュールも不要となりその代わりに

FLE[43]とFLE[44]モジュールが入ることになる。
その他はCAFDファイルとかもバージョンが古いので真っ赤です。

下準備2はあくまで確認作業なのでやらなくても問題はありませんがファイル構造を理解するためには有益な作業です。

これ以降が実際の作業となります。(LCIヘッドライトを交換後車両に接続します)
3, Expert Mode>CodingモードをクリックでFA >Load>下準備1で作成したLCIのFAを読み込むみ>FAクリック>右クリック>Activate FAをクリックする。
ここではLCIのFAをLoadするだけです。
4, SVT Actual のRead(VCM)で車両からSVTを読み込む
5, するとLHM[43]とLHM[44]のモジュールがFLE[43]とFLE[44]モジュールに入れ替わって表示されますがこの状態ではCAFDがありませんのでFLE[43]とFLE[44]モジュールそれぞれにCAFDを注入していきます。
FLEフォルダをクリック>右側にあるDetect CAF for SWEをクリック>CAF Selectionウィンドウが立ち上がるので一番新しいCAFDをクリックしてOKでCAFDがモジュール内に入る。

CAFD注入後

FLEクリック>右クリック>CodeでVOコードを行う

これをFLEモジュール43、44両方に対して行いCAFDを注入してからVOコードを行う。

6, LCI LEDヘッドライトに関わるモジュールとしてFEM BODY[40]もVOコードを行う
FEMフォルダをクリック>右クリック>Codeで新しいCAFDを書き込む。

以上でコーディング作業については完了なのだがFLEモジュールが新品若しくはユーズド品でI-Stepが違う場合はそのままでは正常に機能しないので(状態によってはVOコードを受け付けてくれないとかも?)FLEモジュールのフラッシュを行う必要がある。

確認のためコーディングが終了してからエンジンをかけてライトの点灯がどの様な状態になるのかを試してみたが
・ウィンカーが点滅しない(ウィンカーのリレータイミングも早くなる)
・スモールライトONでもスモールは点灯せず。
・ライトONで両端のライトのみ点灯
・左右ロービーム、ハイビーム異常のエラー出まくり
といった状態でまともには動作していません。

FLEモジュールのフラッシュ作業(車両に接続状態)
まずフラッシュを行う前提としてはE-Sysで使用しているpsdzdataが一般的なコーディングのみで使えるLiteバージョンではなくFullバージョンにしておく必要があります。
また一部の情報では車両に接続する際は通常的な“Connection via VIN”ではなく”Connection via gateway URL”のモードで自車のIPアドレスを入力して接続するという表記があるのですが私は通常的に使用している“Connection via VIN”モードでやったところ問題なくフラッシングできましたので必ずしもではないようです。


1, Confort Modeの TAL-CalculatingをクリックしてLoad>下準備1で作成したLCIのFAを読み込みFAフォルダ右クリックでActivate FAをクリック。
※通常的に部品交換のみでフラッシュをする場合は車両のFAをReadで問題ないと思います。

2, SVT Actual>Read(VCM)クリックして車両のSVTファイルを読み込む。> SVT TargetのKIS枠のComplete Flashをクリック>I-Step(shipm)で出荷時のI-Stepを指定>I-Step(target)は最新のI-Stepを指定してCalculateをクリック。
3, SVT-Update枠の下にあるSaveをクリックして“SVT Taeget”であることが判るファイル名を付けて保存する。


4, 更に下に下がってTAL枠のCalculationをクリックして“TAL Target”であることが判るファイル名でSaveして保存する。


5, Expert Modeに移動して>TAL-Processing>TALのところで4で保存した“TAL Target”名で保存したファイルを読み込む>SVT Targetのところで3で保存した“SVT Target”名で保存したファイルを読み込む>FAのところではLCI用FAのファイルを読み込む>read VIN out of FAをクリックしてRead VINをクリックする。Check software availability をクリックする。


6,  Check software availability をクリックしてデータに問題がないことを確認しておく


7, 下半分のところにモジュールに対してどこをフラッシュするかを指定する部分がありますのでまずAllのチェックを外して>今回フラッシュを行う必要があるのはFLE44とFLE43のモジュールだけですのでその2つの“blFlash” “swDeploy” “cdDeploy”の項目のみチェックを入れます>最後にStartをクリックすると3つのI-Stepレベルがポップアップされますが変更せずにそのままOKをクリックしてフラッシュを実行します。


8. フラッシュ中はECUタブの右にあるLogタブに自動的に移りプロセスの状況を確認できます。
Logタブの最終行にVCM更新のメッセージが表示されればフラッシュ完了です。
※今回の場合2モジュールのみでしたが6~7分くらいは時間がかかっています。
 終わるタイミングが今一つ判りにくいのでVCMのメッセージが表示されているかどうかを確実に確認してください。

これにてFLEモジュールのフラッシュは完了となりその後エンジンをかけてウィンカー点滅、スモールライト、メインライトの点灯をしたところ問題なく動作しました!
最後にISTAでディフェクトエラーのチェックをかけましたが残っているエラーもなく無事に完了しました。

交換前

交換後

ヘッドライトの取り付け位置が若干低かったようでバンパー上部とボンネットの隙間が少し大きくなってしまい見た目がよろしくないので後日修正予定です(-_-;)

※本内容はあくまでも私の車種F82及びAdaptive LEDヘッドライトLCI前→LCIへのレトロフィットの場合について書いていますのでキセノン→LED(配線追加が必要)等内容やモデルが違ったりする場合ではここに書いた以外の作業・手順が必要となりそれらの詳細を理解できていない方にはお勧めできません。十分に検討した上、あくまでも自己責任ということで。
Posted at 2020/10/06 19:01:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「[整備] #Fタイプクーペ DSP導入に向けた準備 DSP設置プレート作製編 https://minkara.carview.co.jp/userid/3254510/car/3552540/8261113/note.aspx
何シテル?   06/10 13:18
Shige M4 → F-TYPE へ変更です。IDに車両名入れない方が良かったと思う今日この頃です(苦笑)
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2020/10 >>

    123
4 5 6 7 8910
11121314151617
18 19 2021222324
25262728293031

ブログカテゴリー

愛車一覧

ジャガー Fタイプ クーペ ジャガー Fタイプ クーペ
M4からの乗り換えです。 還暦も越えたのでCar Life最後のハイパワースポーツカー( ...
BMW M4 クーペ BMW M4 クーペ
いい年なので”攻めすぎず上品に纏める”をポリシーとして2017年の初年度登録から全くのノ ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation