SR500 VM34キャブの実油面の確認_その①
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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今回の整備手帳はSR500のVM34キャブの実油面の調整と確認の整備手帳となります。
以前にも実油面の確認の整備手帳を書いたことが有るのですが、今回はより精度の高い実油面の調整確認の内容となっています
以前の実油面の調整確認の整備手帳はこちら
https://minkara.carview.co.jp/userid/3262754/car/2951008/6618965/note.aspx
必要な工具などは前回と同じです
キャブのSRに乗ってられる方は油面の高さって確認されていますか?
油面の高さって非常に大事な要素でキャブの調整の基本中の基本です。
マフラーの交換だけでエンジンはカスタムしていないし特にセッティングとかもしてないから実油面の調整は必要ないねん!ってもしかしたら思われてる方もいらっしゃるかもですが、セッティングまでしないにしてもオーバーホールした場合にはニードルバルブなども交換する可能性が高いので、オーバーホールとセットで実油面の確認と調整はした方が絶対に良いと思います。
仮に実油面が狂って基準値から外れてしまったとします、まず油面が高い場合ですが油面が高いとオーバーフローしてガソリンがめっちゃ濃くなりますし、もしドレーンが詰まってたりしたら最悪ピストンの方までガソリンが流入してしまいかねません、実際に私の友人のバイクでオーバーフローしてドレーンも詰まっててピストン側にガソリンが流れてしまった事が有りました。
逆に油面が低いとガソリンが薄くなって最悪エンジンにダメージを与えかねません、ノーマルのままで乗る分にはセッティングなどする必要はないですが、オーバーホールをした時はニードルバルブなども変わるかもしれないので油面は絶対に確認した方が良いです。
今回の整備手帳は油面の確認をするときに純正のフェエルレベルゲージを使わずに透明のアクリルケースを使って実際の油面の高さを調整する方法をご紹介したいと思います
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こちらがサービスマニュアルに記載されている油面の基準値です
サービスマニュアルには
【フェエルレベルゲージをミキシングチャンバーボディに合せ、フロートチャンバーガスケット下端部を基準にして油面を読み取ります】
と書かれています
基準実油面 4.5㎜±1㎜と記載してあります
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今回の作業は数年前にヤフオクで購入したストックの500のキャブで試します
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フロートチャンバーガスケット下端部というのが矢印で示した所です
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フロートチャンバーを拡大しました
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赤線を引いたところが
【フロートチャンバーガスケット下端部】となります
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フロートチャンバーガスケット下端部に定規を当てて下端部より4.5㎜を確認します
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フロートチャンバーガスケット下端部から4.5㎜下を確認します。
赤線が下端部より4.5㎜で青線が±1㎜の線になります。
2㎜の余裕があると言う事です
この2㎜の間に油面が来てるかを確認するのが実油面の確認です。
できれば調整で4.5㎜ジャストに合せたいと思います
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大体青い線に実油面が来るような感じですね
基準の実油面がどこらへんかをしっかり確認できました
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作業に掛かります
まずはフロートチャンバーの取り外しから、赤丸で囲ったネジ4本を外してフロートチャンバーを外します
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次に加速ポンプのレバーを外します。このレバーは刺さってるだけなので手で簡単に抜くことが出来ます
赤丸の所にあるレバーを向こう側に引き抜きます
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こんな感じで後ろ側に外れます
これでフロートチャンバーが外れます
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フロートチャンバーが外れました
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水平を撮りやすくするために、キャブ上部のミキシングチャンバートップを外します
ミキシングチャンバートップを外すのは直接は作業に影響を与えませんが外した方が水平が取れるので調整の精度が上がりますのでミキシングチャンバートップを外すのをお勧めします
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フロートチャンバーとミキシングチャンバートップを外したキャブをアクリルボックスの上に置きます
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ミキシングチャンバートップの上に水平器を置きキャブの水平を取ります
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今回のメインの作業の実油面の確認に使うアクリルボックスはこちらの商品です
HEIKO アクリルサイコロ 5面体 70角 007307904
https://amzn.asia/d/cVNEJCg
フロートチャンバーの代わりにこのアクリルボックスを使うことで油面を直接目で見て確認することが出来ます
百均の瓶などを利用することも出来るのですが、わざわざこのアクリルボックスを買ったのには二つ理由があります
まず一つ目の理由として。このアクリルボックスは70㎜角の正四角形でフロートチャンバーと大きさがピッタリでシンデレラフィットします。なので安定してキャブを置くことができるので作業がしやすいです
もう一つの理由はアクリルボックス上端部に黙視するにあたっての一切の邪魔が無い事です。油面を確認するにあたって必要なスペックとしては上端部から4.5㎜あたりの油面が見やすいことが必要なスペックになります、ペットボトルや百均の瓶などは肝心の上端部から5㎜の所にキャップのねじ込みのネジがあったり何かしら突起が付いていて油面の確認が出来ない事はないがちょっとだけ見にくいんです。油面の確認は非常に大事な作業なので出来る限り完璧な状態で確認したいと思って何も突起のない見やすいこのアクリルボックスにしました
このアクリルボックスは70㎜角ですが、確か60㎜角、50㎜角と色々なサイズが揃っていたのでサイズを変えれば殆どのキャブに使えると思います
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アマゾンでも売っていますが私は近所の大阪のシモジマというお店で528円で購入しました
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写真ではちょっと分かりにくいですが、アクリルボックスに上から5㎜の所にカッターナイフでけがき線を引きました。けがき線を引くことで定規を当てる必要ななくなるので作業性が爆上がりします
しかし
ここで私は間違っていました、後で気づいたのですが本当は4.5㎜の所でけがき線を引くのですが、何故か勘違いして5㎜の所で線を引いています。
アクリルボックスは4面有るので後日別の面に4.5㎜の線を引き直しました
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油面の確認用の線を引いたアクリルボックスに乗せるとこんな感じになります。
赤い矢印で示した箇所にカッターナイフで引いた線が見えます。この線に油面を合わせるだけで毎回定規を当てて目盛りを読まなくて良いので作業性がめっちゃ良いです!
ここに実際にガソリンを満たすことで油面の高さを確認する事が可能となります、アクリルボックスを使う最大のメリットは油面の調整が簡単にできるようになることです、油面の高さを調整するために毎回フロートチャンバーを付けたり外したりしなくても調整が出来るので作業効率が爆上がりしますのでおすすめの方法です
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点滴ガソリンタンクを繋げて
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最後にもう一度ミキシングチャンバートップに水平器を置いて水平を確認して準備は完了です
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