2011年10月02日
TI(現:岡山国際)サーキットを30分4回走っての印象です。
・エンジン
期待のパフォーマンスはまだ見えません。トルクはあるけれど,DB8をはっきり超えるパワフルさは感じられないです。
最高速度がTI175km/h(純正メーターで180km/h)とあまり速いとは思えませんが,熱補正によるパワーダウンは分かりませんでした。吸気温度を下げるためのチューニングを施そうと考えています
オイル消費量は,ゲージで「H」ぎりぎりが,30分3本で「L」と「H」の真ん中くらいに落ちました。
・サスペンション(シャシー性能も含む)
いろいろ癖が語られるDC5ですが,アンダー傾向ながらハンドリング自体DB8にかなり似ていると感じ,走りにくいことはなかったです。
ただクイックさは無く,やや鈍な回頭性です。
中速コーナー(1コーナー)でアクセルをオフしたまま回っていたらリヤがツーと流れ出しましたが,挙動はゆっくりで,アクセルを開けたらスッと止まるという分かりやすい足です。
140km/hの高速コーナーで切り換えしたら揺り戻しを感じ,もうちょっと堅くしたいと思いました。
リボルバーでフルバンプに近い状態になったとき,アウトへと向かおうとするのが少し怖かったです。
ノーマルキャンバーではどうしてもタイヤショルダーへ負荷が集中しますね。
・ブレーキ
フルブレーキのとき車体が左右にユラユラ揺れて気持ち悪かったです。(特にアトウッド進入時)
6LAP目にわずかにタッチが甘くなったことがありましたが,クーリング1LAPでちゃんと冷えます。
・ギア
3速ギアに不満ありです。2速からアップすると6500回転ですが,コーナリング最中でクイックアップ操作が難しい場合は6200~6300回転くらいまで落ち,加速が鈍ります。レブをもう200回転でも上げると楽になるかも?
一方4速と5速へのアップ時は7千回転にもなり,高すぎと思います。できればシフト操作は少ない方が速く走れますから。5速に入れてすぐにブレーキ・シフトダウンという場面が増えてしまいました。
・剛性
ボディ剛性の高さは感じます。その一方で足回りはそれなりにしっかりしているのですが,何かよれるような曖昧さを少しだけ感じました。ブッシュなんでしょうか?でも,ノーマルとしては十分でしょう。
◎DC5のポテンシャル
ノーマルでも優れた乗り手にかかると,夏でもTIで1分56秒台で走れると実証できたことは驚きでした。タイヤがnewで冬場であれば54秒台という驚愕のタイムになります。
ドライバー的には現段階でTI3秒~3秒半もの先があることを知りました。
同乗時に体験した,ブレーキをクリップ手前まで残し,リヤをフロントより流して回頭させる操縦は,進入時に適正なスリップアングルを作り,そのアングルを脱出まで維持する点で難しそうです。
また,車を曲げるとか,ヨーをコントロールするとかいう点に関しては,ノーマルが最良ということをベテラン勢に教わりました。
DC5にはちょっとやそっとでは伺い知れない懐の深さがあることが分かりました。そして速いです!
Posted at 2011/10/02 16:02:23 | |
DC5過去記事 | クルマ
2011年10月02日
通勤中に,コーナリング特性がよく分かるクランク状の2速コーナーと3速のS字コーナーがあります。
DB8時代,ブッシュ交換やタイヤ交換をしたときなどの挙動体感で重宝したところです。
休日に具合を見るのによく使う,別の低中速テストコーナーもあります。
これら馴染みの低中速コーナーを何度か駆け抜けてみた感想は次のようなことです。
2速コーナーでは,9割走行では何も問題は感じませんが,限界付近の走りをすると,前側が大きく膨らみます。ただしこれはチューンドDB8の時の走り方と同じやり方の場合です。
ブレーキング,荷重をかけたままターン,それからアクセルを開ける。その後半のアクセル開度が大きすぎるのかドバーって感じでアウトへ出て行くのでびっくりしました。
しかし,アクセルを入れるタイミングを遅らせばアンダーはほとんど出ません。まだ荷重のかけ具合,ステア操作が分かっていない段階です。
スティック現象も体験しました。やはり前側キャンバー角をもっと寝かす方向が良いのかな?
DB8の時はタイヤのグリップがしっかりあってガキーンと曲がっていったものです。
ただ,DC5では,タイヤ,サス,ボディがうまくバランスをとって全体で曲がっていく感じがあってさすが純正で練れている感じ。
一方,3速コーナーはニュートラルっぽく走れてかなり気持ちいいです。低速コーナーよりゆったりアクセルを開けるためかもしれません。リヤの安定感の高さは安心してコーナリングできます。
ただ,ストリートの走りとサーキットの限界走りとでは挙動が違うのはDB8時代に嫌と言うほど思い知らされているので本式はサーキットを走ってからですね。
休日にワインディングコースを走ったときには苦悩を覚えました。鷲羽山スカイラインという大規模なコースで,コーナーは3速がメインだが直線部ではメーターを振り切り,アップダウンがきついという難コースです。
ここを走ると,トルクステアが強く感じられ,楽しむどころではありません。ブレーキも純正パッドはやっぱりダメ?なのか,あまり効きません。
路面も荒れていたり,うねったりしているために,2速コーナーでアクセルを開けていくとステアが左右に暴れて,それを抑えつけるのに大変です。これでは精神的にも体力的にも疲れます。
対策の一環としてステアリングの交換を考えました。トルクステアをおさえるためです。
このように,DC5はDB8とは操縦感覚が結構違い,購入してしばらくとまどっていました。素直でニュートラルなDB8のつもりで走るとドワーとアウトへ出たりステアリングをとられたり。
結局,早朝練習で2車線内コントロール(2速コーナー)ができるころにやっと親しみを感じだし,1ヶ月ほどたって1.5車線幅コントロールが何とか自信をもってできるようになりました。ストリートレベルではほぼ手の内に入ったかなという感じです。
シートについては,やはり純正では心許なく感じる場面があったので,SP-Gフルバケへ。
並行輸入で\63.8kの安値でQUESTというShopで購入しました。
また,ブレーキもプロμのHCチタン改パッドと,ビリオンのスーパーブレーキフルード,更に,ヒール&トゥ操作がしやすいように,純正ペダルを曲げる加工をしました。
Posted at 2011/10/02 15:40:19 | |
DC5過去記事 | クルマ
2011年10月02日
家族の感想集。
・は虫類みたい。屋根が短くて後ろ窓が大きくて夏は暑そう。うわぁー室内が赤い。41になる者が乗る車?(嫁)
・ふぅーん,派手だねえ。(義姉)
・低い。 ←窓ガラスが高い位置で外が見えないの意味(上の娘)
・前の灰色の方が良かった。 ←かげでこそっと嫁に言ったそうな。(下の娘)
あのなー。(- -メ
ユーロRと迷いましたが,しっかりしたボディ,快感のシフトフィール,滑らかに軽く快音を発して回るエンジン,これで十分です。街乗りも楽しめるレベルでした。
よく言われる,シャープでダイレクトな感じが薄くなったという印象は当たってると思います。しかし,前車DB8はDC2よりもっさりと動きの鈍さがあったようなのでDC5への違和感は少ないです。
慣らしがVTECのハイ側に入るようになると,「静かだ」というエンジンの印象は全然無くなり,Rらしい轟音が室内に侵入してくるようになりました。
DC2/DB8の様な段付きや,バチーンと弾ける感じが無いために体感的に大人しくなったとも言えますが,中速から太いトルクでぐいぐい走る方が好みです。
ところで6千回転を超えると「えっ?」ということが起こります。それはステアリングをとられる挙動がでることです。
平面な所ならましなんですが,わだち状態になったりうねっていたりするとトルクステアがもの凄い。Sタイヤ時代のDB8より酷いかも?
雨の日などは更に危険を感じます。
同僚のアルテッツァを運転させてもらうと,ステアフィールはやっぱりいいなと感じました。
県中央の高原地帯を通る数々の道路でも慣らしをしました。全開にするとメーターも振り切る超高速も可能な道を中速ギアを中心に巡航走行しました。
通い慣れた車の後ろをついていくと結構スリリングで,さすがのタイプRもべたーとロールします。
そのとき思ったのが,ハンドリングの遊びの部分が少ないなということです。
挙動的にはねっとりしているし,ガッチリとボディが支えてくれているので不安は無いですが,道の先が読めなくて少しステアを左右に動かすとそのまま車が左右に動くので,適当な操作をしていたらダメですね。
後ろから見たら「へたくそだなあ」と思うでしょう。このハンドリング性格に早くなじまなければ!
ところで,DC5では始動数分間はもの凄くギアの入りが渋い。低気温のときには特に酷いです。
暖まる前にローから2速ギアに入れようとすると「全然」動きません。ダブルクラッチでもダメです。
しかたないので2速をとばして3速にします。
完全に暖まったときのシフトフィールは快感です。国産最良の一つといわれるのもうなずけます。
Posted at 2011/10/02 15:18:43 | |
DC5過去記事 | 日記
2011年10月02日
買ったばかり2日間乗っての印象。
まずエンジンをかけると,遠くの方でクランキングして始動した感じがした。遮音材は無いと聞いていたが?クランキング音やエンジン音自体もB18Cと違う。
乗り込むとドアの閉まり具合がバフッとこれまた高級っぽい感じ。
メーターはアルテッツァとどっこいのおもちゃっぽさ。室内は赤シートと赤トリムに赤カーペットなので新鮮!注文のとき,黒も選べたが,新鮮な気持ちを味わい為に赤にしたのは正解だったと思った。
クラッチはDB8が異常っぽくなっていたせいもあって軽く感じた。シフトフィールはいい。剛性があってスコッと入ってくれる。
実は2速が少し引っかかる部分を感じるが,これは事前に聞いていた。また,停止状態から1速またはリバースに入れるときにスッと入らない状況もあった。
しかし,コツをつかめば何とかなるような気もする。全体的には素晴らしいミッションだと思う。
エンジンはまだ回していないが,慣らしで強く思ったのは「なんとスムーズに抵抗なく回るんだろう」ということ。フリクションロスがとても少ないという印象を受けた。気をつけていないと3千回転などすっと超えてしまう。
しかも,回るだけで力が無いというわけではない。
また,振動も来ない。これはマウントが柔らかいからだろうか?アイドリング時などの室内への振動伝達量がDB8よりはっきり小さくなっているので,とにかく「滑らか/スムーズ」という寸評がぴったりだと思った。
バランサー付きのユーロRと違って,ざらついた感じがすると思いこんでいただけに,通常走行時のエンジンフィーリングが想像以上に心地良いことには大満足。(^^)v
更に排気音もクォーンという小さな音が中速域では聞こえてきて,好みの音なんで嬉しい誤算。(^^)
そして4千回転前後になると,もうトルクたっぷり。
DB8とかなり違うのが静粛性。遮音は変わっていないと言う話が信じられないほど。
評判のボディ剛性については穏やかな走りをしているのでよく分からないが,凹凸ある路面では車体がかちっとしたままゆさぶられている感触が伝わってくる。
おや?と思ったのは,直進安定性が今ひとつのような感じなこと。どうも頭がすぐ左右に振れようとする感じがして,常時ステアを握って方向を与えてやらないといけないという印象だ。わだちにステアがとられるのとは違う。
「矢のようにビッと直進する」というにはほど遠い点は,曲がるクルマだからしかたないとも言えないと思うんだが。
乗り心地はノーマルでも超扁平タイヤのせいかやはり固い。積んだラジカセでCDを聴いていると道路の凹凸で音跳びが凄いこと。
DB8のハードバネ+Sタイヤいう悪条件以上にDC5は音跳びする。
困ったのは,後ろの方からガタガタ・カサカサという音がたまにすることと,インパネの右はしからキュルキュルという変な音がある特定のときにすること。原因をなんとか絞り込んで解決したい。
日常生活で気になるのは,後方視界の悪さ。雨の夜の駐車場バックなどでは要注意だ。
メーターが黒の縁取り数字で赤色バックライトというのは,夕暮れ時だと見にくくて疲れてしょうがない。
夜間の降乗時にライトが点くのは非常に便利。
ドアがでかい分,降乗性は逆に悪くなったので,シートを後ろへスライドさせないと狭くてきつい。
慣らし前半がすんで初給油,燃費は13.7km/Lだった。これは3千回転巡航ロングという最良の条件だから今後は下がるのみだけど,DB8より良い?燃費も楽しみってDC5インテって凄いスポーツカーです。
Posted at 2011/10/02 13:55:27 | |
DC5過去記事 | クルマ
2011年10月02日
DB8インテに乗って4年目のこと。ぼつぼつ大掛かりなメンテが懸念される頃になっていた。
そこで,万一乗り換えることになったとしたら,どの車が良いかといろいろ試乗に行ってみた。
試乗をして「こりゃ違うな」と感じた車が幾つもあった一方で衝撃の車に出会う。それが新型アコードだった。
断っておくが,所詮250万円クラスの車,高額車に比べれば至らない部分はたくさんある。
しかし,アコード2.4Lに乗ったときはほんとにショックだった。静か,滑らか,快適,強靱,高品質・・・高評価はカーオブザイヤーを採ったことでも雑誌での絶賛インプレでも伺える。
このアコード試乗の日を境に,あれほど気に入っていたDB8インテが急に色あせて感じられるようになった。アコードが快適でDB8が不快だという単純な話ではない。8年前の設計と最新設計のクルマの差,想像以上の進化や良さに愕然としたのだ。
ほぼ時を同じくして,DB8の調子が悪くなった。
エンジンルームや後方からの鳴き音や内装が擦れる音,クラッチの音やおかしなフィーリング。
ディーラーで相談すると,どれもお金の掛かるメンテが必要と判明。直しても,別のところが次々と,という懸念も・・・
こうして,買い換えを決意したのだった。
数日間悩んだのが,インテRかアコードユーロRどちらにするかである。
悩んだ理由は,ユーロRの一般公道での走行フィーリングの素晴らしいさ,その先進性。
例えば,フロントWウィッシュボーンサスは羨ましいし,前後ブレーキのバランスの良さ,バランサーを介することでよりスムーズに吹けるエンジン,細かい装備品などは,インテには無い魅力だ。
シャシーにも一世代分の進化はあるように感じられる。
当然,サーキットパフォーマンスはインテRの圧勝。ツクバLAPは3秒差。間違いなくユーロRはDB8より遅いと思われる。理由は200kg重いことに他ならない。
TI(岡国)でノーマルで2分を切るのは自分の腕では無理,チューンしてもDB8の記録を超えるのは厳しいだろう。
結局,タイム優先か気持ちよさ優先かどっちでカーライフを送るつもりなのだ,お前は?と自問自答してその答えを出さなければならないということだ。
数日後の夜,非売品のDC5ビデオ2本をセールスの人が持ってきてくれ,サーキットを限界走行するその勇姿を見ていて,自分はまだサーキットをタイムにこだわって走り続けたいという気持ちでいることに気づいた。ユーロRならまた次でも乗れるじゃないかって。
DB8の下取りが100万円あったので,追い金188万円でDC5のオーナーとなることができた。
Posted at 2011/10/02 13:41:15 | |
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