スズキ(純正) ジムニー 3型(JB23W)AT用　オイルクーラー流用 パワステオイルクーラー  

特にU60系のターボ車で、日常的にパワステオイルタンク（リザーブタンク）のキャップからオイルの滲みが出ている方は気にしていいかと…

ターボ車の場合
・パワステ用のベーンポンプがタービン直下にある
・リザーブタンクがタービンのある助手席側に設置
との理由で熱的に相当厳しい設定です。
夏場だと街乗りでさえリザーブタンクのキャップを素手で触れないほど熱の影響を受けています。
キャップからオイルの滲みが出るというのは単純に油量が多いからだけでなく、ベーンポンプの構造上でオイルが高温になると気泡が発生することによりオイルラインの内圧が上がることを考慮する必要があります。

たまたまジムニー3型のATFクーラーを500円で落札したのが始まりでしたが…
結果としてベーンポンプも10,000キロ未満の個体の発生品に交換してセッティングが出ました（20万キロで無交換ではさすがに…）

運転席のドアステップ裏に、ジムニーのステーと市販の金具を活かしながら固定。車体長手方向に対し45度の角度をつけたことで、走行風を拾って冷却してくれています。

効果は大きく、峠をグリップで攻めても全くキャップから滲みが出ることはなかったです（例えば正○峠旧道を片道8分フラットで3本連続など）

ジムカーナ含めハンドル操作でパワステに負担をかける乗り方の方にはお勧めかと思います。

実は交換前のベーンポンプは日常的にオイルシールからオイルが吹いていて、ポンプ周りが真っ黒だった為、オーバーホールと熱対策で模索した結果に出したセッティングでした。
最初は助手席側のドアステップ裏に設置しましたが、タービンとインタークーラー配管の熱を拾ってしまい、まるで効果がなく…

冬場のオーバークールが気になるところですが、リザーブタンクがタービンの熱を拾って保温されることを期待したいです。

2021年4月追記
冬場に大雪警報の中で走りましたが、オーバークールによるパワステの作動不良はなく済みました。お陰で通年使用できそうです。
（サーモなしのオイルブロックで組んだエンジンオイルクーラーは11月に撤去、ノーマル戻ししていたので）

しかし、U67ミニキャブ ミーブの電動パワステを流用したら、このパーツレビューは全く意味をなさない話です。ベーンポンプの馬力損失がないだけに、魅力的です。
ただ確実に制御（コンピューター関係）が絡むでしょうから、ポン付けでは済まないでしょうが。