CCA値による12Vバッテリーの健全度診断 230624
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
CCA値による12Vバッテリーの健全度診断 230624 です。
バッテリーを2年半使用しました。
バッテリーに過酷な冬はとっくに過ぎて、過酷な夏が来る前にバッテリーの健全度診断を行いました。*1
バッテリーは良否だけわかっていても不安です。
健全度SOHが何%かでわかっていると買換え時期の予測ができて安心です。
*1: バッテリーが冬/夏に弱い原因
バッテリー内部では、バッテリー液(希硫酸)が化学反応を起こすことにより、電気の充電や供給を行います。
ところが、温度が低くなると化学反応が鈍くなって性能が下がるのが原因です。
バッテリー上がりが夏に起きやすいのは、エアコン電力消費が大きいのが原因です。
2
< 結果 >
健全度SOH
100%で良好した。
寒冷想定時の始動電流値CCA
当バッテリーのCCA基準値が310Aなので、
それ以上の440Aで良好でした。
バッテリーの内部抵抗R
合否基準値20mΩ以下の6.83mΩで良好でした。
バッテリーの電圧値V
12.42Vとやや低めですが、バッテリーの充電量SOCが70%で
そこそこ少ない状態だったためで良好と判断します。
バッテリーの充電量SOCは、70%でそこそこ少ない状態でしたが、充電制御タイミングの関係で低い状態だったためと思われ、バッテリー健全度に問題ないと判断します。
((今の車は常時充電していないため。燃費向上のためオルタネータはバッテリー充電量が少なくなったときのみ稼働し発電、よってバッテリーは放電/充電を繰り返し、充電量は常に変動してるため。))
http://www.gandyu.co.jp/f01.php
尚、この時の外気温は23度でした。
3
▪️SOH : State Of Health
バッテリーの健全度(劣化度)
新品時を100%としたときの現在の劣化具合。
SOH % = ( CCA実測値 / CCA基準値 ) X 100
70%以下なら要交換。
▪️CCA : Cold Cranking Ampere
寒冷想定時の始動電流値
(バッテリーのエンジン始動性能値)
-18℃の低温想定状態で30秒後の電圧が7.2V以上を保てる限界の出力電流値。
数値が大きいほど性能が良い。
日本のバッテリーメーカーはCCA基準値を公表していないのでバッテリーサイズに該当するJIS換算値を参照する(換算表はネット上にあり)。
例えば、バッテリーサイズ44B19のCCA基準値(JIS換算値)は310A。
CCA実測値がCCA基準値の70%以下(SOHが70%以下)なら対象バッテリーは要交換。
▪️R : Resistor
バッテリーの内部抵抗値
新品バッテリーは5.0mΩくらい。
劣化して20mΩ以上のものは要交換。
▪️V : Volt
バッテリーの電圧値
公称値は12V、実際値は12.5~13.0V。
▪️SOC : State Of Charge
バッテリーの充電量
4
230211のときの結果
CCA400
R7.51mΩ
5
221225のときの結果
CCA390
R7.70mΩ
6
221120のときの結果
CCA415
R7.10mΩ
7
220604のときの結果
CCA355
R8.41mΩ
8
ちなみに、ハイブリッド車は12Vバッテリーが上がったら、ガソリン車から救援してもらうことができますが、救援することができないです。
一部車種にもよるかもしれませんが。
ハイブリッドシステムが故障してしまう可能性があるとか。
自衛手段、救援手段としてジャンプスターターを持っています。
但し、ジャンプスターターのリチウム電池は高温環境での保管で爆発する危険があるので車載しないようにしています。
日中、車内は高温になるので。
また、リチウム電池は未使用でも自然放電で電池容量が低下するので1ヶ月ごとに充電しています。
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