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2023年07月03日

クロアチアドライブ事情

クロアチアに旅行しました。経由地フランクフルトで行き帰り1泊ずつしてるので、クロアチアは実質1週間程度。私たちはフランクフルトで1泊していますが、日本から午前の便で羽田を出れば、当日の夕方(現地時間)フランクフルトなどで乗り継ぎ、その日のうちにクロアチアに入れます。
本題はクロアチアでのドライブですが、その前にクロアチア旅行の基本情報を。
日本でもクロアチア自体を知らない人は少ないと思いますが、正確な位置とかご存知ない人も意外に多いのではないでしょうか。
クロアチアはイタリアとアドリア海(イタリアの東側)を挟んだ対岸にあります。北でスロベニアと国境を接しています。地中海性気候なので6〜9月は晴天率が高く人気の観光地です。至るところにピッツェリアがあったりして食べるものはイタリアに近いです。アドリア海のシーフードはオススメですし、トリュフの産地でもあります。また非常にコスパの高いワインを造っています。日本人にも有名な観光地を挙げると
1、ドブロブニク、何と言ってもクロアチアのナンバーワン観光地。アドリア海に突き出して城壁で囲まれた旧市街が世界遺産です。写真は市街地を見下ろす山から見た街の全景や城壁散策で見た風景など。歩いているだけで楽しいところ。




2、プレトヴィツェ国立公園、山と湖、滝が美しいところらしいです。
3、フヴァル島、ハーブの島として有名、昔の都市の遺跡(日本で言えば平城京みたいな感じ?)スターリグラードが有名ですが海と山、海辺の町、どこを切り取ってもバエる島。





4、ザグレブ、首都です。
日本からクロアチアに観光旅行する場合はザグレブからプレトヴィツェ、ドブロブニクと周遊する(もしくはその逆)のが一般的でその途中日帰りでフヴァル島(本土から1時間ちょっと)を観光する方が多いようです。クロアチアへの出入りがザグレブかドブロブニクになるケースがほとんどのため、ザグレブで1日市内観光という場合が多いようです。
今回私たちが選んだ第一の目的地はクロアチア北部、アドリア海に突き出した小さな半島(もともとは島だった)全体が旧市街となっている街、Rovinj(ロヴィニ)です。Youtubeで見つけて以来行ってみたい場所ナンバーワン、でも遠い!
ガイドブックなどで調べたところ、日本から行く場合もっともメジャーな行き方はイタリアのベニスから片道2時間半のフェリー。もしくは40kmほど南の街「Pula(プーラ)」に空港があってクロアチア国内線が就航しているので、国際線のある空港から乗り継いでプーラからバス。ちなみにクロアチアでは鉄道はあまり便利ではなく、都市間の移動に使える主な公共交通機関はバス、空港がある大都市なら飛行機もと言ったところです。
ベニスからフェリーと言っても、ベニス自体が日本から行きやすいところじゃないし、プーラなんてザグレブから1日何便でてるかもよく分からない。さらにそこからバスとかもうムリぽ。
考えたのが、フランクフルトから飛行機の乗り入れがあるクロアチア第二の都市Split(スプリト)からのレンタカー。スプリトは南北に長いクロアチアの中央付近に位置する海沿いの街。先述のフヴァル島など沖合いの島々へのフェリーも発着しています。前回初めてクロアチア行った時はスプリトからフヴァル島へ渡っていて、街中をタクシーで通過しただけでしたが、良さそうなところに見えたのでスプリト自体も泊まってみたいとも思っていました。
ただ、Googleではスプリトの空港からロヴィニまでの距離が高速道路使って480km。5時間。ちなみに前回はフヴァル島でレンタカー運転したけど、それだけ。今までイタリアなどヨーロッパ数カ国とアメリカ、右側通行の国で運転してきたけど、クロアチア本土はドライブ事情も分からない、、、
自分のクルマなら480kmなんて何でもないですが、レンタカー。しかもよく知らない場所。それでも行く方法が他にほとんどないので、これしかないと決意し、せめて余裕のある行程を取ることに。スプリトに着いて空港から市内に入って1泊、翌日また空港に来てレンタカー借りて走り出すことにしました。大手のレンタカー屋が空港にしかなく、またほぼ5時間かかるとなると、普通にフランクフルトから午後の便で到着するとロヴィニ到着が夜になってしまい、それは避けたかったのが理由です。非効率的に見えますが、空港で借り出すと街中を走らなくてもよいという大きなメリットがあります。例えば日本の運転に慣れていない人がレンタカー使う場合に東京駅から走り出すのと成田空港あたりから走り出すのとどっちが楽かってことです。
日本出発から3日目にやっとドライブスタートです。空港のレンタカー屋さんが集まってる建物で手続き。自分が予約したのはハーツのコンパクト、MTでしたが結局1サイズ上のスズキVITARA(日本で言うエスクードでしょうか)、MTを9ユーロ(3日間)追加して借りました。
最後にヨーロッパでレンタカー借りた時はMTしかなかったしそれまでもヨーロッパのレンタカー屋でオートマ車はほとんど見たことなかったのですが、今回はPOLOなどオートマ車も結構あるようでした。昨今のオートマは操作が複雑な場合があるので、自分はMTにしましたがATを使いたい人が普通にAT車を借りられるのはいいと思います。また同じ追加料金でスズキの1ランク上の車種も選べて、そちらは「フルサイズよ〜」とハーツのお姉さんのオススメだったのですが、「フルサイズ」が引っかかってやめました。ヨーロッパは古い街が多く特に街の中心部などでは日本の都市では考えられないような狭い道があるからです。
一般道を走って高速道路の入り口へ向かいます。集落に入ると制限速度が下がるのは日本と同じ、そして皆さんしっかりスピード落とします。1度だけですが隠れているパトカー見ました。あと主に一般道ですがオービスあります。しかも後方からの撮影。となるとビビりますが、クロアチアのオービスは自分が見たものは全部手前にスピード表示板が設置されていましたし、Google mapで表示することもできるので事前に調べておいて、念のために自車のスピード表示を確認すれば、まず大丈夫だと思います。
片側2車線の高速道路へ入ると制限速度130km、みんな飛ばしています。走行車線では大型トラックなど100km切っているような速度差が大きいクルマもいますが、それ以外は非常に走りやすいです。道路に凹凸とかほとんどありません。渋滞が少ないことと、過積載と見られるクルマがほとんどいないのが要因でしょうか。
また飛ばしてるクルマは多いけど、追い越しが終わったらみんなキッチリ走行車線に戻ります。往復で約10時間高速走りましたが、走行車線が空いているのに追い越し車線を走り続けるクルマはゼロ、皆無でした。トラック同士の追い越しでも延々並走というのはいなかったと思います。
一方で自分の追い越しの途中に後ろから追いついてきた速いクルマは結構車間詰めてきます。ただパッシングやクラクションというのはなかったです。こちらでは後ろから車間詰めるのは当たり前のようなので、普通に追い越し完了してから走行車線に戻ればいいみたいです。
走りやすかったクロアチアの高速ですが、トンネルで制限速度が下がるのはちょっとやりにくかったです。例えば110km制限のところを走っているとトンネルの直前で90kmとかに制限速度が下がり、1kmにも満たないようなトンネルを出たところにまた制限速度110kmの表示があります。山間部のトンネルが多い区間ならその区間は全体を90kmにすればいいのにトンネルごとに制限速度が上下します。そして結構みんな律儀に守る。特にトンネルの制限速度はみんな守っているように見えました。例えば110kmの制限だと120〜130ぐらいで走っているのにトンネルで90km制限になるとみんな100kmではなく制限速度の90km近くまで落とす感じです。トンネル内の速度違反は罰が重いとかトンネルで取り締まり多いなど特別な理由でもあるのでしょうか。
道順はGoogle mapsを使いました。レンタカーにVAが付いていて、それにiPhoneを接続しています。日本語の音声案内も「次の分岐を左方向」みたいな感じ。日本だと「✖️✖️方面です」と言ってくれるけど、それはなし、画面を見ると地名なども表示されているのでそちらで確認できます。表示画面は自分が日本で使ってるのと全く同じ。ロータリーなんてどうするのかと思っていたら、「ロータリーに入ってX番目の出口を出ます」ロータリーを反時計回りに走って何番目から出るかで教えてくれます。十字路に置き換えると1番目なら右折、2番目なら直進です。
結果Google mapで問題なしです。

クロアチアの高速道路、ETCは普及の途上という感じで料金所では有人窓口が主流、3レーン当たり1レーンぐらいがETCレーンと言ったところでしょうか。有人レーンで入り口で取った券を渡してクレジットカードのタッチで精算しました。
高速道路を下りてロヴィニまではほぼ道なり。
今回旧市街にあるホテルに泊まったのですが、旧市街の外に専用駐車場があって、そこからゴルフ場にあるようなカートでの送迎でした。専用駐車場までの道は予想通りめちゃ狭いところがありましたが、最徐行で何とか到着。
この日は逆走しなかったのですが、スプリトへ戻る日に駐車場を出て一通の細い道から片側1車線の道に出た時左車線へ行きそうになりました。かなり遠くに同じ車線を走ってくる対向車がいるのに気づいて右車線へ、細い道から出る右折で膨らみ過ぎて対向車線にはみ出た感じで済みました?
逆走の典型的なパターンです。1日の走り始め、細い一通の道から広い道に出るところ。ここで中央分離帯があるような道だとエライことになります。さらに自分は普段左ハンドルなので、左ハンドルで左車線を走ることに抵抗がありません。もし普段右ハンドル乗ってる人なら左ハンドル車で左車線に入ろうとすると違和感を感じて気づくと思います。
帰り道は来た道を戻るだけ、高速道路にはところどころにパーキングエリアがあって、食事や給油ができます。施設の概要が看板に表示されてるのも日本と同じですが、レストランとかは簡素なところが多いようです。
今回借りたクルマですが、燃費が表示されます。走り出した時に7と出ていたので、「リッター7とはずいぶん悪いな、でも120kmで4000回転ぐらい回ってるし、5速だから仕方ないのか」って思いながら走っていたのですが、高速を延々走っているとその数字が6.9、6.8と少しずつ減っていくのです。ついに数字は6.0。
自分のクルマだと6速2500rpmぐらいのところ、ずーっと5速4000rpm近くで回っているのだから当たり前だと思っていたのですが、470km走ったあとで給油してみたら思ったほど入らないし(リッター6kmなら70リッターぐらい入るはずだけど、そもそもこのクルマのタンクがそんな容量あるワケがない)、走行可能距離も多すぎる。よくよく見たら表示の単位がL/100km!
つまり100km走るのに必要な燃料の量。そう言えばこちらのクルマレビューとかの記事ではそういう表記だった。で、日本式に言えばリッター16.6km。ごめんなさい。
無事スプリトの空港に戻ってクルマを返却して、空港シャトルバスで市内へ。
クロアチア旅行の後半スタートです。
クロアチアドライブ編長くなってしまいすみません。
次回はクルマ関係なし、ロヴィニの街と旅行の後半についてアップする予定です。




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Posted at 2023/07/03 02:26:20

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この記事へのコメント

2023年7月3日 11:07
良いですねぇヨーロッパ。高速道路の速度域は高いですがマナーが良いので運転しやすいですよね。街中でも道路を渡りたい人が居ると横断歩道関係なく車はすっと止まってくれるし。景色は大きな画面でみたくなりますね。やっぱり綺麗
コメントへの返答
2023年7月3日 21:30
コメントありがとうございます。運転はしやすいですね。アメリカに比べるとおかしな人は少なくて(今回はゼロ)運転しやすいと思います。
2023年7月3日 18:36
素晴らしい、詳細な投稿をありがとうございます。自分がまるでクロアチアに行って来たかの様な気分になりました。しかし、ヨーロッパに参りますとマナーの点でクルマ先進国であることを思い知らされますね。街中でもそうですが、以前プラハからドレスデンまでアウトバーンを走った時、"追い越したら直ぐ走行車線に戻る"、"自身より速い車が近いづいてきたら早いタイミングでやはり走行車線に移動する"、本当に皆がトレーニングされているかのようなマナーの良さに感動しました。
コメントへの返答
2023年7月3日 21:32
コメントありがとうございます。自分はチェコは行ったことはありませんが、旧東ヨーロッパでも運転マナーがいいのはありがたいですね。

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何シテル?   11/15 04:57
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