
リアウイングのアクチュエーターから作動油が滲んでいるのでいずれ故障します。これは逃れられない運命です。そしてパーツ代だけで約40万、、、、。
それで先回りで交換しておこうとキットを買ったのに、キャリパー塗装やダウンスプリングを優先して放置していたリアウイングの電動化をやりました。と、威張っても実際には電装屋さんの知人にお願いしたのですが、、、。最初は自分でやるつもりでしたが、ポチった途端に製造元のRENNKITから取り付け説明や取り付け動画、困った時のQandA、など数多くのリンクが入ったメールが来てビビったのと、実際取説を見たら、「まず次の道具を用意せよ。知らない工具があったらググれ」ってさまざまな径のトルクスなど自分が持っていない工具が並んでいてアタマが痛くなったからです。英語の長いメールが来た時点で既に偏頭痛だったという話もありますが。ちなみに「google」が英語では動詞化して「ググる」を指すらしく、「If you don’t know what these are, google them.」とありました。
電装をやってる知人にお願いはしたものの、彼も取説で分かりにくいところがあって2人で相談したり、お願いした時に彼が仕事が詰まっていたこともあって、実際に作業をしてもらったのが約2週間後。その間に疑問点はだいたいクリアにできたのですが作業にかかってみると、「これで良いのか?」ってところがいろいろ出てきて、その都度連絡取り合って確認。実際の作業時間はそれほどでもなかったみたいですが、何度も付けたりはずしたりを繰り返して手間を取らせてしまいました。

理解できないのがウイングが下がった時に下の固定ウイングとの間に隙間が全く出来ないこと。これはちょっとおかしいのではないか(純正だと5mmくらいの隙間)、調整できる方法があるのではないか、と2人それぞれで取説を読んでこれについて書いてあるところはないか探したりして大変でした。
下がってる時の写真。下の電動化前の写真と比べるとピッタリくっついているのが分かると思います。
結局いい方法がなく、メーカーに問い合わせたところ、何とキットに入っていたウイングと支柱をつなぐパーツの長さが間違っていたことが分かりました。このパーツが正しいものよりも短かったためにウイングを下げた時に下がりすぎて隙間ができなかったのです。指定された部分を撮影したり計測して数字を送ったり、また時差もあるのでやり取りにほぼ3日かかりましたが、メーカー出荷時の単純なミスだったことが分かってホッとしました。
私がオーダーしたのはウイングを上げた時の高さが純正とほぼ変わらない2インチのものなので、当該パーツではこれよりも短いものはないと思っていた(なので最初は長さが間違っているとは思わなかった)のですが、長いもの(ウイングを高くする)をいろいろ作る時の組み合わせのために何種類かの長さのパーツが用意されている(例:2インチ+1.5インチ=3.5インチ)ようで、その中で最も短いものを私のキットに入れてしまったようです(2インチなのに1.5インチ)。
上げた時の写真です。支柱が細いことがリッドの支柱用の穴の大きさからも分かると思います。穴と支柱にこんなに隙間開いてて大丈夫でしょうか。(大丈夫みたいです)
取説では「純正リアウイングをはずすのに1時間以内(通常45分)電動ユニットをインストールするのに1〜1時間半で合計1時間45分〜2時間半」ということでしたが、オイル交換など他の作業もいろいろ並行してやってもらったので、昼ごろ開始した作業が全部終わったのは次の日の午後でした。電動化キットは送料など入れて20万弱。私はオプションではダストブーツだけを付けたのですが、その他に作動幅を大きくしたり(好みで高く設定でき最大4.75インチ)作動速度を上げたりするオプションもありました。あとはリアウイングの脱着専用レンチも私は購入しました。特記しておきたいこととして自分は純正のリアウイング作動システムは左右同じものが付いていると思っていたのですが、どうやら右にだけポジションセンサーがあって車載コンピューターに作動状況を送信していたようです。それで左右違う構造になっているのでパーツが左右2本で1つのユニットになっているようでした。だとしても左右別々のパーツとして販売してくれれば良いのですが。さらにアクチュエーター自体をバラして修理できればそれが一番。ポルシェに限らず、モデルチェンジの際に「部品点数を大幅に削減しました!」って言うけど、実際には今まで複数のパーツで構成されてたものを1つのパーツとして数えてるだけで本来の部品点数は変わってないものもあるというのはありますね。これで以前ならパーツ1個交換すればよかったところをそのパーツが含まれてできてるユニット全部を1個のパーツとして交換する場合が出てしまいます。例えば(もともとなのかもしれません)4WDのカルダンシャフトのブッシュがヘタってるだけなのにディーラーだとカルダンシャフトごとの交換になります。
高速道路で車速によるオートマティックオペレーションも正常に作動することを確認しました。(これはピッタリ収納の原因が間違ったパーツだと分かる前で、Rennkitに画像を送って、「それは正しい状況ではなく、何か間違っているようだ」と言われてからはウイングは上げっぱなしです。)
この電動化で今後は故障しないとすれば、「大」満足と言いたいところですが、まだ正しいパーツを待っているところなので、今のところは満足度も中ぐらいというか計測不能と言ったところです。
そもそもシャコタンとかキャリパー塗装と違って目に見えたり身体で感じる変化がないんですよね、、、。そういう意味ではブレーキフルードやクーラントの定期交換と同じような感じ?
なお、「作業時は安全のため、バッテリーを外したほうが良い(書き方としてはマストではなかった)。エラーが残ったらPIWISなどのあるところでエラーを消してもらいましょう」と取説にあったので、バッテリーをコードから外して作業してもらいました。作業終了後、バッテリーを接続して始動したところ、「PSMコショウ」、「PASMコショウ」の2つのメッセージが出てしまい、再始動などトライしてみましたが消えませんでした。どちらも今回全く触っていないのでリアル故障はまずあり得ません。どうしてもダメならコーディング屋さんかクレフさんとかでメッセージ消去をお願いしようと思って、とりあえず走行してみたところ、数百メートルでメッセージは消えてノーマルに戻りました。よかったです。
|
二口林道 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2022/11/21 21:27:32 |
![]() |
![]() |
ポルシェ 911 空冷も含めていろいろなポルシェに乗ってみて997ターボMT以外は何も要らないと思っていた ... |
![]() |
ポルシェ 911 一度乗りたいと思っていたクルマです。3000RPMあたりからのパワーの炸裂は何年乗っても ... |
![]() |
BMW M3 クーペ 過去所有。E36M3C。前後スタビライザー、減衰力調整式ショック、スプリング、BBS18 ... |
![]() |
ポルシェ 911 ポルシェ 911 (クーペ)に乗っています。 |