
おはよう御座います😃どぅりんりです。
今回はバネ下重量についてお話しします。
軽量ホイールと一緒に話題に上がる単語ですが、具体的に理解できている方はそう多くないと思います。走行性能の向上=軽量化は正しいと思われがちな重量の変化についても同時にお話ししましょう。
バネ下とは、車の場合でいうと、車体をリフトで持ち上げた際、サスペンションに使われているスプリングによって吊り下げられている部分のことをいいます。サスペンションアームや、ナックルとホイールを取り付けるハブ、ブレーキローターやキャリパーといったブレーキシステム、そしてタイヤ&ホイールがそれにあたります。
ではなぜ、バネ下重量を軽くすると、操安性や乗り心地に変化が起きるのでしょうか。
走行中、クルマのサスペンションは常に路面からさまざまな力を受けています。カーブを曲がるときはもちろん、真っ直ぐ走っているときも、路面のうねりによってサスペンションは上下し、荒れた路面を走っているときには、細かな振動を常に受け続けます。このように常に動き続けているものが軽くなれば、動きやすくなるというのはイメージできると思います。車ではバネ下重量を軽くすると、サスペンションが動きやすくなり、それがステアリングを切ったときのレスポンスの良さや、加減速の性能、乗り心地に影響を与えることになるのです。
そのため、バネ下重量の軽減は、走りを楽しむという面では有効な場合が多いが、乗り心地面では必ずしもメリットばかりではないのです。
バネ下重量を軽くすると、サスペンションの動きは当然良くなり、路面のうねりなどに対して追従性が良くなったり、乗り心地も良くなることが多いのですが、荒れた路面などを走行するときの細かな振動に対しては、重たいときよりも動きが敏感となり、かえって乗り心地が悪くなるケースもあります。
重たいホイールの場合には、タイヤを押しつぶす力が強いために、細かなギャップの振動などはタイヤが吸収してくれる場合が多いのですが、軽いホイールではタイヤが振動を吸収せず、車体にまでその細かな動きが伝わってくるということがあるのです。
こうした場合には、振動吸収性に優れたタイヤに交換することで改善する事ができます。といっても、タイヤ選択とその相性は、各ドライバーの運転方法だったり感性によるところが大きいため、走りを楽しむためにバネ下重量の軽減をするのか、あるいは乗り心地のためにおこなうのか、タイヤを交換する前に目的に合わせたチョイスが必要です。
おおまかにいうと、高級といわれるほど、クルマのバネ下重量はさほど軽くない傾向です。これは細かな振動を乗員に伝えないために、あえて重くしているといっていいと思います。ファミリーカーなどに純正装着されているホイールが、結構重たいのも同様の意味合いがあるのです。
自動車メーカーは、狙ったカスタマーに合わせて、パーツを選んでクルマ作りを行っています。当然、なにかしらのカスタマイズをおこなうと、オーナーにとってのメリットを得ることができる反面、デメリットも出てくることを覚えておくといいでしょう。
また、一番いいのは理想よりも現実に走行している路面特性を読んだパーツ選択が良いでしょう。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/01/23 10:20:51