どぅりんりです(^^)/
今回はホンダ「レジェンド」2004~2012年・KB1/KB2のお話しをします。
初代モデルが1985年にデビューを飾ったホンダのフラッグシップモデル「レジェンド」は、2004年10月に8年ぶり3度目のフルモデルチェンジを受け4代目モデルにあたるのがKB1/KB2。駆動方式をそれまでのFFから、世界初の4輪駆動力自在制御システム「SH-AWD」に変更し操縦安定性を向上させた他、パワートレインの刷新による動力性能アップや様々な安全・快適装備の追加が行われました。
ホンダファンなら一度はホンダのフラッグシップに乗ってみたいものですが、高級車はホンダらしくないと思ってみたり、かといって高級車らしいかといえば疑問が浮かぶ評価になってしまった不遇の車です。
目玉のAWDシステムも理解が浸透せずちょっといい四駆ぐらいにしか思われませんでした。
エクステリアやインテリアへの評価は別の機会にするとして、本題は基幹技術のAWDシステムを掘り下げましょう。
SH-AWDとは、Super Handling All-Wheel-Driveのことで、ホンダがレジェンド(2004年)に搭載した4WDシステムの名称です。
電子制御により4つのタイヤを状況に応じて自在にコントロールする機構です。
通常の4WDには前輪と後輪のあいだにセンターデフが使われるのですが、SH-AWDではこれを廃止し、その代わりに遊星ギアによる二段増速機構を組み込んでいます。
この遊星ギアの働きにより、駆動力配分は、前後で30対70→70対30、後輪左右で0対100→100対0まで無段階で可変できます。
ただし、上記のトルク配分が期待できるのは加速時または定速走行時のみで、減速時などアクセルを戻した状態では横滑り防止装置との協調制御により挙動の安定を確保します。
左右の駆動力を電磁クラッチで制御する点は、すでにホンダが開発していたVTM-4と同じですが、SH-AWDの目的は、圧倒的な旋回性能の向上にありました。
そのため、不整地(未舗装道・積雪路・圧雪路・アイス路)などのライフビークルとしては一般的なオフロード車が真っ青になるほどの実力です。
とはいえ世間一般の商業としては失敗したことになり、一代限りで国内販売車に採用されることはありませんでした。北米販売においては採用車種を増やし、現行モデルでも搭載されているモデルも存在します。
・ホンダ・レジェンド(4代目)—アキュラ・RL(2代目)—アキュラ・RLX
・アキュラ・MDX(2代目以降)
・アキュラ・TL(4代目)—アキュラ・TLX
・アキュラ・RDX(初代)
・アキュラ・ZDX
かくゆう私自身もKB1のモデューロ仕様を一時期所有していたのですが、走行性能は一級品でした。独立懸架式AWDとしてはいまだにこのレベルのAWDは数種類しか目にしていないというのは誇張とは思いません。
しかし、どんなに限界性能が高くなっても操作するのはドライバーです。まして公道を走行するにあたっては恩恵の度合いも少なくなるでしょう。
そういった意味で知る人は知っている評価になってしまったと言えます。
みなさんはホンダレジェンドにどのようなイメージを持たれていますか?
Posted at 2023/01/29 14:21:25 | |
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