
おはようございます、どぅりんりです(^^♪
ブレーキを使用した際、鳴ることもあるキー音。国産車の多くは品質の一環として抑え込まれていることが多く耳にしたことがないオーナーもいるかもしれませんが、スポーツモデルや輸入車では珍しい話ではありません。
ではなぜブレーキから耳障りな音が聞こえてくることがあるのでしょうか?
走行中に使用するフットブレーキには、ディスクブレーキとドラムブレーキのふたつのタイプがあります。

ディスクブレーキは、タイヤと共に回転するディスクローターにブレーキパッドを押さえつけることで、減速させる仕組みです。
一方のドラムブレーキは、タイヤと共に回転するブレーキドラムの内側にブレーキシューという摩耗材を押し付けることで減速させています。
いずれも摩擦を生じさせることで、クルマの運動エネルギーを熱エネルギーに変換して放出することでクルマを止める仕組みです。

摩擦でクルマを止めるので、厳密には音の発生を避けられませんが、そのなかでも不快な音が発生することをブレーキの「鳴き」と呼びます。
とくにディスクブレーキの鳴きでは甲高い「キー」という鳴きが発生しますが、ブレーキが鳴く原因とはどのようなものなのでしょうか。
ブレーキが作動して、ブレーキパッドがローターに接触すると、摩擦によって振動し、音が発生します。
通常の場合、発生した音はパッドやローターの柔らかさ(減衰特性)や、パッドとピストンの間にあるシムなどによって吸収され聞こえなくなります。
しかし、その吸収がうまくいかなかったり、吸収しきれない振動が発生した場合に、耳障りな音となってしまうのです。
吸収しきれない振動が発生するケースとして、ブレーキパッドとローターが均一に接触していない場合があります。
ブレーキを踏むと、ブレーキピストンがパッドを押し、ローターに接触しますが、パッドやローターに傷ができた場合などで均一に圧力がかからずに偏ってしまうと異音が発生するようです。
また、ブレーキからの不快音のなかでも、ブレーキパッドの残量が少ないことを警告する「パッドウェアインジケーター」が鳴っている場合には、ブレーキパッドの交換が必要なので、すぐにディーラーや整備工場に相談しましょう。
輸入車の場合、ブレーキパッドでローターを削ることでストッピングパワーを得るという考え方で、パッドの特性もそのようにセッティングされています。
国産車はどちらかというと、ローターが消耗品であるという考え方というよりも、ブレーキパッドのみの交換で対応しているケースが多いです。
しかし、近年人気の軽スーパーハイトワゴンなどは、重量増によるブレーキへの負荷増大を、ローターを削るような設定のパッドを使用することで、対策しているケースも多いとのことです。
日本ではブレーキパットのみを交換することが主流となっています。欧州車はブレーキパッドとローターの同時交換が前提になっていますが、ブレーキの性能としては、それがベストで、国産車でも本来は同時交換が理想かもしれません。
ブレーキの鳴きは直接故障を意味するものではありませんが、事故防止のためにも、いつもと様子が違うと感じたら、専門家に点検してもらうのが安心といえるでしょう。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/04/19 07:36:24