
こんにちわ、どぅりんりです( *´艸`)
車好きは説明書も嘗め回すように見ます!というわけで私、どぅりんりのお勉強企画ですね。
中古車を行き届いたメンテナンスで調子良く乗っていくのも、構造的理解があってのもの。とりわけ今回うちに来るアルファードハイブリッドはトヨタの代表的なハイブリッドシステムである「THSⅡ」を理解する上で避けて通れないのがトランスミッションである「電気式無段変速機」という仕組みでした。
一般的なCVTのイメージはこれかと思います。

中古車ですので油脂系を総交換しようと調べたんですが、「電気式無段変速機」は構造的にクラッチ・ベルト式CVT・変速機・トルコンがなく、遊星ギアでエンジン・2つのモータ(発電機)・ホイルを直結しているだけのシンプルな構造だということがわかったんです。ついでにセルモーターもベルト類もありません。

遊星ギアは変速機ではなくエンジンの力をMG1(主に発電機)とMG2(主にモーターで、車軸につながっている)に分配するだけの機械的には簡単な動力分配機構です。
・モーターだけで走る場合、MG2はバッテリーで回り、エンジンはストップし、MG1は空転している状態です。
・通常の加速時では、エンジンが回り、MG1が発電し、MG2はMG1の発電した電気で回ります。
・定常走行では、エンジンが回り、MG1が発電してバッテリー充電とMG2を回転させます。
・減速時はエンジンは停止し、MG1は空転し、MG2が発電します。
・バックはエンジンは停止状態で、MG2はバッテリーで逆回転し、MG1は空転です。
・停止時に発電するときは、エンジンが回り、MG1で発電し、MG2は停止状態です。
・停止時のエンジン始動方法はMG2を停止したままMG1を回転させてエンジンを回します。
基本的にエンジンの一番効率の良い状態をMG1とMG2をコントロールして保つようにPCU(パワーコントロールユニット)のコンピュータが制御するのです。機械的な変速機がなくてもこの遊星ギアと2モーターとの組み合わせで変速機と同じ役割を行っているんですね。
ではCVTフルードにあたるものがあるのか、あります。
「ハイブリッドビークルトランスアクスルフルード」というものです。
メーカーでは無交換またはシビアコンディションで10万キロとなっています。
E-Fourの車両は後輪モーター部にデフにあたる油脂があり、「ハイブリッドビークルトランスアクスルフルード」つまり同一のものが使われているので、交換される際は同時交換が理想かと思います。
メーカー、販売店では「無交換で大丈夫です」と言われて交換しないことも多々あるかと思いますが、回転体で磁気も纏ってますし、油脂そのものの劣化や鉄粉は発生しますので、長く愛車を維持したい方は交換した方がいいかと思います。

THSⅡの車両も「アクア」「プリウス」をはじめ、多くの車種に採用されていますが、販売店の対応からあくまで想像すると、変速機のオイル交換は行われている個体は少ないかと思います。中古で購入した際はリフレッシュの意味でも手をかけたい部分です。販売店では中古車持ち込みだとなおトラブルを避けるためとして交換してもらえないかと想定しますが、1つ方法があります。

カー用品店「ジェームス」の利用です。ジェームスはトヨタモビリティ系列の用品店になるので、本来メーカー技術必須のハイブリッドシステムもトヨタ車に限っては点検整備が利きます。
また、ピットメニューにも「トヨタハイブリッドミッションフルード」のメニュー名で存在しているのでお客さんの要望とあらば交換して貰えるでしょう。(10万キロ前後までなら)
デフオイルの交換もできるようなので活用したいと思っています。
メーカーとしては不都合がないものを交換して不具合が出る方が問題で壊れたらAssy交換を主義としていますので、そもそも壊したくない人はケアが必要です。
中古車程走行距離や、変速機がCVTなのかATなのか気になることも多いはずです。そういった点でTHSⅡはまた特殊な変速機だということがわかりました。
どの変速機にも一長一短があると思いますので言及はしませんが、構造がシンプルということは、それだけ故障の発生率は相対的に下がることになるので、画期的な構造なのがわかりました。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/05/05 17:03:27