
こんにちわ、どぅりんりです( *´艸`)
「寒冷地仕様」という単語を聞いたことがあるかと思います。寒冷地では車の性能の一部が低下してしまうため、強化パーツなどの専用部品をあしらうというものです。
度々質問にも上がる問いとして「寒冷地仕様でなくても北海道は走れるのか」「暖房性能は低下しないか」というものがあります。
一方で寒冷地仕様を設けていないメーカーもあるので聞き覚えないという方も中にはいるかもしれません。
昔からあったことですが、北海道では「本州仕入れ錆び少ない」や海沿いの地域で「内陸仕入れ」など、状態が良いことのうたい文句があり、積雪地域でも、寒冷地仕様ではない車が多く出回るなどしています。
今回はそんな中で、我が家に20系アルファードハイブリッドが来たことから、改めてトヨタ自動車に積雪地域での寒冷地仕様なし車両の運用は想定しているか質問をし、回答をいただいたので、掲載します。

「お問合せいただきました件につきまして、ご回答申し上げます。
はじめに、お寄せくださった内容(ATH20W-PFXQB(L))から、アルファードHVの年式は特定できかねたため、誠に勝手ながら、2011年9月のマイナーチェンジ当時のお車でお調べいたします。
上記アルファードHVの寒冷地仕様の装備内容は、今回のメールにPDF形式にて、添付いたしております。
お手数をおかけいたしますが、ご確認いただけますでしょうか。
なお、バッテリー性能に関しましては、ハイブリッド車の場合、寒冷地仕様を選択しても、バッテリーの容量は変わりません。
なぜなら、通常、寒冷地ではエンジン始動時の負荷が大きいため、バッテリーを大きくしますが、ハイブリッド車は、補機バッテリーでエンジン始動をしないため、変更の必要がないからでございます。
また、お問合せのアルファードHVの場合、寒冷地仕様を選択しても、補助ヒーター(※)の設定はございませんでした。
(※)エンジン始動直後から、エンジンが暖まるまでの間、通常のヒーターに加え、暖房を補う装置
上記のことから、お客様が気にされていた、暖房性能やバッテリー性能に関しましては、寒冷地仕様車と標準装備車では、違いはございません。
ただし、その他の点に関しまして、寒冷地で、標準仕様車をご使用される場合の対策などは、ご使用地域や環境などによって変わるため、一概に申し上げることができかねます。
例えば、LLCの濃度の変更程度であれば、簡単に変更は可能でございます。
しかしながら、寒冷地仕様は、車両生産工場にて装着する装備であるため、その他装備については、後付けできかねる点、ご理解いただきますようお願いいたします。
もし、変更されたい装備がある場合は、お手数をおかけいたしますが、サービスの実務を承っておりますトヨタ販売店に、装着可否など詳細を含め、直接ご相談いただけますでしょうか。
せっかくお問合せいただいたにもかかわらず、十分なご案内ができず、誠に申し訳ございません。
何卒、ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
今後とも、トヨタをよろしくお願い申し上げます。」

ということでした。ですので、フロントワイパーデアイサー、ワイパーモーター、一部アンダーカバー、一部ウェザーストリップ形状を除けば、性能差はないということがわかりました。これはハイブリッド特有の装備差な為、ガソリン車であれば暖房用PTCヒーターの有無等の差が別途ありますが、支障をきたすものは何一つないと言えます。積雪地方ではワイパーは立てて停車しますし、雪は降ろしてから発進します。エンジンをかけ、暖気しながら雪下ろしをしていれば窓ガラスの氷も溶けます。暖房性能や走破性への影響は皆無であり、あれば便利な快適装備レベルです。
結果として寒冷地仕様はあれば快適な装備に変わりはないですが、寒冷地を走行する上で必須の装備ではありません。新車購入時では積極的に選んでもいいかもしれませんが、中古車で探す際は必ず入れなければならない要件ではないかもしれません。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/05/19 15:43:39