
おはようございます、どぅりんりです(/・ω・)/
ハイパフォーマンスより省燃費性能が時代のニーズになってやや時間が経ちました。そのため、エコカーと呼ばれるクルマでなくとも、「ECO」をイメージさせるドライビングモードが設定されていることも珍しくなくなっています。多くの場合、アクセルペダルの反応がマイルドになって急発進などをしづらくし、エアコンの制御も燃料消費が少なくなるよう緩めの設定となっています。
こうしたECOモードでの運転は大多数の、平均的なドライバーにとっては省燃費運転になりやすいのですが、腕のたつドライバーにとっては走りづらく感じる面もあります。なにより、本気のエコドライブには応えられないことをご存じでしょうか?

公道では周囲に迷惑をかけないような配慮をしつつ、エコドライブのための先読みをしながら微妙な速度調整する必要があります。具体的には、アクセルの開度を微妙に変えることで流れに乗りつつ、不要な加速も減速もしないよう走らせることが大切です。そのためにはアクセルワークに対して加減速がリニアに反応してくれる必要があるのですが、多くのECOモードでは、そうしたリニアリティが犠牲になっています。
それは前述のように平均的なドライバーが多少ラフな操作をしても燃費に悪影響を与える急発進をしないようにマイルドにしているためですが、上級ドライバーからするとそうしたマイルドな特性が「反応が遅い」と感じてしまう原因にもなっています。
思い通りに動かせないことはストレスにつながりますし、結果的にはクルマが「上手な省燃費運転」をさせてくれないということにもなります。基本的にECOモードというのは丁寧な操作をするスキルに劣るドライバーでも、それなりのエコドライブがしやすいモードであって、本当に上手いドライバーにとっては文字どおり「足かせ」となってしまうこともあるのです。

その意味では、ある程度ドライビングに自信がついてきたら通常モードなどで省燃費運転を試してみるといいでしょう。かつて、日本のトップカテゴリーで活躍していたレーシングドライバーに燃費運転のコツを伺った際に「スポーツモードで走るとATのセッティングを含めて速度がコントロールしやすいので燃費運転がやりやすい」という人がいました。ミリ以下の単位でアクセルコントロールができるようになると、その域に達するのかもしれません。
一つの例を挙げてみると、ホンダの「ECONボタン」はドライバビリティの影響が少ない制御で使用電圧の抑制をメインにしているのに対して、トヨタの「ECOモード」はエアコンなどの快適性を維持しつつ燃料消費を抑えた動力制御を行うことで実用燃費を向上させようとしています。すべてのホンダ車やトヨタ車に当てはまるものではもちろんありませんが、イメージはしていただけるかと思います。メーカーの商品競争力としてあるエコモードにも、性格の異なる制御が用いられているので、自分のドライビングスキルに合うモード選択が一番燃費に良いのかもしれません。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/06/11 11:23:50