
こんばんわ、どぅりんりです('◇')ゞ
今回はとても難しいお話をしていきます。それはベースオイルというものです。製品の基油ということになります。まずはこちらを見ていただきたいのです。

ベースオイルのカテゴリーを表記しているものになります。
ベースオイルはこのように5つのグループに分類されています。グループ1~3までは鉱物油がベースになっていて、グループ4・5は化学合成油と呼ばれるものがベースとなっています。
また、一部鉱物油と化学合成油を混ぜた部分合成油っていうベースオイルも存在します。
グループ分けがあるにも関わらず、日本では化学合成油の定義がないため、グループ3基油を用いたエンジンオイルは、会社によって「鉱物油」として売られたり、あるいは「化学合成油」で売られていたりして統一されていないというのが現状です。
グループ3に該当するベースオイルは超高粘度指数基油、高度水素化精製油、合成油、シンセティック等様々な呼び方がされており、その定義が曖昧なため、解釈によっては違いが判らないだけではなく、高性能だと勘違いを生むものもあります。

Castrolにはマグナテック プロフェッショナルという2015年に発売された全合成油が製品としてあります。
このオイルは、0w-16というSAE粘度番号で最も早くマーケットに登場したエンジンオイルです(※車メーカーの初充填油は除く)。「化学合成油の概念を変えた」という触れ込みもあるこの製品が、闇というかグレーゾーンを作ったといっても過言ではない製品です。もともとこの”全合成油”は”100%化学合成油”と表記されていました。全合成油と記載があってもベースオイルはグループ3の鉱物油ですから、そこはご理解の上利用された方がいいかなと思います。

JX製のENEOS FINEモーターオイル0W-16で言えば、メーカーの回答で「添付したエンジン油のAPI基油分類では、グループⅢに当てはめるしかございません。しかしグループⅣ(ポリーα-オレフィン)の粘度指数126~128と比較し、WBASE(弊社の基油の名前)という粘度指数が140を超える超高粘度指数基油を用いています。合成油を凌ぐグループⅢ基油になるでしょう。」というのをいただきました。
これは、確かにグループ分けすると3ですが、粘土指数的にはグループ4ということです。っていうニュアンスにもとれるので粘土指数的にグループ4の化学合成油に分類されるんだけど、定義的にはグループ3の鉱物油に分類される=色んな意味が混ざっているので(定義的)部分合成油なのかな?と思います。
これはちょっとした一部のお話しになりますが、実際に相当数の製品が高性能を謳ったグループ3で、鉱物油というのが目に入ります。さらに言えば、鉱物油だから悪い、化学合成油はエンジン用に作ったオイルだから悪いことはないというのは間違った解釈なので、またの機会に掘り下げていきたいと思います。
規格や精製油の知識なしにエンジンオイル選びはできません。そういった意味では保証対象の純正オイルはいろんな意味で高性能?なのかもしれません。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/06/23 17:05:52