
こんにちわ、どぅりんりです😃
前回のブログでE-fourの作動領域についてお話ししました。しかし、電動化という車のこれからの時代に求められた環境性能を考えると、4WDという走行性能の解釈も複雑なものになっていくのかもしれません。
トヨタがハイブリッド4WDの先駆者としてE-fourを開発して今現在でも現役で採用していますが、他社はどういった制御が行われている電動4WDなのでしょうか?
簡単な比較をしていきたいと思います。
ホンダが採用しているe:HEVのハイブリッド4WDは、車種によって時速70キロから80キロ前後までをエンジンは発電機として作動させモーターで走行し、それ以上の速度域ではエンジンが直結で駆動を担います。後輪はプロペラシャフトによって繋がれており、電動ポンプによって締結力をコントロールして駆動力をリアに伝えるシステムです。これは速度域を選ばない広い作動領域を確保しており、速度域によって走破性が左右されない一方で、機械的伝達ロスが少なからず発生するために燃費影響が出るということになります。
日産のe-POWERで採用されている4WDはトヨタ同様プロペラシャフトレスとし、前輪用と後輪用の2モーター方式の4WDです。駆動力を全車速制御する最新技術で、後輪の回生システムを利用した、車体振動を抑制するシステムや、先進の駆動力配分システムを利用している点は特筆すべき点です。また、走破性だけではなく走行安定性の高い制御はオンロードでも2WDとの差が体感できる点で付加価値も高いと思います。また、後輪モーターは68馬力、最大トルク100Nmという点は軽EVへの転用を視野にいれてのものと推測しています。
難点は2WDとの価格差ではなくパッケージングです。駆動方式での価格差は20万と企業努力が伺える設定なのに対し、各メーカーオプションがセット売りされている為、プロパイロット、アラウンドビューモニター、デジタルインナーミラーなどが全て付いてきてしまい、スタート価格が240万円前後なのに対して340万円程度に跳ね上がります。
そう言った意味ではトヨタの電気式4WDは今では一定の定着と車格によるコスト増のバランスをうまく取った設定をしていると言えるのかもしれません。
また、今では中古車でもハイブリッド4WDの選択が少しずつ手の届く価格帯で広まりつつある点も見逃せない観点かと思います。新型車が新規格や安全性能で確かに進化している一方で、大衆車というには高価格になりつつある今、必要な知識を身につけて、自分で取捨選択出来ることが、利口なのかもしれないのです。
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2021/06/26 12:51:37