
どぅりんりです(^^)/
クーラントの管理をしないとエンジンを痛めますよ、というお話をしてきたわけなんですが、そもそも自動車の冷却装置がどの程度の能力があるか、これを知っていただくことでメンテナンスの幅を広げることができるのではないでしょうか?

燃焼室が1000℃に達するエンジン。もちろん表面温度はそこまでに達することはありません。それは冷却水、いわゆるクーラントがエンジン内部を循環しているからにほかなりません。しかし、実際にはペットボトル数本の冷却水が備わっているだけです。ラジエーターもほとんどの車種はフロントバンパー内のコンデンサー後ろに配置され、容量としてはそう大きくはありません。
その能力は水温を3℃程度下げることしかできません。車は、排気センサー温度や水温から燃焼室の温度を推定し、燃焼調整をします。
一般的な車両で80℃~100℃、高圧縮エンジンやエコカー、ターボ車でも90℃~100℃です。理想域以外は全て燃焼による調整が入るため、いかに冷却水が重要かがわかります。また、理想域以外は制御に動力や電力を奪われますので、エンジンパワーはおのずと落ちてしまいます。

クーラントの劣化による気泡の発生は、熱交換不良に陥ります。これはエンジン熱を回収できないだけでなく、ラジエーターで熱を逃がすこともできなくなっている状態にあるということです。ラジエーターファンは冷却水を冷やそうと積極的に作動します。その作動電力を補おうと回転数が上がり、燃費やパフォーマンスが悪くなります。
新品のクーラントを振ったことはありますか?新品でもある程度泡立ってしまいます。本州仕様で冷却水濃度が薄い車は水の比率が高いので一層泡立ちます。
これらは濃度を濃くしたり、消泡作用のある添加剤を入れることで冷却効率が格段に上がります。後者はとくに性質改善剤にあたるので効果は高いのです。
具体的にはラジエーターファンの動作回数が健全状態よりもやや減ります。必要な電圧が下がりますので、回転数が安定します。また、エンジンの理想温度保持が適正にECUの制御下に入るため、パフォーマンスの向上や、燃費の回復が見込めるのです。

燃費や走りのポテンシャルはタイヤやプラグ、エアクリーナーだけではありません。チョイ乗りの機会が多くなった今だからこそ、「冷却水ケア」してみてはいかがでしょうか?
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/07/04 09:38:13