
おはようございます、どぅりんりです( *´艸`)
今回はエンジンの冷却機能を担う縁の下の力持ち、ラジエターキャップについてのお話しです。
Q:ロングライフクーラント採用車が増えましたが、ラジエターキャップは冷却水と同時交換で大丈夫でしょうか?
A:定期的交換が必要です。(理想は車検ごと、又は4万キロ~5万キロごと)
冷却水が循環する回路は基本的に密閉回路です(リザーブタンクを含まない)。ラジエターキャップは記載の圧力を加える加圧弁の役割を担っています。
0.9 →119 °C
1.1 →122 °C
1.2 →123 °C
1.3 →125 °C
1.5 →127 °C
しかし、構造はシンプルで、スプリングとゴムシールで構成されています。加圧弁は一定圧力(記載圧)を超えた場合、それを逃す役割と、エンジン温度が低下した場合、冷却水をリザーブタンクから戻す負圧弁にその役割が変わります。
ラジエーター液は、高温と常温(低温)を日々繰り返し、そして密閉状態です。
エンジンがかかり高温の際は、沸点が上がり圧力も上昇しています。加圧弁によって圧力を開放するくらいになるわけです。一方その高温高圧な状態から、エンジンを停止し低温になっていくとどうなるでしょうか?温度が下がり圧力も下がっていきます。これにより負圧がかかり、リザーバータンクからラジエーター本体にラジエーター液が戻る仕組みになっています。

以上のことから基本的に冷却水は減ることはありません。ですが、ゴムシールは常に熱影響を受けているため圧力が低下する場合があり、劣化していた場合は気化して徐々に減っていってしまいます。つまり、冷却水が減っているということはラジエターキャップが劣化しているサインとなるわけです。

スズキ車のように2万キロごとの冷却水交換が推奨の車は同時交換します。
また、キャビテーション(気泡の発生)を加圧によって抑える役割もあるため、圧力が低下するとクーラントの劣化スピードが早まります。
1000円程度の安価なパーツですので、ケチらず交換してください。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/08/29 10:36:29