
どぅりんりです(^^)/
今回はガソリンに添加するだけという燃料添加剤、まだまだカー用品として一部のユーザーにしかリピーターがいない商品ですが、近年ではディーラーやメーカーでも不具合の改善やメンテナンスの一環として使用する例が増えています。
オカルトという人も存在したり、効果がなかなかわかりづらく理解が浸透していないようです。その原理を簡単に教えちゃいます。
Q:燃料添加剤にはさまざまな商品があり、効果があるのかもわかりません。しかし、車検で入れることを勧められたりするので入れるべきなのでしょうか?
A:メンテナンスの一環が主な理由です。使用するかは自由ですのでご自身の判断で利用するべきでしょう。
理解が追い付かなければ判断ができないことでしょう、ここでは単純明快にお話しします。

↑写真はアルカリで油脂が分解されたもののイメージ画像
燃料添加剤の現在の主力成分はPEAです。PEAなどは還元力が高く、ガソリンタンク、インジェクターやキャブなどの燃料供給系統、さらにはエンジン内部までの、カーボンやオイル汚れワニス等を、「溶かして除去」する。これが洗浄剤の原理です。
PEAは「ポリエーテルアミン」の略です。アミノ基(-NH2)を有する化合物です。アルカリ性を示します。
非常に還元力が高く、汚れなどの隙間に入り込んで、分解する洗浄性能を持つ物質です。
こびりついた物質を物理的に拭うのではなく、分解して溶かすには、酸やアルカリなどを使う必要があります。しかし、酸は鉄、アルミ、真鍮を溶かしてしまうため使用できません。そこでアルカリ性を示すPEAを使用しまています。
WAKO’Sのフューエルワンの場合、主成分がPEAとの表記があります。
添加量がガソリンの総量の1%未満に限られる理由は、Oリングやパッキンなどのゴムを侵食してボロボロにする(膨潤と言います)という現象を起こさないための安全上の設定量です。

↑5万キロ走行時の燃焼室 左:1万キロおきオイル交換 右:5千キロおきに燃料添加剤を使用した例
1970年代までは、PBA(ポリブテンアミン)という物質が洗浄剤として使われていました。
ただPBAは高い耐熱性を持つため、燃焼しきらず、エンジン筒内に「デポジット(燃焼阻害物質)」として残留してしまう問題が指摘されました。そこで研究が進み、1980年台からはPEAが洗浄成分の代表格として使われているようです。
燃料系の部品交換や洗浄は難しいことから、特にクリーンディーゼルやハイブリット車を中心に、インジェクターの目詰まり解消や燃料フィルターの洗浄効果
、吸排気バルブの清掃を目的に使用が広がりました。
こういった理屈を念頭に使用を検討してはいかがでしょうか?
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/09/13 21:04:12