
どぅりんりです(^^)/
マフラーハンガーと言われてパッと連想できる方は少ないかもしれませんが、その正体はマフラーの吊りゴムのことです。
先日ディーラーで「マフラーハンガーそろそろ交換しようかなぁ」なんて話題を挙げても工場長はじめ車検検査員に「マフラーハンガー」とはどの部位でしょうかと聞き返されて絶望しました。このゴムマウントを交換するために使う工具を「ハンガープライヤー」といいますが、連想すら出来ないのかと悲しい気持ちになったのは置いておきましょう。

「マフラーハンガー」の交換は基本的に一般用途で行われることは少なく、錆などでマフラー交換を実施した際のついでや、社外マフラーに交換した際のボディなどに干渉する際程度かと思います。
また、交換する際の多くは劣化を意識してか強化ゴムを選択する人も多いかもしれません。

※自動車部品振動対策規格
ここでお話ししたいのは少し深い話。
純正のマフラーハンガーはマフラーの「振動」「排気効率」だけではなく、バイブレーション(共振動)を抑え込むことに入念なチューニングが施されています。
その車種の吊り下げポイントに掛かる振動周波数を各ポイントでずらし、共振動を防ぐことで、アイドリング時などの静粛性能や不快感を低減することに貢献しているのです。
ゴムの硬度だけではなく、吊り下げポイントのバランスを考慮、またマフラー本体との荷重設計が絶妙にされています。

一方、強化ゴムは振動を抑え込み、排気効率を上げレスポンスアップに注力され、その硬度からエンジン特有の振動であったり排気音を直接車内に侵入させてしまうこともあります。
走ると気にならないがアイドリング時のビビリ音が気になるなんてことはありませんか?
その車種の特性上もともとマフラーの振動が大きい車種は、少しの劣化や硬化で気になってくることもあるかもしれません。
ですが、振動が気になる際のマフラーハンガーを交換する前提条件はエンジンの状態が良好である事、です。
・エアクリーナーエレメントは交換されているか
・スパークプラグは交換されているか
・イグニッションコイル・プラグコードに問題はないか
・エンジンオイル・エレメントは定期的に交換しているか
・スロットルバルブは綺麗か(スロットルクリーナーを使う)
・インジェクターは詰まっていないか(燃料系洗浄添加剤を2回連続で使う)
などで、
振動の不具合原因がない状態でマフラーの潜在的振動が気になってきた場合に行ってみると効果が高いです。

また近年の車は快適性を謳い、エンジンマウントには「液封マウント」やサスペンションの「振幅感応型ダンパー」が使われており、劣化が出ると内張りのビビリや車体振動にダイレクトに症状が出る傾向があります。
しかし部品代は高価なので安易に交換できない部分ではあるので注意してください。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/11/30 12:37:08