
どぅりんりです(^^)/
今日は車を買う上で悩む「アレ」の話をします。
「アレ」というのは寒冷地仕様です。今回の主役はリアエアコンの暖房機能。
廉価グレードであったり2WDであったりするとリアエアコンには冷房機能しかないことがしばしばあります。
車の装備が充実していく中、いつも不思議に思うことです。暖房機能が欲しいために寒冷地仕様にしたり4WD車を買うこともあるユーザーさんもいますよね。

寒冷地仕様といっても、ホンダや日産などのメーカーでは仕様分けしていません。よって日本中どこで購入しても変わらない性能であり、寒冷地での走行に心配を抱くことはないです。
トヨタなどのメーカーでは寒冷地仕様という品目があり、北海道地区は希望がない限りは標準車が寒冷地仕様車です。フロントワイパーデアイサー、サイドミラーヒーター、冷却水の濃度変更、バッテリーサイズ変更、オルタネーター変更などされている車種がありますが、車種により内容は個別に設定されているので事前に調べた方が良いでしょう。

よく聞く「寒冷地仕様にしようか迷っている」や「つけた方が良いか」という質問にどぅりんり的視点でお話をしますと「迷う場合は付けた方が良い」と考えます。
車を購入する場合、乗りたい車の仕様を決めている場合が多いと思います。その装備の必要性を取捨選択出来ていることの方が多いのです。
もし、迷う装備があれば、価格がよほど高額なものでない場合、付けた方が後悔は少ないです。
ごく最近の車事情を考えると、バリエーション豊かではなくなったアクセサリー、機能拡張が多いメーカーオプションという傾向からすると、予算の可能な限り付けるべきです。
もっともな事をお話しすると、初期のメーカーオプション装備は次のマイナーチェンジ以降標準装備化されることも多く、劣等感を新しいモデルに感じやすい人ほどメーカーオプションはつけておきましょう。
また、近年は電動化でハイブリッド車が増えていますが、有名な話としてトヨタのハイブリッド車は暖房が弱いというものがあります。

この背景には世界に先駆けてハイブリット車を販売したトヨタならではのネガがあります。
自動車の暖房機能はエンジンの排熱を利用しています。ですからエンジンの使用率が下がるハイブリッド車は暖房性能で不利な条件になるわけです。
そこで他社はハイブリッドにする上でPTCヒーターを搭載したり、電動ファンを使用したり、サーモスタッドの開閉温度を上げたりするわけです。
基準はガソリン車の暖房性能で、それを下回らない商品作りがされたわけですが、ハイブリッド車が普及しない時代に開発されたトヨタのハイブリッドは、「とにかく燃費」「パワーや快適性は二の次」の車としてデビューしました。なぜならオートエアコンも高級装備の時代でしたからマニュアルエアコンが主力です。エアコンを使わずに窓を開けて走るのが当たり前でしたので。
その時代に開発されたTHSは「燃費=パワーを抑える」「ハイブリッド=暖房が弱い」「ハイブリッド=我慢」でした。
時代が進み普及してきて進化したTHS2ですが、もとの完成度が高かったがために効率は上がりましたが、基本的な設計は大きく変わっていません。
30系プリウスなどでは水温が40℃前後にしか到達しない設定となっているようで、‐10℃の寒冷地に持ち込むと水温が20度を超えることが少なく、暖房が全くと言っていいほど効いてくれません。

もちろん一部車種では寒冷地仕様にPTCヒーターがあるものやシートヒーターが代用になっている車種があるようですが、前途のシステム的な絶対的思想の違いがあり、オートエアコンが普及してから開発が始まった他のメーカーと要求値が違うのです。
ではなぜ今の時代に改善がなされないのか、それは「世界のトヨタ」だからにほかなりません。要は売れているからです。
エアコンの暖房が他メーカーに比べて弱いから販売台数が極端に落ち、顧客満足度が落ち、ブランドイメージが損なわれているかと言えば違うからです。
今まで築き上げてきた生産コスト、生産工程を改めてまで必要な商品性だと認識していないからなのです。
寒冷地に行く生活スタイルがある方や雪が降る地方の方は、まず暖房性能やウォッシャーの噴霧様式などの基本的なところをご確認して購入の参考にしてみてください。
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車だいすき | 日記
Posted at
2022/02/23 17:39:50