
どぅりんりです(^^)/
久しぶりのこのシリーズ、今回はホイールのインセット、オフセットにまつわる話です。
車のトレッドは、走行安定性やエクステリアのかっこよさなど様々なものに影響を及ぼします。
輸入メーカーの多くはボディラインとデザインのバランスが絶妙なのに対し、国産車の多くは不自然にツラウチなことに疑問を持った方も少なくありません。
これには日本の自動車メーカー特有の環境があるのですがご存じだったでしょうか?知れば納得?さぁ行ってみましょう!

大きく起因しているのは市販のタイヤチェーンが装着できる事という内規作っており、大半の車種に適用していることです。別に法律でチェーンが装着できないとダメとなっているわけではなく、チェーン規制が出た場合は、装着しないで走ったら道交法違反ですよ、というだけですが、国産メーカーは、ユーザー保護の観点から、多くのクルマについて、チェーン装着を前提に車体を設計・デザインしているんですね。
欧州車の場合は、自社指定のチェーンのみ装着可だったり、チェーン装着は不可、というモデルが多いので、タイヤとフェンダーをツライチに近くして、カッコよく仕上げられるというわけです。
日産フェアレディZは、最初から「本車両はタイヤチェーンの装着ができません」となっています。国産車にもそういうクルマがあることは確かです。

2つ目は国産車は車内を広く設計しようとミニバンやコンパクトカーのリアサスは、トーションビームなどキャンバー変化のほとんどない形式が多いため、サスペンションが縮んだときに、タイヤはそのまま上方向に動きます。
このとき、ツライチになっていると、タイヤがフェンダー内側と干渉し、最悪の場合はタイヤのサイドウォールを傷つけることもあります。これが、ツラウチにするメカニカルな要因です。
その他の理由としては、フェンダー内側の爪折りの必要性、車両の最小回転半径、タイヤの跳ね上げた小石などによるキズ防止、アライメント変化の防止等も挙げられます。

特に泥はねは、タイヤが内側にあればフェンダー内で収まるところが、ツライチの状態ではボディサイドには大きく泥はねの跡が残ってしまいます。汚れにくい設計にしているということです。
最近ではグローバル展開の車種も多く、タイヤチェーン装着不可だったり、指定されているもののみ装着可ということも珍しくなくなってきました。タイヤチェーン装着不可の理由は、ホイールのオフセットや大径ホイールの採用などによって、チェーンを装着すると車両のどこかに干渉する可能性があるからです。
グレードにより装着不可やメーカー指定車種なのかどうか、理解しているユーザーは多くないでしょう。
社外ホイールでオフセットを変更する場合の多くは夏タイヤでしょう。山間部の気象変化でチェーンを余儀なくされた場合、ツライチだと不都合なこともあります。
こういったことを知識として念頭に置いていただき、理解していてあえてその仕様にカスタムしたのか、知らずに不便を感じるかを考慮頂きたいと思います。
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車だいすき | 日記
Posted at
2022/03/02 18:04:09