
どぅりんりです乁( ˙ω˙ 乁)
久しぶりの「車のいろは」になります。
今回は、過走行(10万キロを超える)や中古車を購入する際のリカバリーメンテナンスにおけるお勧め交換部品の「クランク角センサー」についてご紹介します。
クランク角センサーとは上死点センサーやカムポジションセンサーと言われる場合もあります。
役割は多岐に渡りますが主に各気筒の上死点の検出と点火タイミングと燃料噴射タイミングの制御値の算出です。これらを一言で回転数の算出という場合もありますが、内容は繊細です。
このセンサーはエンジンの下部に取り付けられており、オイルパンの上部に取り付けられています。
取り付け場所の特性上、オイルを日常的に被るセンサーであり、熱影響も受けています。また、エンジンオイル管理とエンジンコンディションによっても精度がかなり悪くなってしまうものです。
また、それらが意味するところではタイミングチェーンの伸びによる誤差を補正する役割もあります。
つまり、フィードバック制御になるわけです。
このセンサーが不良になるとどのような症状が出るのでしょうか?
それは点火タイミングのズレや燃料噴射量のバラツキなどから、エンジンの振動や様々な異音に繋がってきます。
誤差の制御範囲を超えた場合に警告灯が点灯するわけですが、センサーそのものが未通電状態になるとエンジンの始動ができなくなります。
ホンダ車で良く聞くタペットクリアランス音なんていうカタカタ音もこのセンサーが起因していることもかなり多く、この数千円のセンサーで解決する事があったりします。
本当にエンジンの内部の組み付けが原因のことなどあまり起きないのが、私が知る限りではほとんどです。
エンジンの不快な振動も同様で、エンジンマウントの交換などで緩和こそできますが、振動元のエンジンが正常時よりも揺れている為にマウントが傷むこともあるため、こちらのセンサーも疑った方が理にかなっています。
交換の際にはクランク角値の再学習が必要になります。この項目はECUの再学習とは違い、個別に専用のパソコンで行える物です。
経年車だからと諦めがちなエンジン振動やレスポンス悪化、カタカタ音ですが、タイミングチェーンやベルトの伸びにセンサーが応えきれなくなったサインかもしれません。
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車だいすき
Posted at
2023/05/22 18:33:27