
どぅりんりです(^^)/
我が家のクロスロードは16年経過17万キロに差し掛かろうとしています。この間エアコンのクラッチリレーが故障したりしたことをきっかけに他のリレーも気になるようになりました。
さて、今回はリレーの役割と寿命についての考え方を解説します。
自動車にはたくさんの電気回路があり、その中でヒューズやリレーは縁の下の力持ちとして重要な役割を担っています。
◆ウィンカーリレー・ワイパーリレー
フラッシャーリレーとも呼ばれるウィンカーリレーは、コイルに電気が流れると磁力が発生し接点がつながり、電装品へ電気が伝わります。
入電側にコンデンサ(電気を蓄えたり、放出したりする電子部品)を配置し、コンデンサが満杯になって放電するとコイルが電磁石化してウィンカーが点灯します。そして、放電しつくすとコイルが磁力を失い接点が離れウィンカーが消えるという動作を自動的に繰り返す仕組みになっています。
また、ワイパーリレーもウィンカーリレーの似たような原理で間欠運動を制御しています。そのため、ウィンカー・ワイパーリレーを外してしまうと、ウィンカーの点滅機能やワイパーの間欠機能は停止します。
また、ワイパーにはスイッチを切るたびにきちんと元の場所に戻る「オートストップ機能」が備わっていますが、この動作もこのリレーが担っています。
◆スターターリレー(イグニッションリレー)
エンジンを始動させるスターター(セルモーター)は、他の電装品よりも大きな電力が必要です。
しかし、エンジン始動時以外は稼働する必要がない上、仮に通電されっぱなしだとすぐにスターターが壊れてしまいます。そのため、スターターへの通電を断続できるリレーが、バッテリーとの間に配置されています。
キーを回してもスターターが回らない(エンジンがかからない)時、「カチカチ」とスイッチが入るような音はするのに、スターターが回らない場合はスターター自体の故障が疑われます。
一方、キーを回しても「カチカチ」という音が全くしない場合は、スターターリレーの故障が考えられます。
◆エアコンリレー
エアコンリレーは、エアコンガスを機構内で循環させているエアコンコンプレッサーに電気を送る、あるいは遮断するための中継部品です。
マニュアル車でギアをつないだり、切ったりする働きとよく似ているため、俗に「クラッチ」と呼ばれることもあります。
リレーが正常なら、A/CボタンをONにすることでコンプレッサーへの通電を行い、OFFにすると通電が止まります。
一方、リレーが故障するとコンプレッサーが作動不良となるため、いつまでたってもエアコンは効きません。
なお、エアコン機構にはもう1つ、通気口から空気を車内に送り出しているブロアモーターへの通電を制御する「ブロアモーターリレー」も存在します。
こちらが故障した場合は、エアコンをつけても通気口から冷たい風や暖かい風が吹かなくなります。
◆その他電装品のリレー(ヘッドライトリレー・ホーンリレー)
その他にも電装品のリレーには様々なものがあります。
ヘッドライトリレーは、ヘッドライトを安定的に点灯・消灯させ、かつハイビームとロービームの切り替えなどを行っています。
ホーンリレーは、ハンドルに備わっているスイッチと連動してホーンへの通電を制御しています。
これら以外にも、車内スイッチで制御できる電装品にはほぼリレーがついていると思っていいでしょう。
また、オーディオやカーナビなどといった社外品を後付けする場合「ハーネス」と呼ばれる配線を用いますが、リレーと一体型になっているリレーつきハーネスも存在します。

◆ガソリン車のメインリレーの役割
ガソリン車の場合、メインリレーと呼ばれる部品には2パターンがあります。
まず、バッテリーから一番先に電流を受け取ってそれを各所の電装品を担当しているリレーへ配分する「変電所」のような役目を帯びているリレーのことを、メインリレーと呼称することがあります。
ホンダ車には燃料ポンプの動作を制御するリレーがついています。これも、メインリレーと呼称されています。
前者が故障した場合は、スターターリレーにも電気が伝わらなくなります。セルが回らなかったり、点火用の電気がイグニッションコイルに伝達されなかったりして、エンジンが始動しない可能性があります。
一方、後者の場合は、セルが回って点火されたとしても、燃料ポンプの作動不良で燃料がエンジンに供給されなければ、当然エンジンはかかりません。
いずれにしても、メインリレーが故障した場合は、車の走行自体に支障が出るでしょう。
~リレーの寿命~
リレーは最低でも10万回の作動に耐えうる構造をしています。基本的にはリレーよりセルモーターやオルタネーターなどの構成部品が寿命を迎えることの方が早いです。スターターやエアコンの作動回数はインジェクターなどの常に動作しているリレーに比べれば作動頻度が少ない為、リレーの中でも長持ちする方です。
しかし、リレーのいずれかが交換になった場合はその他のリレーも同程度に消耗しているとみて交換することで走行中の突発的な故障を未然に防ぐことができます。
我が家のクロスロードの場合、エアコンのメインとサブのリレーが故障しました。これはそれ以外のリレーも経年劣化している可能性を秘めていることになります。セルモーターを交換したりすることで返って新品の要求電圧にリレーが耐えられなくなる可能性もあるのです。今回の車検ではリレーやスローブローヒューズの総入れ替えを前に車のいろはで取り上げてみました。
ブログ一覧 |
車だいすき | 日記
Posted at
2024/06/12 16:52:08