
こんばんわ、どぅりんりです(>_<)
今回は10年ぐらい前から市場で目にするようになったタイヤ内の内包物、窒素充填についてお話します。

もともと窒素が使われていたのはレース業界や航空機用タイヤでした。ブレーキングや高速走行で発熱するタイヤに対して空気内に含まれる水分の気化膨張を防ぐ目的のために使用されていました。また、空気より分子構造上大きい窒素はタイヤから漏れ出にくい特性もあり、空気圧の変動を緩和しグリップコンディションを一定に保つ役割もあったのです。

それが、省燃費化の流れに一般車両開発が進む中で、エコタイヤも登場しラベリング制度が始まります、転がり抵抗や燃費に対する関心が高まった中広がっていきました。
ではタイヤ内に充填する気体は空気ではダメなのかということになります。
答えはNOです。

理由をご説明しますと、正確にはコストパフォーマンスが極めてよくないのです。確かに窒素は内圧変動が小さく抜けにくいという特性を持ち合わせていますが、一般的な使われ勝手の中での熱膨張は極めて小さく、タイヤの変形量が少ないため、いくらゴム分子を抜けたとしても内圧減少量もわずかにすぎません。コンディションを最善に保つという意味で悪いことはありませんが、そのわずかなアドバンテージにコストを割くことは現実的なランニングコストとしてみるには大きいと思います。また、空気の79%が窒素ですからおのずと変化の小ささも想像できるかと思います。また、100%にすることも不可能です。
そこにコストが発生してしまうことや、空気圧調整の際には対応した場所へ出向かなければならないことを加味するとおすすめしません。
最近では無料で充填してもらえる場所も見るようになりました。そういった環境がある方は率先して利用してみても良いかもしれません。
あくまで一般道などを想定したお話であり、モータースポーツをされる方は受けれる恩恵が一層大きいものですので私見として捉えていただければ幸いです。
Posted at 2020/11/20 21:44:40 | |
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