
おはようございます、どぅりんりです('ω')ノ
今回は日本ではまさにガラパゴス、CVTのフルードについてお話しします。
CVTは金属製のスチールベルトと自動的に幅を変えることができる二つのプーリーと呼ばれる部品で構成されています。CVTは無段変速機なので、このプーリーとスチールベルトのつながるポイントが変化することで自由にギア比を変えることができます。
ところが、スチールベルトとプーリーが直接触れている部分は、エンジンの力を伝える場所なので、ここが滑ってしまうとうまく動力を伝えることができません。
そのため、CVTフルードはこれまでのATフルードのように潤滑(滑らせる)するだけの機能ではうまくいきません。
ATフルードとは全く正反対の「滑らせない機能」が求めらるのがCVTフルードの大事な機能なのです。

各メーカーでの推奨は様々、無交換でも大丈夫とするものや、10万キロを目安とするものなど対応が異なります。

実はここからがホンネです、CVTの製造メーカーはアイシン製かJATCO製、ZF製がほとんどのシェアを占めています。もちろん、ホンダは自社開発ですし、ダイハツは内製、スバルも自社開発していますが、その内部構造に全く異なる機構を挟んでいるものはありません。ですが、交換推奨距離は異なるのです。これはメーカーの思惑の違いによるものです。ここではそのブラックなお話は置いておきますが。
CVTフルードも油脂なので熱が加わることで起こる劣化は避けられません。また、無交換を推奨しているメーカーでも販売店ごとの対応はことなり、整備現場側の実情というものも現状として存在しています。
では実際はどれくらいで交換することが車にとってベストなのでしょうか。
ズバリお答えします。
5年または4万キロです
耐久試験などで距離ごとの汚れを見たことがある私からするとこれがベストだと思います。

車とは摩擦との戦いで動力を伝達しているといっても過言ではありません。エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイル、ブレーキフルードなどはその機械摩擦を低減し、動力を伝達しています。無交換は故障の原因になるのは確実と言えます。しかし交換頻度を高くしてもランニングコストがかかってしまいます。ベストなコンディションを維持するうえで最善と思うのが4万キロなわけです。
10万キロも乗らない、5年も乗らないという方は無交換でもいいかもしれません。
車の耐久年数が伸びる一方でメーカーでは効率よく顧客を獲得していく手段を日々模索しています。これは環境規制だけではなくお国の方針でもあります。
好きな車を好きなだけ乗っていただくためには定期的な交換をお勧めします。
Posted at 2020/11/26 08:09:41 | |
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